関連出願の相互参照 本出願は、35 U.S.C §119(e)に基づき、2012年6月7日に出願された米国特許仮出願第61/656,753号の恩典を主張し、その内容はその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
発明の分野 本発明は、所望の部位への治療薬または画像化剤の標的指向性送達および制御放出のための組成物および方法に関する。本発明はまた、狭窄症、狭窄性病変、血栓溶解治療法、および内出血の治療または画像化のための組成物および方法にも関する。
発明の背景 定められた疾患部位への薬物の選択的送達は、ナノスケールの薬物担体の最も有望な利点の1つである。薬物および画像化剤の標的指向化は、以下のような疾病状態の異常な特徴を用いることに基づく:腫瘍におけるpH上昇、癌における血管透過性の亢進、低酸素領域における酸素レベルの低下、細胞表面抗原、または病的組織に対する標的指向性部分の分子親和性の上方制御。これらの特性に基づき、種々の薬物送達方式が開発されてきた。物理的な力は、組織の機能性および疾患に主要な役割を果たしているが、そのようなパラメーターに基づく標的指向化戦略は提唱されていない。
流体剪断応力は、正常な生理条件下では厳格に調節されている、血液循環の重要な生理的特徴である。剪断応力は、内皮細胞の表現型および遺伝子発現、血小板および赤血球(RBC)の凝集、動脈形成、ならびに血行動態特性の調節において主要な役割を果たすことが示されている。狭窄症、すなわち遮断、絞窄、または形成異常に起因する血管内の異常な狭小化は、局所血流の特性を著しく変化させ;このことは、この領域を正常な生理条件とは異なるものにする。例えば、アテローム性硬化狭窄部位での壁剪断応力は、正常な生理的な剪断応力レベルよりも2桁大きいことがある。これらの異常な剪断応力は血小板活性化を誘導し、血栓形成を助長する。
駆動力として、剪断は、個々の要素および集合的要素のさまざまな長さ尺度での形態的および構造的変化を引き起こしうる。剪断応力と、ナノ/マイクロスフェア、マイクロカプセルおよびミクロゲルを含む、薬物担体となる可能性のある種々の形態との間の相互作用は広く研究されている。剪断が大きくなるにつれて個々の粒子は変形し、最終的には壊れる。剪断により誘発されるマイクロカプセル/ナノカプセルの解体は、皮膚にこすり付けた場合に有効成分を放出する化粧品にうまく利用されている。しかし、これらのアプローチまたは代替的なアプローチは、血管系または流体で満たされた体内の他の流路における狭窄部位への標的指向性薬物送達のためには提唱されても開発されてもいない。
1つの局面において、本発明は、複数のナノ粒子を含む凝集体であって、所定の刺激を受けて脱凝集する、凝集体を提供する。刺激は、剪断応力、物理的歪み、機械的歪み、超音波、磁気、照射(例えば、可視光、UV、IR、近IR、X線など)、温度、圧力、イオン強度、pH、乱流、流量の変化、流速、振動、または化学的もしくは酵素活性化などでありうる。
別の局面において、本発明は、以下の段階を含む、治療剤、または画像化剤もしくは造影剤を対象の所望の作用部位に送達するための方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階。
別の局面において、本発明は、以下の段階を含む、対象における狭窄症および/または狭窄性病変を治療または画像化するための方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階。
別の局面において、本発明は、以下の段階を含む、対象における血餅および/または閉塞性病変を治療または画像化するための方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階。
さらに別の局面において、本発明は、以下の段階を含む、対象における内出血を治療または画像化するための方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階。
さらになお別の局面において、本発明は、以下の段階を含む、セラノスティック方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階であって、該凝集体が治療剤と画像化剤または造影剤との両方を含む、段階。
いくつかの態様において、本明細書に開示されたさまざまな局面による方法は、投与された凝集体を脱凝集させるために対象に刺激を与える段階をさらに含む。いくつかの態様において、刺激は超音波である。
さらになお別の局面において、本発明は、本明細書に記載の凝集体または本明細書に記載の凝集体を作製するための成分を含むキットを提供する。
マイクロスケールのSA-NTが、病的剪断応力に曝露された場合にのみ、ナノ粒子へと分散することを示している。図1Aは、マイクロスケール(ほぼ2〜5μm)のSA-NT(左)、およびそれらを生成させるために用いたPLGAナノ粒子(NP;ほぼ180nm)(右)の走査型電子顕微鏡写真を示している(バー、2μm)。
マイクロスケールのSA-NTが、病的剪断応力に曝露された場合にのみ、ナノ粒子へと分散することを示している。図1Bは、インタクトなSA-NT(上)およびレオメーターを用いてそれらを1,000ダイン/cm2に10分間曝露させた後に分散したNP(下)を実証した蛍光顕微鏡写真を示している(バー、10μm)。
マイクロスケールのSA-NTが、病的剪断応力に曝露された場合にのみ、ナノ粒子へと分散することを示している。図1Cは、病的な剪断レベルへの曝露(100ダイン/cm2超、1分間)により、生理的レベルの剪断(1または10ダイン/cm2)に比較して、マイクロスケール凝集体のNPへの解体の大きい増加(
*p<0.005)が引き起こされたことを明らかにした、剪断の関数としてのSA-NTからの蛍光性NPの放出の定量を示している。
マイクロスケールのSA-NTが、病的剪断応力に曝露された場合にのみ、ナノ粒子へと分散することを示している。図1Dは、正常冠動脈(左)および60%管腔閉鎖を有する狭窄性血管(右)における流体剪断応力を比較したCFDシミュレーションを示し;左の挿入図は、63歳男性患者における狭窄性左冠動脈の対応する血管造影図を示している。
マイクロ流体デバイスにおける血行力学的条件下での、剪断で誘導されるSA-NTの解離およびナノ粒子の標的指向化を示している。図2Aは、SA-NT(大きい球体)が狭窄前領域ではインタクトに保たれるが、続いてそれらが狭窄部(90%管腔閉塞)を通過する場合にはNP(小さい球体)に解体して、流路の下の内層にある内皮細胞に蓄積しうることを示している、マイクロ流体血管狭窄モデルの略図である。
マイクロ流体デバイスにおける血行力学的条件下での、剪断で誘導されるSA-NTの解離およびナノ粒子の標的指向化を示している。図2Bは、PDMSで製造した、血管狭窄を模倣するマイクロデバイスの写真を示している。
マイクロ流体デバイスにおける血行力学的条件下での、剪断で誘導されるSA-NTの解離およびナノ粒子の標的指向化を示している。図2Cは、狭窄の上流での1,000s
-1(10ダイン/cm
2)という生理的入口剪断速度が、90%管腔閉塞を示す領域ではほぼ100,000s
-1[1,000ダイン/cm
2]という病的レベルに増加することを実証している、図2Bに示したマイクロ流体デバイスのCFDシミュレーションを示している。
マイクロ流体デバイスにおける血行力学的条件下での、剪断で誘導されるSA-NTの解離およびナノ粒子の標的指向化を示している。図2Dは、図2Bに示したチャンネルを通してそれらを潅流させた場合に、SA-NTからの蛍光性NPの放出が、絞窄のないチャンネルを通しての流れと比較して、10倍超増加することを示しているグラフである(
*p<0.005)。蛍光顕微鏡写真では、対照チャンネル(上)および絞窄のあるチャンネル(下)からの流出物中に収集されたNPを比較している(バー、2μm)。
マイクロ流体デバイスにおける血行力学的条件下での、剪断で誘導されるSA-NTの解離およびナノ粒子の標的指向化を示している。図2Eは、上流領域に比して、狭窄の下流領域(狭窄後)の内層にある内皮細胞に、より多くの蛍光性NPが蓄積することを実証しているグラフである(p<0.005)。蛍光顕微鏡画像は、狭窄の前(左)および後(右)の領域からの細胞を示している(バー、20μm)。
SA-NTを用いた動脈血栓症モデルにおける血栓溶解薬の剪断性標的指向化を示している。図3Aは、本明細書に記載した方法の態様による実験戦略の略図である。塩化第二鉄損傷によって血栓の形成が惹起され(上)、それが成長して血流を部分的に閉塞させる(上から2番目)。静脈内に注射されたSA-NTは、局所剪断応力の増大により、血栓部位でNPへと解離する(上から3番目)。閉塞部位でのtPAでコーティングしたNPの蓄積および血塊との結合により、閉鎖が漸進的に解消される(下)。
SA-NTを用いた動脈血栓症モデルにおける血栓溶解薬の剪断性標的指向化を示している。図3Bは、蛍光性tPAでコーティングしたSA-NT(1mg NP;50ng tPA)のボーラス注射から損傷惹起8分後までの5分間にわたって記録した、部分的に閉塞した腸間膜動脈における、血栓の逐次的な生体内蛍光顕微鏡画像を示している(バー、100μm)。NPが血塊の箇所に蓄積し、まずその位置を可視化した後に、続いて注射5分以内に血塊の排除を実証していることに注目されたい。
SA-NTを用いた動脈血栓症モデルにおける血栓溶解薬の剪断性標的指向化を示している。図3Cは、損傷8分後に腸間膜動脈を部分的に閉塞させた形成中の血栓の内部に蛍光標識血小板が蓄積し、tPA担持SA-NT(50ng tPA)(左)またはPBS(右)のいずれかの注射によって処置した場合の、5分間にわたって記録した一連の生体内蛍光顕微鏡画像を示している(バー、100μm)。SA-NT注射の5分後に左側の血塊のサイズが大きく縮小し、一方、右側の対照血管は同じ期間を通じて完全に閉塞していることに注目されたい。
SA-NTを用いた動脈血栓症モデルにおける血栓溶解薬の剪断性標的指向化を示している。図3Dは、50ng tPAを担持するSA-NT(tPA-SA-NT)のボーラス注射により、FeCl損傷血管における完全な血管閉塞までの時間が有意に遅延し(
***p<0.0005)、一方、同じ濃度の可溶性tPA(遊離tPA)、コーティングしていないSA-NT(裸のSA-NT)、注射前にSA-NTから人工的に解離させた、tPAでコーティングしたNP(分散tPA-NP)およびtPAと熱融合させた非解離性NPマイクロ凝集体(融合SA-NT)の投与は血栓症の有意な遅延を生じなかったことを示しているグラフである。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Aは、血塊の経時的な漸進的溶解を示している、tPA(50ng/ml)でコーティングしたSA-NTの注入前(0分間)および注入1分後または60分後のマイクロ流体チャンネルにおける人工的微小塞栓(ほぼ250μm)のタイムラプス蛍光像(上)および(下)を示している(補遺S3の動画も参照されたい;バー、100μm)。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Bは、tPAでコーティングしたSA-NT(50ng/ml、青の線)によって誘導される塞栓溶解動態の強化を、可溶性tPA(赤の線)と比較して示しているグラフである。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Cは、マウスエクスビボ肺換気潅流モデルにおける閉塞性塞栓内部の蛍光性NPの局所蓄積を示している、正常肺動脈(左)および閉塞した肺動脈(右)の組織切片蛍光像(上)および位相差像(下)である(バー、100μm)。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Dは、閉塞した血管の領域では、閉塞していない血管の領域と比較して蛍光性NPの蓄積がほぼ20倍に増加していること(p<0.005)を、マイクロ蛍光定量法による検出で示しているグラフである。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Eは、エクスビボ肺塞栓症モデルにおける肺動脈圧のリアルタイム測定値を示しており、これはtPAでコーティングしたSA-NT(青の線)が、肺動脈高血圧をおよそ1時間以内に好転させ、一方、同じ濃度(50ng/ml)の遊離tPA(赤の線)は無効であったことを示している。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Fは、tPA担持SA-NTが肺動脈圧を1時間以内に正常化し、一方、同じ濃度の遊離tPA(50ng/ml)も10倍高い用量(500ng/ml)も肺動脈圧を低下させなかったこと(
*p<0.005)を示しているグラフである。100倍高い用量(5,000ng/ml)のみが同様の効果を示した。
インビトロでの血栓溶解薬の血管塞栓に対する剪断性標的指向化、およびマウス肺塞栓症モデルにおける治療的送達を示している。図4Gは、tPAでコーティングしたSA-NTを注射したマウスのほぼすべて(86%)が生存し、一方、対照マウスはすべて、急性塞栓形成を引き起こすフィブリン凝塊の注射後45分以内に死亡したことを示している生存曲線である。
図5A〜5Cは、流動下にあるナノ粒子の接着性がマイクロ粒子と比較して強化されることを示している。図5Aは、ナノ粒子(NP)が、マイクロメートルサイズの粒子と比較してサイズが小さい(流体力(F
hydro)≒r
2)ために、受けるF
hydroが小さく、そのためにそれらが周囲の血管壁および表面内皮とより効率的に接着し、一方、大きい抗力を受けるより大きい粒子は流体流によって引き離されることを示している。図5Bは、左側のNP(平均サイズ200nm)が右側のマイクロ凝集体(平均サイズ2μm)と比較してはるかに高いレベルで結合することを示している蛍光顕微鏡画像を示している。両方のNP溶液をtPA(50ng/mg)でコーティングし、同じ濃度(PBS中に100μg/ml)で、10ダイン/cm
2という同じ正常剪断応力を生じさせる、フィブリンでコーティングした80μmチャンネルを通して15分間注入した(バー、10μm)。図5Cは、tPAでコーティングしたNPの表面接着の定量を、図5Bに記載された正常条件に対応するマイクロ凝集体と比較して示している。
図6Aおよび6Bは、t-PAでコーティングしたSA-NTを用いたマウス肺塞栓症モデルにおけるインビボでの塞栓溶解の誘導を示している。グラフ(左)および蛍光顕微鏡画像(右)は、蛍光性フィブリン凝塊(70μm未満)の注入および複数の小さい塞栓の誘導の直後(図6A)または30分後(図6B)の、tPAでコーティングしたSA-NT(+SA-NT)の静脈内投与により、PBSを注射した対照と比較して、肺内の塞栓によって覆われる総面積および塞栓数の両方の有意(p<0.05)な減少がもたらされたことを示している。データは左側の対照結果に対して規準化されて提示されており;右側の画像における緑のドットは蛍光性塞栓を指し示し;赤は肺の明視野画像を表している(バー、150μm)。
静脈内投与から5分後に測定した、マウスにおけるSA-NTおよびNPの生体内分布を示している。SA-NTまたはNP(5mg/ml)をマウスの頸静脈を通してボーラス(100μl)として注射し、5分後に、微粒子の排除を担当する主要臓器(肝臓、肺、脾臓、および腎臓)および血液を採取した。各臓器に含まれる注射用量(ID)のパーセンテージ(ID%/臓器)を、採取した臓器の蛍光測定値に基づいて推定した。SA-NTとNPは異なる排除効率を呈し、SA-NTの方がはるかに高い比率で、注射後5分以内に排除された(主として肝臓により)。
調製から5日後に取得した、FITC-デキストラン(MW 70kDa)を負荷したRBCゴーストの蛍光画像である。
狭窄を通って流れるRBCゴーストからの放出の増加を示している棒グラフである。
狭窄を通って流れるプルロニック-PEIマイクロカプセルからのFITC-デキストランの放出を示している棒グラフである。
Beckman Coulter計数器Multisizer(商標)4を、0.6μm〜18μmの範囲をカバーする口径30μmで用いた、ホスホレックス(phosphorex)ベースの噴霧乾燥パーティセル(particel)のサイズ分布ヒストグラムである。粒子の平均粒子サイズは3.8μmであり、標準偏差は2.03である。この装置を用いると、ほぼ0.5mgのみの試料を用いて、総測定時間10分間で、粒子サイズの特徴決定を行うことができる。
治療用音波、US(2W/cm
-2、1MHz、デューティサイクル50%)による撹拌に曝露させた場合の剪断活性化マイクロ凝集体からの蛍光性ナノ粒子の放出の定量を、左側のバーの、病的に高いレベルの剪断(90%絞窄(contraception)マイクロ流体デバイスを通して流すことにより1,000ダイン/cm
2、20分間)での剪断と比較して示している棒グラフである。収集したNP懸濁液の蛍光強度を、分光光度計(Photon Technology International, NJ)を用いて測定し、剪断させた懸濁液の結果に対して規準化した。この結果は、治療レベルの超音波撹拌により、病的に高い剪断応力での剪断と同程度のNP放出が引き起こされることを示している。
PLGAマイクロ粒子の表面に分子(例えば、tPA)をグラフト化するための、3段階でのPEG化アプローチの略図である。第1の段階(I)では、PLGA粒子のカルボキシル基をEDC/NHS化学反応によって活性化する。NH
2-PEG-COOHをその後にコンジュゲートさせる。第2の段階(II)は、EDC/NHS化学反応によるPEGカルボン酸基の活性化を記述している。そうすることで、tPAのアミン基が、PEG(III)の活性化カルボン酸基と反応しうるようになる。
発明の詳細な説明 1つの局面において、本発明は、複数のナノ粒子を含む凝集体であって、刺激を受けて脱凝集する、凝集体を提供する。例えば、刺激は外部刺激または内部刺激であってよい。例示的な刺激には、剪断応力、物理的歪み、機械的歪み、超音波、磁気、照射(例えば、可視光、UV、IR、近IR、X線など)、温度、圧力、イオン強度、pH、乱流、流量の変化、流速、振動、または化学的もしくは酵素活性化などが非限定的に含まれうる。いくつかの態様において、凝集体は、関心対象の化合物、例えば治療剤および/または画像化剤を、その部位での流体流の制限および/または制約が流体剪断応力の増大をもたらす限局部位に送達するために用いることができる。限定はされないが、凝集体は、種々の型、形状、形態、サイズ、化学的性質、治療剤、画像化剤または造影剤を有するナノ粒子の異種混交的な混合物を含みうる。本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は生物医学的な用途用である。本発明のこの局面および他の局面の他の態様において、凝集体は非医学的または産業的な用途用である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体はマイクロサイズの凝集体である。「マイクロサイズの」とは、0.1μm〜1000μmのオーダーである凝集体を意味する。凝集体は、規則的な形状または不規則な形状であってよい。例えば、凝集体は、球状体、中空球状体、立方体、多面体、角柱、円柱、棒、円板、レンズ状、または他の幾何学的形状もしくは不規則な形状であってよい。一般に、本発明の凝集体は、1μm以上である(例えば、1μmもしくはそれ以上、2μmもしくはそれ以上、5μmもしくはそれ以上、10μmもしくはそれ以上、20μmもしくはそれ以上、30μmもしくはそれ以上、40μmもしくはそれ以上、50μmもしくはそれ以上、60μmもしくはそれ以上、70μmもしくはそれ以上、80μmもしくはそれ以上、90μmもしくはそれ以上、100μmもしくはそれ以上、150μmもしくはそれ以上、200μmもしくはそれ以上、250μmもしくはそれ以上、300μmもしくはそれ以上、または500μmもしくはそれ以上)少なくとも1つの寸法を有する。いくつかの態様において、凝集体は、500μm以下(例えば、500μmもしくはそれ未満、400μmもしくはそれ未満、300μmもしくはそれ未満、250μmもしくはそれ未満、200μmもしくはそれ未満、150μmもしくはそれ未満、100μmもしくはそれ未満、50μmもしくはそれ未満、25μmもしくはそれ未満、20μmもしくはそれ未満、15μmもしくはそれ未満、10μmもしくはそれ未満、または5μmもしくはそれ未満)である少なくとも1つの寸法を有する。いくつかの態様において、凝集体は、約0.5μm〜約200μmの範囲にある、好ましくは約0.75μm〜約50μmの範囲にある、より好ましくは約1μm〜約20μmの範囲にある、1つの寸法を有する。いくつかの態様において、凝集体はサイズが1μm〜3μmである。いくつかの態様において、凝集体はサイズが2.5μm〜5.5μmである。いくつかの態様において、凝集体はサイズが約1.77〜約5.83μmである。1つの態様において、凝集体はサイズが約3.8μmである。いくつかの態様において、凝集体はサイズが1μm〜10μmである。
理論によって拘束されることは望まないが、本発明の凝集体はマイクロサイズであるため、それらは胆汁中に容易に除去可能であるか、または、もし生分解性であれば、それらは化学成分に分解されて腎臓を通って排出可能である。このことは軍事および/または緊急事態における薬物送達のためには有利である可能性がある。例えば、凝集体を、血管梗塞(脳卒中、心発作、肺塞栓症)を治療するために用いることができるが、これは血餅による血管の急速閉塞が剪断応力の大きい増加を局所的にもたらすためである。また、凝集体を出血の治療のために用いることもできる。出血部位では多くの容積が血管壁の中の小さい穴を通ろうとする理由から剪断応力が高いため、本発明の凝集体は出血部位で脱凝集すると考えられる。これにより、凝集体の中に含まれている凝血促進薬が出血部位で送達される。
本明細書で用いる場合、「剪断応力」という用語は、力と面積との比のことを指す。流体は加えられた剪断力に反応して流れる。しかし、流体が流路を通って流れる場合に、流路の壁に隣接する流体は壁に付着する傾向があり、その結果、速度勾配が生まれる。流体速度は壁からの距離が大きいほど高い。速度勾配によって指し示される流体速度の違いの結果として、その流体の中を流れる細胞および粒子に剪断応力が加えられる。剪断応力は、流体速度の違いがより大きい、壁との距離が小さいところほど大きい。剪断応力はまた、半径の関数でもあり、それ故に、流路が絞窄するにつれても増加する。本明細書で用いる場合、「剪断応力条件」という用語は、剪断性応力が流体によって加えられる条件のことを指す。流れる流体によって生じた剪断応力は、流れる流体中に存在しうる分子、粒子および凝集体に移行しうるか、または加えられうる。これらの剪断応力条件は、一般に層流または乱流の特性を有する流体の中で起こりうる。凝集体が受ける剪断応力の量は、凝集体サイズの関数である。
一般に、正常血管では壁剪断応力が70ダイン/cm2(7Pa)をはるかに下回るが、一方、狭窄部位の剪断応力は70ダイン/cm2を上回る(AM Malek, S. A. and S. Izumo "Hemodyamic shear stress and its role in atherosclerosis." JAMA, 1999, 282: 2035-2042)。したがって、本明細書に記載の凝集体が脱凝集する剪断応力は、5〜3000ダイン/cm2である。いくつかの態様において、本明細書に記載の凝集体が脱凝集する剪断応力は、5ダイン/cm2以上、6ダイン/cm2以上、7ダイン/cm2以上、8ダイン/cm2以上、9ダイン/cm2以上、10ダイン/cm2以上、11ダイン/cm2以上、12ダイン/cm2以上、13ダイン/cm2以上、14ダイン/cm2以上、15ダイン/cm2以上、または20ダイン/cm2以上である。凝集体の完全脱凝集が求められていないことは理解されると考えられる。
本明細書に開示された凝集体は、超音波エネルギーが凝集体に加えられた場合に脱凝集しうる。いくつかの態様において、本明細書に記載の凝集体が脱凝集する超音波強度は低強度である。低強度とは、約150W/cm-2、125W/cm-2、100W/cm-2、75W/cm-2、50W/cm-2、25W/cm-2、20W/cm-2、15W/cm-2、10W/cm-2、7.5W/cm-2、5W/cm-2、または2.5W/cm-2に等しいかまたはそれ未満である超音波強度を意味する。いくつかの態様において、超音波強度は0.1W/cm-2〜20W/cm-2の間;0.5W/cm-2〜15W/cm-2の間;または1W/cm-2〜10W/cm-2の間であってよい。
本明細書に記載の凝集体は、刺激を適用していない場合(例えば、対照剪断条件(正常血管剪断応力など)または超音波、機械的歪み、磁場、もしくは照射の非存在下)と比較して、刺激の適用(例えば、剪断応力条件(狭窄部位剪断応力など);超音波、機械的歪み、磁場、照射、または圧力の印加;温度、イオン強度、pH、流量における変化の下で、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%(すなわち、完全脱凝集)、脱凝集しうる。
凝集体のナノ粒子成分は、凝集体を非共有結合的または共有結合的に形成することができる。「非共有結合的に」とは、凝集体のナノ粒子成分が非共有結合的な手段を介して互いに結びつく ことを意味する。「共有結合的に」とは、凝集体のナノ粒子成分が、共有結合的な手段、すなわち、リンカー、例えば切断可能リンカーを介して互いに結びつくことを意味する。切断可能リンカーについては、本明細書中で以下に述べる。
いくつかの態様において、凝集体は、ナノ粒子を凝集させるためのマトリックス材料を含みうる。限定はされないが、凝集性マトリックス材料は、賦形剤、治療剤、診断剤、画像化剤もしくは造影剤、リンカー(例えば、切断可能リンカー)、またはそれらの任意の組み合わせであってよい。
脱凝集の量および/または速度は、凝集体におけるナノ粒子の非共有結合的会合をモジュレートすることによって制御することができる。本明細書で用いる場合、「非共有結合的会合」という用語は、2つまたはそれ以上の個々の分子間の、共有結合を伴わない分子間相互作用を意味する。分子間相互作用は、例えば、個々の分子の極性、電荷、および/または他の特性に依存し、これには静電相互作用(例えば、イオン)相互作用、双極子間相互作用、ファンデルワールス力、およびそれらの2つまたはそれ以上の組み合わせが非限定的に含まれる。したがって、上述した分子間相互作用の1つまたは複数を変更することによって、非共有結合的会合の強さをモジュレートすることができる。例えば、ナノ粒子の表面を修飾することで、2つまたはそれ以上のナノ粒子の間の分子間静電相互作用、水素結合相互作用、双極子間相互作用、親水性相互作用、疎水性相互作用、ファンデルワールス力、およびそれらの任意の組み合わせをモジュレートすることができる。
会合の強さを制御する方法の1つは、親和性結合対のペアをナノ粒子の表面に含め、上で述べた分子間相互作用の1つまたは複数をモジュレートすることによってこれらの親和性結合対の分子間会合をモジュレートすることによる。
凝集のために用いる噴霧乾燥条件を最適化することによって、脱凝集の速度を最適化することもできる。例えば、とりわけ、入口温度、出口温度、噴霧圧力、噴霧器の種類、流量、溶液/懸濁液の送り速度、溶媒、賦形剤、ノズル圧、湿度などを用いて、脱凝集を微調整するように噴霧乾燥条件をモジュレートすることができる。例示的な賦形剤には、ロイシン;リジン;スクロース;D-マンノース;D-フルクトース;デキストロース;トレハロース;ラクトース;グルコース;マンニトール;ソルビトール;リン酸カリウム;プラスドンC(plasdone C);無水ラクトース;微結晶セルロース;ポラクリリンカリウム;ステアリン酸マグネシウム;酢酸フタル酸セルロース;アルコール;アセトン;ゼラチン;セルロース;セルロース誘導体;デンプン;ポリビニルピロリドン;ポリエチレングリコール;炭酸カルシウム;ステアリン酸マグネシウム;アジピン酸;塩化アンモニウム;ブチレングリコール;酢酸カルシウム;塩化カルシウム;水酸化カルシウム;乳酸カルシウム;ケイ酸カルシウム;セルロース(微結晶セルロースおよびカルボキシメチルセルロースナトリウム);セレシン;ヤシ油;トウモロコシデンプンおよびアルファ化デンプン;グリシン;疎水性コロイドシリカ;ヒドロキシプロピルベータデクス;ラクトース;ラクトース(一水和物およびトウモロコシデンプン);ラクトース(一水和物および微結晶セルロース);ラクトース(一水和物およびポビドン);ラクトース(一水和物および粉末セルロース);マレイン酸;メチオニン;ミリスチルアルコール;ネオテーム;ペンテト酸;リン脂質;ポリ(dl-乳酸);ポリオキシグリセリド;カリウムミョウバン;プロピルパラベンナトリウム;ベニバナ油;炭酸ナトリウム;ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム;チオ硫酸ナトリウム;オクタアセチルスクロース;二酸化イオウ;タガトース;トリカプリリン;トリオレイン;ビタミンEポリエチレングリコールスクシネート;およびそれらの任意の組み合わせが非限定的に含まれる。
本明細書で用いる場合、「親水性相互作用」という用語は、水分子への引力のことを指し、この場合、材料/化合物またはその一部分は、水と結合する、水を吸収する、および/または水中に溶解することができる。本明細書で用いる場合、「疎水性相互作用」という用語は、水分子に対する斥力のことを指し、この場合、材料/化合物またはその一部分は、水と結合せず、水を吸収せず、さらに水中に溶解もしない。会合の強さは、ナノ粒子表面の親水性および/または疎水性をモジュレートすることによって制御することができる。例えば、疎水性の高いナノ粒子は、親水性条件下(例えば、血液中)で一緒になってクラスターを形成すると考えられる。逆に、親水性の高いナノ粒子は、親水性条件下で一緒になってクラスターを形成することはないと考えられる。
本明細書で用いる場合、「静電相互作用」という用語は、正または負に荷電した2つまたはそれ以上の部分/基の間の分子間相互作用のことを指し、これは、2つが逆荷電性(すなわち、一方が正でもう一方が負)である場合には引力になり、2つの電荷が同じ符号である場合(すなわち、2つとも正または2つとも負)には斥力になり、またはそれらの組み合わせであることもある。静電相互作用は、正および負に荷電した部分/基をナノ粒子の表面に含めることによってモジュレートすることができる。正荷電と負荷電との比を調整することにより、ナノ粒子の会合の強さをモジュレートすることができ;それ故に、脱凝集の速度を制御することができる。
本明細書で用いる場合、「双極子間相互作用」という用語は、非荷電性で部分的に正の末端δ+(例えば、ホスファチジルコリンのコリン頭部基のような正電荷を持つ頭部基)を有する第1の分子、および非荷電性で部分的に負の末端δ-(例えば、多糖におけるヘテロ原子O、NまたはSのような負電荷を持つ原子)を有する第2の分子というような、2つまたはそれ以上の極性分子の間の分子間引力のことを指す。双極子間相互作用はまた、水素原子が別々の分子上の負電荷を持つ原子間の橋渡しの役を果たし、水素原子が共有結合によって第1の分子に保持され、かつ静電相互作用力によって第2の分子に保持される分子間水素結合のことも指す。
本明細書で用いる場合、「水素結合」という用語は、負電荷を持つ第1の原子(例えば、O、N、S)と共有結合的に結合した水素原子と負電荷を持つ第2の原子との間の引力または架橋のことを指し、ここで、負電荷を持つ第1および第2の原子は2つの異なる分子にあってもよく(分子間水素結合)、または単一の分子にあってもよい(分子内水素結合)。ナノ粒子間の会合の強さは、ナノ粒子が互いに形成しうる分子間水素結合の数をモジュレートすることによってモジュレートすることができる。分子間水素結合が多いほど、より強い会合がもたらされ;それ故に脱凝集の速度が低くなる。逆に、分子間水素結合が少ないほど、弱い会合がもたらされ;それ故に脱凝集の速度が高くなる。
本明細書で用いる場合、「ファンデルワールス力」という用語は量子力学によって説明される非極性分子間の引力のことを指す。ファンデルワールス力は一般に、電子分布に変化が起こっている近接分子によって誘導される瞬時的な双極子モーメントと関連がある。
本明細書に記載の本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、1つまたは複数の化合物、例えば、送達しようとする化合物を、凝集体と結合させることができる。本明細書で用いる場合、凝集体に関連して、「と結びつく」という語句は、凝集体または凝集体のナノ粒子成分に、絡み合っている、埋め込まれている、組み入れられている、封入されている、その表面と結合している、または他の様式で結びついていることを意味する。
理論によって拘束されることは望まないが、化合物は、凝集体または凝集体のナノ粒子成分と共有結合的または非共有結合的に結合させることができる。本明細書に記載の本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、化合物は凝集体または凝集体のナノ粒子成分の中に封入される。
本明細書に記載のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、分子は凝集体または凝集体のナノ粒子成分と非共有結合的に連結されている。
本明細書に記載の本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、化合物は、凝集体または凝集体のナノ粒子成分の表面に吸収または吸着される。したがって、分子を凝集体の外表面と結合させることができる。これは、凝集体の外表面上のナノ粒子のみが分子と結びつく場合に結果として起こりうる。例えば、凝集体を製造して、分子と結合させることができる。
本明細書に記載の本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、分子または化合物は、凝集体または凝集体のナノ粒子成分と共有結合的に連結されている。
化合物が凝集体の中にある場合には、化合物はナノ粒子と結びつく必要がないことが理解されるべきである。例えば、あらかじめ形成されたナノ粒子を、化合物の存在下で凝集させることができる。理論によって拘束されることは望まないが、化合物はその後、凝集体の中の空間(または空洞)に存在しうる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は少なくとも2つまたはそれ以上の治療剤を含む。非限定的な一例として、凝集体は、疾患、障害、または病状を治療することが当技術分野において公知である、2つまたはそれ以上の異なる治療剤を含むことができる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は催炎物質および別の治療剤を含む。他の治療薬は催炎物質であってもよいかまたはそうでなくてもよい。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は、少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの診断剤、画像化剤または造影剤とを含む。これはセラノスティックにおいて有用である可能性がある。いくつかの態様において、治療剤はtPAであり、かつ、画像化剤または造影剤は蛍光色素(例えば、クマリン)である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの診断剤、画像化剤または造影剤とを含み、ここで治療剤と診断剤、画像化剤または造影剤は両方とも独立に、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は少なくとも1つの治療剤および少なくとも1つの診断剤、画像化剤もしくは造影剤、ならびに/または1つの標的指向性物質を含み、ここで治療剤と診断剤、画像化剤または造影剤は両方とも独立に、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの診断剤、画像化剤または造影剤、および1つの標的指向性物質とを含み、ここで治療剤と診断剤、画像化剤または造影剤と標的指向性リガンドは独立に、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体は少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの標的指向性物質とを含み、該治療剤および該標的指向性物質は両方とも独立に、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体または凝集体のナノ粒子成分は双性イオンでコーティングすることができる。理論によって拘束されることは望まないが、双性イオンのコーティングは、凝集体または凝集体のナノ粒子成分の非特異的結合を減少させることまたは阻害することができる。「双性イオン」という用語は、電気的には中性であるが正式な正電荷および負電荷を保有する化合物のことを指す。例示的な双性イオンには、ベタイン誘導体(スルホベタイン、例えば、3-(トリメチルアンモニウム)-プロピルスルホネートまたはホスホベタインなど)、トリシン、ビシン、グリシルグリシン(glycilglycine)、TAPS、EPPS、グリシン、プロリン、双性イオン性ポリマーおよびコポリマー、双性イオン性リン脂質などが非限定的に含まれる。
ナノ粒子 本明細書で用いる場合、「ナノ粒子」という用語は、サイズが10-9すなわち10億分の1メートルから10-6すなわち100万分の1メートル未満までのオーダーである粒子のことを指す。「ナノ粒子」という用語はナノスフェア;ナノロッド;ナノシェル;およびナノプリズムを含み、これらのナノ粒子はナノネットワークの一部であってもよい。ナノ粒子は、規則的な形状であってもよいか、または不規則な形状であってもよい。例えば、ナノ粒子は、球状体、中空球状体、立方体、多面体、角柱、円柱、棒、円板状、レンズ状、または他の幾何学的もしくは不規則な形状であってよい。「ナノ粒子」という用語はまた、ナノ粒子のサイズを有するリポソームおよび脂質粒子も範囲に含む。粒子は、例えば単分散であっても多分散であってもよく、所与の分散系の粒子径のばらつきは、例えば、約0.1〜100nmの粒子径というようにさまざまであってよい。
本明細書で用いる場合、「リポソーム」という用語は、脂質二重層によって包まれた任意の区画を範囲に含む。リポソームは、膜の種類、およびサイズを特徴とすることができる。リポソームはまた、当技術分野において脂質小胞とも称される。リポソームを形成させる目的では、脂質分子は細長い非極性(疎水性)部分および極性(親水性)部分を含む。分子の疎水性部分および親水性部分は、細長い分子構造の2つの末端に配置されることが好ましい。そのような脂質が水中に分散すると、それらはラメラと称される二重層膜を自発的に形成する。ラメラは、非極性(疎水性)表面が互いに向かい合い、極性(親水性)表面が水性媒質に面している脂質分子の2つの単層シートで構成される。脂質によって形成される膜は、細胞の内容物を包む細胞膜に類似した様式で、水相の一部分を包む。このように、リポソームの二重層は、細胞膜内にタンパク質成分を有しない細胞膜と類似性がある。
リポソームには、単一の脂質層で構成され、一般に直径が20〜100ナノメートルである単層小胞が含まれ;大きい単層小胞(LUVS)は、典型的には100nmよりも大きく、多層リポソームを超音波処理にかけることによって生成させることができる。好ましいリポソームは、直径が20〜250nmの範囲にあるものである。
限定はされないが、本発明の凝集体を形成させるために用いうるナノ粒子には、少なくとも10種類がある:(1)関心対象の分子、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドを吸収/吸着するか、またはナノ粒子コア上に薬物コーティングを形成する、ポリマーまたは他の材料から形成されるナノ粒子;(2)関心対象の分子、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドによって形成され、ポリマーまたは他の材料でコーティングされるコアから形成されるナノ粒子;(3)関心対象の分子、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドが共有結合的に連結されているポリマーまたは他の材料から形成されるナノ粒子;(4)関心対象の分子(例えば治療剤、画像化剤またはリガンド)および他の分子から形成されるナノ粒子;(5)治療剤、画像化剤またはリガンドとナノ粒子の成分または他の非薬物性物質との概ね均質な混合物を含むように形成されるナノ粒子;(6)関心対象の分子、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドのコアの上にコーティングを有する純粋な薬物または薬物混合物のナノ粒子;(7)関心対象の化合物が全く結びついていないナノ粒子;(8)治療剤、画像化剤または生物学的活性化合物のみで構成されるナノ粒子;(9)ナノ粒子の中に浸透した形で関心対象の分子、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドを有するナノ粒子;および(10)ナノ粒子に吸着した形で関心対象の分子、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドを有するナノ粒子。
いくつかの態様において、関心対象の化合物、例えば治療剤、画像化剤またはリガンドは、凝集体の外表面上にコーティングされ、すなわち、関心対象の化合物は凝集体の外表面上にコーティングを形成する。理論によって拘束されることは望まないが、凝集体中に存在するナノ粒子のサブセットは、表面上に関心対象の化合物を含み(すなわち、表面は関心対象の化合物でコーティングされている)、その結果、これらのナノ粒子は凝集体の外表面上に関心対象の化合物を提示する。
いくつかの態様において、凝集体の外表面は、ナノ粒子によって凝集体を形成させた後に関心対象の化合物でコーティングすることができる。例えば、リガンドおよび/または化学反応基を、凝集体の中のナノ粒子の外表面上に存在させることができ、これらのリガンドおよび/または化学基を用いて、凝集体の外表面に関心対象の化合物をカップリングさせることができる。
いくつかの態様において、凝集体の外表面上に関心対象の化合物のコーティングを形成させるために、関心対象の化合物を、あらかじめ形成された凝集体の外表面上に吸収/吸着させることができる。
凝集体の中のすべてのナノ粒子が関心対象の化合物を含む必要はない。ナノ粒子のあるサブセットのみが関心対象の化合物を含んでもよい。例えば、凝集体のうち、少なくとも2%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%(すなわち、ナノ粒子のすべて)が、関心対象の化合物を含みうる。いくつかの態様において、ナノ粒子のすべてが関心対象の化合物を含むわけではない。
当業者は、当技術分野で公知である薬物送達用の多種多様なナノ粒子について十分に把握している。したがって、本発明は、本発明の対象となるナノ粒子には、例えば、米国特許第6,645,517号;同第5,543,158号;同第7,348,026号;同第7,265,090号;同第7,541,046号;同第5,578,325号;同第7,371,738号;同第7,651,770号;同第9,801,189号;同第7,329,638号;同第7,601,331;および同第5,962,566号、ならびに米国特許出願公開第US2006/0280798号;同第US2005/0281884;同第US2003/0223938号;同第2004/0001872号;同第2008/0019908号;同第2007/0269380号;同第2007/0264199号;同第2008/0138430号;同第2005/0003014号;同第2006/0127467号;同第2006/0078624号;同第2007/0243259号;同第2005/0058603号;同第2007/0053870号;同第2006/0105049号;同第2007/0224277号;同第2003/0147966号;同第2003/0082237号;同第2009/0226525号;同第2006/0233883号;同第2008/0193547号;同第2007/0292524号;同第2007/0014804号;同第2004/0219221号;同第2006/0193787号;同第2004/0081688号;同第2008/0095856号;同第2006/0134209;および同第2004/0247683号が含まれ、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、ナノ粒子は、Acusphere(www.acusphere.com/technology/home.html)のPerflubutane Polymer MicrosphereまたはHDDS(商標)(Hydrophobic Drug Delivery System)である。Perflubutane Polymer Microsphereは、PLGA(ポリ乳酸-co-グリコール酸)、リン脂質、および細孔形成剤を含有するエマルションの形成によって作製される。このエマルションを噴霧乾燥によってさらに処理することにより、ハチの巣の構造に類似した、ガスを含有する小さい多孔性マイクロスフェアが生成される。
理論によって拘束されることは望まないが、HDDS(商標)は、水に難溶性の広範囲にわたるクラスの薬物、または疎水性薬物を、水中により迅速に溶解しうる小さいマイクロスフェアに埋め込まれた薬物のマイクロスフェアまたはナノスフェアに変換することができる。好ましいHDDS(商標)の1つはAI-850(商標)であり、これは疎水性薬物パクリタキセルの新規製剤であり、代表的な制癌剤であるAbraxis BioscienceのABRAXANE(登録商標)と生物学的に同等である。これを送達することにより、細胞の過剰増殖に起因する内膜過形成または血管絞窄を阻害することができる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、ナノ粒子の平均直径は約10nm〜約500nmである。いくつかの態様において、ナノ粒子の平均直径は約50nm〜約250nmである。1つの態様において、ナノ粒子の平均直径は約100nm〜約250nmである。1つの態様において、ナノ粒子の平均直径は約180nmである。
限定はされないが、本発明の対象となるナノ粒子は任意の材料で構成されうる。本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、ナノ粒子はポリマー、例えば生体適合性ポリマーを含む。ポリマーの平均分子量は、ゲル透過クロマトグラフィーによる判定で、20,000〜約500,000の範囲でありうる。
本明細書で使用される場合、「生体適合性」という用語は、原則的に体液または組織と接触している間に細胞傷害性または免疫原性を示さないことを意味する。本明細書で使用される場合、「ポリマー」という用語は、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマーおよびコポリマー、例えば、ランダムブロック、マルチブロック、スター、グラフト、グラジエントコポリマー、ならびにそれらの組み合わせを表す。
「生体適合性ポリマー」という用語は、対象の体内で使用されたときに非毒性、化学的に不活性および実質的に非免疫原性であり、かつ実質的に血液不溶性であるポリマーを表す。生体適合性ポリマーは、非生分解性または好ましくは生分解性のいずれかであり得る。好ましくは、生体適合性ポリマーはまた、インサイチューで使用されるときに非炎症性である。
生分解性ポリマーは、当技術分野で開示されている。適切な生分解性ポリマーの例は、直鎖ポリマー、例えば、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、多糖、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリ無水物、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステルアミド、ポリオルトエステル、ポリジオキサノン、ポリアセタール、ポリケタール、ポリカーボネート、ポリオルトカーボネート、ポリジヒドロピラン、ポリホスファゼン、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバレレート、ポリアルキレンオキサレート、ポリアルキレンスクシネート、ポリ(リンゴ酸)、ポリ(アミノ酸)、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシセルロース、ポリメチルメタクリレート、キチン、キトサン、ポリ乳酸およびポリグリコール酸のコポリマー、ポリ(グリセロールセバケート)(PGS)、フマル酸、セバシン酸、ならびに上記の1つまたは複数を含むコポリマー、ターポリマーを含むがこれらに限定されない。他の生分解性ポリマーは、例えば、ゼラチン、コラーゲン、シルク、キトサン、アルギネート、セルロース、ポリ核酸(poly-nucleic acid)等を含む。
適切な非生分解性生体適合性ポリマーは、例として、酢酸セルロース(二酢酸セルロースを含む)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ナイロン、ポリカーボネート、ポリスルフィド、ポリスルホン、ヒドロゲル(例えば、アクリル系)、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、酢酸酪酸セルロース、ニトロセルロース、ウレタン/カーボネートのコポリマー、スチレン/マレイン酸のコポリマー、ポリ(エチレンイミン)、ポロキサマー(例えば、プルロニック、例えばポロキサマー407および188)、ヒアルロン、ヘパリン、アガロース、プルラン、ならびに上記の1つまたは複数を含むコポリマー、例えばエチレン/ビニルアルコールコポリマー(EVOH)を含む。
いくつかの態様において、生体適合性ポリマーは、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリ(セバシン酸グリセロール)(PGS)、ポリ(エチレンイミン)、プルロニック(ポロキサマー407、188)、ヒアルロン(Hyaluron)、ヘパリン、アガロース、またはプルランである。
いくつかの態様において、ポリマーはフマル酸/セバシン酸のコポリマーである。
いくつかの態様において、ナノ粒子は非ポリマー性ナノ粒子である。非ポリマー性ナノ粒子は金属ナノ粒子でありうる。1つの態様において、ナノ粒子は金ナノ粒子である。
関心対象の分子に加えて、凝集体または凝集体のナノ粒子成分は、血液中での凝集体のインビボ寿命を延長することができるさらなる部分を含むことができる。例えば、凝集体または凝集体のナノ粒子成分は、血液中でのナノ粒子のインビボ寿命を向上させる機能性部分を含むことができる。凝集体または凝集体のナノ粒子成分を機能性部分によってコーティングすることができる。「コーティングされた」とは、外表面上に存在しうる機能性部分を意味する。いくつかの態様において、凝集体の各ナノ粒子成分は機能性部分を含みうる。
インビボ寿命を延長させる例示的な部分の1つは、ポリエチレングリコールである。したがって、凝集体は、表面にポリエチレングリコール処理されたナノ粒子を含むことができる。いくつかの態様において、機能性部分はナノ粒子または凝集体の生体内分布を変化させることができる。
いくつかの態様において、機能性部分は、インビボで自己と非自己との識別を可能にする分子である。例えば、機能的部分は、インビボで自己分子として認識される分子でありうる。理論によって拘束されることは望まないが、自己として認識される分子は、免疫応答および/または分子の排除を惹起しない。自己分子は、インビボで、それを自己分子と同定しうる受容体または分子と相互作用することができる。そのような分子を含む凝集体も同じく自己と見なされ、その排除が阻害されるかまたは減少すると考えられる。
いくつかの態様において、機能的部分はCD47またはその断片である。断片は、それがインビボで自己分子として同定されるようなものでありうる。CD47またはその断片は、マクロファージの表面上の受容体と相互作用することで、それが「自己」であることを指し示すことができ、それにより、マクロファージによる凝集体または凝集体のナノ粒子成分のエンドサイトーシスを阻害する。凝集体は、1つ(またはそれ以上)のCD47またはその断片を含みうる。いくつかの態様において、凝集体のナノ粒子成分の少なくとも一部分は、1つ(またはそれ以上)のCD47またはその断片を含みうる。
赤血球 本発明のさまざまな局面が凝集体について考察されているが、凝集体の代わりに、関心対象の化合物、例えば治療剤および/または画像化剤が結びついている赤血球(RBC)を用いることもできる。本発明者らは、赤血球内に封入された化合物が、剪断応力下で赤血球から選好的に放出されうることを発見した。したがって、1つの局面において、本発明は、以下の段階を含む、対象における狭窄症、狭窄性病変、血餅、閉塞性病変、および/または内出血を治療または画像化するための方法を提供する:それを必要とする対象に対して赤血球を投与する段階であって、該赤血球が治療剤および/または画像化剤を含む、段階。
化合物とRBCとの結合のためには2つの主要なアプローチがある。最も広く用いられるアプローチは、いくつかの封入法の1つを用いる、RBC内への化合物の封入である。第2のアプローチは、化合物のRBC膜との可逆的または不可逆的な付着である。したがって、いくつかの態様において、関心対象の化合物(例えば、治療剤および/または画像化剤)はRBC内に封入される。したがって、関心対象の化合物とRBC膜との間に共有結合性の連結はない。
赤血球は血液の最も一般的な細胞であり、酸素運搬の役割を担い、典型的な両凹形状をしている。正常なヒトRBCは、直径が7〜8μm、平均容積が90flである。哺乳動物では、RBCは無核であり、成熟過程でそのオルガネラは失われる。人体には、毎秒200万個の速度で常時生成される、2〜3×1013個のRBCが通常存在している。RBCは循環系を移動しながら100〜120日の寿命を過ごした後、細網内皮系(RES)のマクロファージによって選択的に除去される。
両凹形状の成熟RBCの表面積は約136μm2であるが、膨張するとおよそ150flの球体になりうる。RBCが直径2〜3μmのインタクトな毛細血管を通過しうることも注目に値する。RBC膜は、均一なシェルとして組織化されている膜骨格タンパク質と堅固につながっている。RBCの形状はいくつかの可逆的な変形を受けることができる。RBCの存続の重要な決定要因はその変形能である。変形能に影響を与える重要な要因は、内部粘度(主としてRBCヘモグロビンの寄与)、細胞の表面/容積、および膜の固有の変形能である。RBCには他にも極めて興味深い特性があり、すなわち、それらは高張液に入れられた場合は収縮し、低張液に入れられた場合は膨張するため、浸透圧計として振る舞う。RBCが臨界的な溶血容積に到達すると、10nmから最大500nmまでの範囲にわたる穴が膜に生じる。これらの過程は通常は可逆的であり、溶血の後に穴は閉じ、細胞はその両凹形状に戻る。
赤血球は生体適合性担体であるが、これはそれらが毒性産物を生じることなく完全に生分解性であり、かつ高い生体適合性を、特に自己赤血球を使用する場合には示すためである。赤血球は、種々の分子の封入のためのいくつかの技術によってエクスビボで容易に取り扱うことができ、その後に、ネイティブ性細胞と類似した形態学的、免疫学的および生化学的な特性を有する、負荷された赤血球を得ることができる。核および他のオルガネラを持たないため、それらの容積の大部分を薬物の封入に用いることができる。赤血球は、封入された物質を内因性因子による時期尚早な不活性化および分解から保護すると同時に、対象を薬物の毒性作用から保護し、そうすることで免疫反応を回避する。可能性としては、多種多様な化学物質を封入することができる。赤血球は、他の合成担体と比較して流血中で長寿命であり、負荷された分子に直接影響を与え、かつプロドラッグが負荷される場合には活性薬物自体を生じさせることができるいくつかの酵素活性の存在により、バイオリアクターとして機能することができる。
限定はされないが、赤血球には、自己赤血球、すなわち治療を必要とする対象から採取された1つまたは複数の細胞(すなわち、ドナーおよびレシピエントは同一の個体である)が含まれうる。自己赤血球には、免疫に基づくあらゆる細胞拒絶を回避できるという利点がある。または、細胞が、例えばドナーから採取された異種のものであってもよい。この第2の対象は同種であっても異種であってもよい。典型的には、細胞がドナー由来である場合、その細胞は、免疫抑制の必要性を軽減するかまたは除去するために、レシピエントと免疫学的に十分適合する、すなわち移植拒絶反応が起こらないと考えられるドナーからのものであると考えられる。いくつかの態様において、細胞は、異種の供給源、すなわち、レシピエントまたはレシピエントの種と免疫学的に十分適合するように遺伝的に操作された非ヒト哺乳動物から採取される。免疫学的適合性を判定するための方法は当技術分野において公知であり、これには、HLAおよびABO決定基に対するドナー-レシピエント適合性を評価するための組織適合試験が含まれる。例えば、Transplantation Immunology, Bach and Auchincloss, Eds. (Wiley, John & Sons, Incorporated 1994)を参照されたい。いくつかの態様において、赤血球は、組換え赤血球または赤血球由来小胞、例えば米国特許第7,521,174号および米国特許出願公開第2009/0274630号に記載されたものであり、この両者の内容は参照により本明細書に組み入れられる。
関心対象の化合物をRBCに負荷または封入するには、いくつかのさまざまな方法を用いることができる。これらの方法のいくつかは、物理的性質(例えば、浸透に基づく方法および電気パルス法)または化学的性質(例えば、膜の化学的撹乱)のものである。
赤血球負荷のために最も広く用いられる方法は、一般的には、低張液の存在下のように低浸透圧の条件下に置かれた場合にRBCの容積が増加する顕著な特性に基づく。このため、浸透に基づく方法が、赤血球における化合物の封入のためのより標準的な方法となる。方法論の観点からは方法間には相違があるが、これらの方法はすべて、低張液に曝露された場合に赤血球膜の透過性の増大に伴って細胞が膨張することに基づいている。赤血球が低浸透圧条件下にあると、膜に細孔が出現するので、物質の封入が促進される。これらの方法には、低張希釈、低張前膨張、浸透圧パルス、低張溶血、および低張透析といったいくつかの変法があるが、最後のものが最も一般的に用いられる方法の1つである。
低張溶血手法の3つの変法、すなわち希釈法、前膨張希釈法、および透析法が使用可能である。一般に、低張透析法は、その処理によって得られるRBCの生化学的および生理学的特性が保たれており、かつ最も高い比率で封入が得られることから用いられる。
低張透析では、適したヘマトクリット値を有する赤血球の懸濁液を透析バッグの中に入れ、イヌ赤血球における100mosM/kgからヒツジにおける200〜220mosM/kgまでの範囲にわたるオスモル濃度を有する低浸透圧緩衝液に4℃で対面させる。一般に、ヒト赤血球の場合に推奨されるオスモル濃度は約120mosM/kgである。媒質のオスモル濃度は、封入の効率と、透析される赤血球の溶血が想定しうる最小限であることとの妥協点を意味する。封入しようとする化合物は、透析バッグ内の赤血球懸濁液の中に含められる傾向がある。低浸透圧緩衝液は、その組成はさまざまであるものの、通常、NaH2PO4、CO3HNa、グルコース、還元グルタチオンおよびATPを含み、pH7.4である。ATPおよび還元グルタチオンをそれぞれ、細胞エネルギーを維持するため、および赤血球内部の環境を還元的にするために透析緩衝液に加えることができる。透析時間は20〜180分の間でさまざまであってよい。低浸透圧透析を行うために、C. Ropars, G. Avenard and M. Chassaigne. In: Methods in Enzymology, vol. 149, R. Green and K.J. Widder, Editors, Academic Press, San Diego (1987), pp. 242-248に記載された連続流透析装置を用いることができる。
その後に、負荷された赤血球に対して、等張媒質中でのアニーリング処理を37℃で10分間行う。最後に、赤血球の再封を、高浸透圧緩衝液を用いて37℃で行う。高浸透圧緩衝液は通常、アデニン、イノシン、グルコース、ピルベート、NaH2PO4およびNaClを含有し、pH7.4である。封入工程の完了後に、赤血球を以後の投与のために自己血漿中に再懸濁させる。
低浸透圧透析を用いる場合には、いくつかの因子、すなわち使用する溶液の張性、透析の回数、媒質のpH、温度、赤血球と接触する薬物またはペプチドの濃度などが、封入成績に影響を与えうる。この手法により、添加した化合物のおよそ40〜50%の封入が可能になる。化合物の最終的な細胞内濃度は細胞外濃度と同程度である。
さらに、ZnCl2を、負荷されたRBCに外から加えることもできる。理論によって拘束されることは望まないが、これにより、バンド3タンパク質(RBC表面上の陰イオン輸送体)の可逆的なクラスター形成が誘導される。用いるZn2+の量を変えることにより、バンド3クラスター形成の広がりを制御することによって、処理された細胞のインビボ生存をモジュレートすることが可能となりうる。
浸透圧パルス法は浸透圧に基づく方法の変法であり、ジメチルスルホキシド(DMSO)を用いて赤血球内への物質の到達を促進する。この機序は赤血球膜の両端間の一過性浸透圧勾配であり、その結果として赤血球内への薬物の負荷が起こる。浸透圧パルスの使用は、例えば、R. Franco, R. Barker and M. Weiner, Adv. Biosci. (series) 67 (1987), pp. 63-72に記載されており、その内容は参照により本明細書に組み入れられる。
低張溶血の使用は、例えば、S. Jain and N.K. Jain, Indian J. Pharm. Sci. 59 (1997), pp. 275-281;G.M. Ihler and H.C.W. Tsong, Methods Enzymol. (series) 149 (1987), pp. 221-229;およびG.M. Ihler, Pharmacol. Ther. 20 (1983), pp. 151-169に記載されており、その内容は参照により本明細書に組み入れられる。
低張希釈の使用は、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
低張透析の使用は、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
低張前膨張の使用は、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
また、細胞膜におけるストマトサイト形成を誘導することが知られているプリマキン、ヒドロコルチゾン、ビンブラスチンおよびクロルプロマジンなどの膜活性薬物に赤血球を曝露することによって、化合物を赤血球内に封入することもできる。化学的撹乱の使用は、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
電気穿孔法は、強い外部電場に細胞を曝露させることによって、赤血球膜に細孔を誘導することに基づく。これらの細孔は種々のサイズの化合物を通すことができる。この封入方法は、一般的に使用される他の技術の有効な代替法であり、アルコールデヒドロゲナーゼおよびアルデヒドデヒドロゲナーゼなどの酵素ならびにジクロフェナクナトリウムなどの薬物の封入に用いられている。電気穿孔希釈の使用は、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
関心対象の化合物をRBC内に封入するための方法は、例えば、 にも記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
数多くの活性物質がRBC内に封入されている。例えば、 を参照されたく、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。これらの参照文献の大部分では、薬物は非拡散性プロドラッグとして封入され、それがRBC常在性酵素によって拡散性薬物に変換されて流血中に放出される。または、RBCがマクロファージの標的となり、貪食されてその内容物が放出されるまで、薬物はRBCの中に保持される。場合によっては、RBCは代謝産物または生体異物を分解するための流血中バイオリアクターとして用いられる。この場合には、酵素がRBC内に封入され、細胞が流血中にある限りは触媒活性が維持される。代謝産物および/または生体異物がRBC膜を通過して細胞内の酵素に到達しうる場合、これらの改変RBCは流血中バイオリアクターとして機能することができる。
関心対象の化合物、例えば治療剤および/または画像化剤との結合に加えて、多種多様な実体、例えばリガンドを赤血球にカップリングさせることもできる。これらのリガンドは、当技術分野において公知の方法を用いて、赤血球膜に付着させることができる。例えば、タンニン酸および塩化クロムなどの非特異的化学架橋剤を用いて、RBCにリガンドをカップリングさせることができる。例えば、V.R. Muzykantov et al., Anal Biochem. (1993) 208:338-342;V.R. Muzykantov et al., Am J Pathol. (1987) 128:276-285;およびL. Chiarantini et al., Biotechnol Appl Biochem. (1992), 15:171-184を参照されたく、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。または、RBC膜上の特定の反応基とのカップリングのための特異的架橋剤を用いて、RBCにリガンドをカップリングさせることができる。具体的には、ビオチンのNHSエステルを用いるRBCリジン残基の制御されたビオチン化が、インビトロおよびインビボでの多種多様な用途に向けてRBC表面にカーゴをコンジュゲートさせるための最も普及している手段の1つである。RBCに分子を連結させるための特異的架橋剤の使用は、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
分子量3〜10kDの範囲の鎖長を有する高度に親水性のポリエチレングリコール(PEG)のコンジュゲーションは、リポソーム、ナノ粒子、ポリマーナノ担体、タンパク質、他の薬物担体、および薬物自体の血液循環を延長し、それらを体内の防御システムから遮蔽する、汎用的な「ステルス」技術として発展してきた。このため、本明細書に記載の赤血球をPEG化することができる。理論によって拘束されることは望まないが、PEGでコーティングしたRBCは、オプソニン化、食細胞による取り込み、およびRBC抗原に対するRieによる認識を受ける効果が弱くなる。PEGをRBCにカップリングさせる方法は当業者に周知であり、例えば、 に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。その内容が参照により本明細書に組み入れられる、J.K. Armstrong et al., Biorheology 38 (2001) pp:239-247に記載されたように、低親水性部分の両端に2つのPEG鎖を結合させたトリブロックコポリマーであるプルロニックによってRBCを修飾することもできる。
いくつかの態様において、RBCは少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの画像化剤または造影剤とを含む。これは、セラノスティックのための、治療剤と画像化剤または造影剤との同時送達のために有用な可能性がある。
マイクロカプセル 関心対象の化合物、例えば治療剤および/または画像化剤を、狭窄部位への送達のためにマイクロカプセル内に封入することができる。したがって、1つの局面において、本発明は、以下の段階を含む、対象における狭窄症、狭窄性病変、血餅、閉塞性病変、および/または内出血を治療または画像化するための方法を提供する:それを必要とする対象に対してマイクロカプセルを投与する段階であって、該マイクロカプセルが治療剤および/または画像化剤を含む、段階。理論によって拘束されることは望まないが、マイクロカプセルは、剪断応力の増大した狭窄部位での増大した剪断応力の下で壊れ、関心対象の化合物(例えば、治療剤、または画像化剤)を放出する。
本明細書で用いる場合、「マイクロカプセル」という用語は、サイズが約1μmから約5,000μmまでのオーダーの範囲にある、球状体、立方体、多面体、角柱、円柱、棒、円板状、または他の幾何学的もしくは不規則な形状構造を意味し、これらは、シェル内部に置かれた関心対象の化合物などを封入した媒質を取り囲む壁形成材料としての役を果たす。この用語は、ポリマー中に分散した関心対象の化合物の球状の均質な顆粒からなるマイクロスフェアとは異なり、厳密な意味では球状の中空粒子である。
マイクロカプセルは、単層マイクロカプセルであっても多層マイクロカプセルであってもよい。本明細書で用いる場合、「単層マイクロカプセル」という用語は、単一のポリマーシェル、および、マイクロカプセルの中心のシェル内部に置かれた封入された化合物からなる、マイクロカプセルのことを指す。「多層マイクロカプセル」という用語は、内部コアマイクロカプセルおよび1つまたは複数の外部ポリマーシェルからなる、マイクロカプセルのことを指す。「二層マイクロカプセル」という用語は、内部コアマイクロカプセルが第2のポリマーシェルでコーティングしたものからなるマイクロカプセルのことを指す。マイクロカプセル封入の過程では、コアマイクロカプセルを高分子可塑剤溶液またはポリマーミネラル分散系に導入して、「胚」シェルの形成を促し、それを二層マイクロカプセルの構造化固体シェルに変換させる。
本明細書で用いる場合、「内部コアマイクロカプセル」という用語は、二層または多層マイクロカプセルの内部にある場合の、上記に定義されるような単層マイクロカプセルのことを指す。
「壁形成ポリマー」という用語は、典型的には、マイクロカプセルの外部の壁または層またはシェルの要素を形成する、本明細書で定義される1つのポリマーまたは2つもしくはそれ以上の異なるポリマーの組み合わせのことを指す。いくつかの態様において、壁形成ポリマーは生体適合性ポリマーである。
いくつかの態様において、壁形成ポリマーはポロキサマーである。ポロキサマーは、ポリオキシエチレン(ポリ(エチレンオキシド))の親水性鎖の2つが隣接している中心のポリオキシプロピレン(ポリ(プロピレンオキシド))の疎水性鎖で構成される非イオン性トリブロックコポリマーである。ポロキサマーは、プルロニックまたはプルロニックス(Pluronics)という商標名としても知られている。ポリマーブロックの長さはカスタマイズすることができるため、特性が少しずつ異なるさまざまなポロキサマーが存在する。総称名「ポロキサマー」に関して、これらのコポリマーは一般的に、文字「P」(ポロキサマーを表す)およびそれに続く3桁の数字を用いて命名され、最初の2桁の数字×100はポリオキシプロピレンコアのおよその分子質量を表し、最後の数字×10はポリオキシエチレン含量のパーセンテージを表す(例えば、P407は、ポリオキシプロピレンの分子質量が4,000g/molでポリオキシエチレン含量が70%であるポロキサマーである)。商標名プルロニックに関して、これらのコポリマーの符号は、室温でのその物理形態を明示した文字(L=液体、P=ペースト、F=フレーク(固体))で始まり、その後に2桁または3桁の数字が続く。この数字表示の最初の1桁の数字(3桁の数では2桁の数字)に300を乗じたものは疎水性物質のおよその分子量を指し示し、最後の数字×10はポリオキシエチレン含量のパーセンテージを表す(例えば、L61は、ポリオキシプロピレン分子量が1,800g/molでポリオキシエチレン含量が10%であるプルロニックである)。いくつかの態様において、ポロキサマーはプルロニックF127である。
本明細書で用いる場合、「ポリマーシェル」という用語は、壁形成ポリマー、ならびに任意で、可塑剤および/またはミネラルなどのさらなる成分を含有するポリマー層のことを指す。
封入される物質の性質および用いられる壁形成ポリマーのタイプに応じて、マイクロカプセルを形成するための数多くの技術を用いることができる。一部のビタミン、薬物および油といった非水溶性物質の非水溶性ポリマー内部への封入のために広く用いられる方法は、溶媒除去法である。一般にそのような工程では、所望の壁形成ポリマーを適した有機溶媒中に溶解させる。この作業に続いて、封入しようとする所望の化合物を添加する。この化合物は有機溶媒中に溶解しているかまたは分散しているかのいずれかである。その結果得られる有機溶液または分散系を水相に分散させて、油状のマイクロ粒子が水相に分散している水中油型エマルションを得る。マイクロ粒子から溶媒を完全に除去すると、マイクロカプセルが形成される。この工程の基本的な前提条件は、封入される化合物および壁形成材料を効率的に溶解させることができる溶媒を用いることである。この溶媒は、水に部分的にしか溶解せず、連続した水相の中に有機相があるエマルションを生じさせるものでなければならない。ジクロロメタンおよびクロロホルムなどの塩素系溶媒、ならびにグリコールまたはそれと他の溶媒との混合物が、マイクロカプセル封入過程を促進することから広く用いられている。
限定はされないが、溶媒は、減圧蒸留、蒸発、または水による抽出によって除去することができる。溶媒除去の例示的な方法は、例えば、米国特許第4,384,975号および同第3,891,570号に記載されており、それらのすべての内容は本明細書に組み入れられる。
マイクロカプセルを形成させる方法は、例えば、米国特許第3,173,878号;同第3,460,972号;同第3,516,941号;同第4,089,802号;同第4,093,556号;同第4,105,823号;同第4,140,516号;同第4,157,983号;同第4,219,604号;同第4,219,631号;同第4,221,710号;同第4,272,282号;同第4,534,783号;同第4,557,755号;同第4,574,110号;同第4,601,863号;同第4,711,749号;同第4,753,759号;同第4,898,696号;同第4,936,916号;同第4,956,129号;同第4,957,666号;同第5,011,634号;同第5,061,410号;同第5,160,529号;同第5,204,185号;同第5,236,782号;同第5,401,577号;同第5,529,877号;同第5,603,986号;同第5,650,173号;同第5,654,008号;同第5,733,561号;同第5,837,653号;同第5,861,360号;同第5,86,9424号;同第6,099,864号;同第6,197,789号;同第6,248,364号;同第6,251,920号;同第6,270,836号;同第6,524,763号;同第6,534,091号;同第6,733,790号;同第6,818,296号;同第6,951,836号;同第6,969,530号;同第6,974,592号;同第7,041,277号;同第7,736,695号;同第7,803,422号;同第7,833,640号;および同第7897,555号、ならびに米国特許出願公開第2003/0118822号;同第2004/0115280号;同第2004/0170693号;同第2006/0040844号;同第2007/0042184号;同第2006/0256423号;同第2009/0289216号;および同第2010/0009893号に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。多層マイクロスフェアを調製する方法は、例えば、米国特許第3,429,827号;同第4,861,627号;同第5,795,570号;同第5,985,354号;同第6,511,749号;および同第6,528,035号;ならびに米国特許出願公開第2003/0222378号に記載されており、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
本明細書に記載のマイクロカプセルが壊れうる剪断応力は5〜3000ダイン/cm2である。いくつかの態様において、本明細書に記載のマイクロカプセルが壊れる剪断応力は、5ダイン/cm2以上、6ダイン/cm2以上、7ダイン/cm2以上、8ダイン/cm2以上、9ダイン/cm2以上、10ダイン/cm2以上、11ダイン/cm2以上、12ダイン/cm2以上、13ダイン/cm2以上、14ダイン/cm2以上、15ダイン/cm2以上、または0ダイン/cm2以上である。
本明細書で用いる場合、「壊れる」とは、マイクロカプセルのポリマーシェルがより小さい断片に破壊されることを指す。ポリマーシェルの完全な解体は要求されないことを理解されたい。したがって、いくつかの態様において、マイクロカプセルは、対照剪断条件(例えば、正常な血管剪断応力)との比較で、剪断応力条件(例えば、狭窄部位の剪断応力)下で、ポリマーシェルの少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、または100%(すなわち、完全な解体)がより小さい断片に破壊されるように壊れうる。
増大した剪断応力下において、マイクロカプセルからの封入された化合物の放出速度は、剪断応力の非増大(すなわち、正常な血管剪断応力)下での放出に比して、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも1倍、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、もしくは少なくとも100倍多いか、またはそれを上回る。
いくつかの態様において、マイクロカプセルから放出される封入された化合物の量は、対照剪断条件(例えば、正常な血管剪断応力)と比較して、剪断応力条件(例えば、狭窄部位の剪断応力)下で、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも1倍、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、もしくは少なくとも100倍多いか、またはそれを上回る。
本発明の対象となる例示的なマイクロカプセルには、例えば、米国特許第3,173,878号;同第3,429,827号;同第3,460,972号;同第3,516,941号;同第4,089,802号;同第4,093,556号;同第4,105,823号;同第4,140,516号;同第4,157,983号;同第4,219,604号;同第4,219,631号;同第4,221,710号;同第4,272,282号;同第4,534,783号;同第4,557,755号;同第4,574,110号;同第4,601,863号;同第4,711,749号;同第4,753,759号;同第4,861,627号;同第4,898,696号;同第4,936,916号;同第4,956,129号;同第4,957,666号;同第5,011,634号;同第5,061,410号;同第5,160,529号;同第5,204,185号;同第5,236,782号;同第5,401,577号;同第5,529,877号;同第5,603,986号;同第5,650,173号;同第5,654,008号;同第5,733,561号;同第5,795,570号;同第5,837,653号;同第5,861,360号;同第5,86,9424号;同第5,985,354号;同第6,099,864号;同第6,197,789号;同第6,248,364号;同第6,251,920号;同第6,270,836;6,511,749号;同第6,524,763号;同第6,528,035号;同第6,534,091号;同第6,733,790号;同第6,818,296号;同第6,951,836号;同第6,969,530号;同第6,974,592号;同第7,041,277号;同第7,736,695号;同第7,803,422号;同第7,833,640;および同第7897,555号、ならびに米国特許出願公開第2003/0118822号;同第2003/0222378号、同第2004/0115280号;同第2004/0170693号;同第2006/0040844号;同第2007/0042184号;同第2006/0256423号;同第2009/0289216;および同第2010/0009893号に記載されたものが含まれ、それらのすべての内容は参照により本明細書に組み入れられる。
いくつかの態様において、マイクロカプセルは、少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの画像化剤または造影剤とを含む。これは、セラノスティックのための、治療剤と画像化剤または造影剤との同時送達のために有用な可能性がある。
関心対象の化合物 多種多様な化合物を、凝集体、赤血球、およびマイクロカプセルと結合させることができる。したがって、限定はされないが、関心対象の化合物は、小さいもしくは大きい有機分子もしくは無機分子、炭素系分子(例えば、ナノチューブ、フラーレン、バッキーボール(buckeyball)など)、金属(例えば、アルカリ金属、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム ルビジウム、セシウム、およびフランシウムなど;アルカリ土類金属、例えば、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム ストロンチウム、バリウム、およびラジウムなど;遷移金属、例えば、亜鉛、モリブデン、カドミウム スカンジウム、チタン、バナジウム クロム、マンガン、鉄 コバルト、ニッケル、銅 イットリウム、ジルコニウム、ニオブ テクネチウム、ルテニウム、ロジウム パラジウム、銀、ハフニウム タンタル、タングステン、レニウム オスミウム、イリジウム、白金 金、水銀、ラザホージウム、ドブニウム、シーボーギウム、ボーリウム、ハッシウム、およびコペルニシウムなど;ポスト遷移(post-transition)金属、例えば、アルミニウム、ガリウム、インジウム、スズ タリウム、鉛、ビスマスなど;ランタニド、例えば、ランタン、セリウム、プラセオジム ネオジム、プロメチウム、サマリウム ユーロピウム、ガドリニウム、テルビウム ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム ツリウム、イッテルビウム、およびルテチウムなど;アクチニド(例えば、アクチニウム、トリウム、プロトアクチニウム ウラン、ネプツニウム、プルトニウム アメリシウム、キュリウム、バークリウム カリホルニウム、アインスタイニウム、フェルミウム メンデレビウム、ノーベリウム、およびローレンシウムなど;マイトネリウム;ダームスタチウム;レントゲニウム ウンウントリウム;フレロビウム ウンウンペンチウム;リバモリウム ゲルマニウム;ヒ素;アンチモン;ポロニウム;およびアスタチンなど)、金属酸化物(例えば、二酸化チタン(TiO2)、酸化鉄(例えば、Fe3O4、Fe2O3など)、酸化アルミニウム、四酸化アンチモン(antimony tetraoxidde)、酸化アンチモン、亜ヒ酸(arsenoous oxide)、酸化ベリリウム、酸化ビスマス、酸化カドミウム、酸化第二クロム、酸化第二コバルト、二酸化ガリウム、二酸化ゲルマニウム、酸化ハフニウム、酸化インジウム、酸化鉛、酸化マグネシウム、酸化第二水銀、三酸化モリブデン、酸化ニッケル、五酸化ニオブ、酸化スカンジウム、二酸化セレン、二酸化ケイ素、酸化銀、五酸化タンタル、二酸化テルル、酸化第二タリウム、酸化トリウム、酸化第二スズ、三酸化タングステン、酸化ウラン、五酸化バナジウム、酸化イットリウム、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム、酸化第二セリウム、酸化ジスプロシウム、酸化エルビウム、酸化ユウロピウム、酸化ガドリニウム、酸化ホルミウム、酸化ランタン、酸化ルテチウム、酸化ネオジム、酸化サマリウム、過酸化テルビウム、酸化ツリウム、酸化イッテルビウム、PuO2など)、ナノ粒子(例えば、金属ナノ粒子、無機ナノ粒子、金ナノ粒子、シリカナノ粒子、炭酸カルシウムナノ粒子など)、画像化剤、造影剤、単糖、二糖、三糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、生体高分子、例えば、ペプチド、タンパク質、ペプチド類似体およびその誘導体など、ペプチド模倣体、核酸、核酸類似体および核酸誘導体、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、酵素、抗体ならびにその一部分および断片、モノクローナル抗体ならびにその一部分および断片、ポリクローナル抗体ならびにその一部分および断片、細菌、植物、真菌、もしくは、動物細胞もしくは動物組織などの生体物質から得られる抽出物、天然起源組成物もしくは合成組成物、微粒子、非凝集性ナノ粒子、またはそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されうる。化合物は疎水性であっても、親水性であっても、または両親媒性であってもよい。
いくつかの態様において、分子は治療剤であり、かつモノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
いくつかの態様において、分子は診断剤であり、かつモノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
いくつかの態様において、分子は標的指向性リガンドであり、かつモノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である。
本明細書で使用される場合、「微粒子」という用語は、本来的に比較的小さい形態で存在し、かつ、例えば、粉砕(grinding)、破砕(shredding)、断片化(fragmenting)、微粉砕(pulverizing)、微粒化(atomizing)またはそれ以外の、大きい形態の材料から比較的小さい形態への細分化によって形成され得る、粒子、粉末、フレーク等を表す。
本明細書で使用される場合、「非凝集性ナノ粒子」という用語は、本明細書に記載される凝集のための条件下で凝集しないナノ粒子を表す。
本明細書で使用される場合、「小分子」という用語は、「天然産物様」である化合物を表し得るが、この「小分子」という用語は「天然産物様」化合物に限定されない。そうではなく、小分子は、典型的に、いくつかの炭素-炭素結合を含み、かつ5000ダルトン(5kD)未満、好ましくは3kD未満、さらにより好ましくは2kD未満、最も好ましくは1kD未満の分子量を有するという点が特徴である。いくつかの場合において、小分子は、700ダルトンに等しいまたはそれ未満の分子質量を有することが非常に好ましい。
1つの態様において、化合物は、ペプチドまたはタンパク質であり得る。本明細書で使用される場合、「ペプチド」という用語は、その最も広義の意味において、ペプチド結合または修飾ペプチド結合によって相互に接続された2つまたはそれ以上のアミノ酸、アミノ酸等価物またはその他の非アミノ基を含む化合物を表すために使用される。ペプチド等価物は、関連する有機酸(例えば、PABA)、アミノ酸等による1つもしくは複数のアミノ酸の置き替え、または側鎖もしくは官能基の置換もしくは修飾によって通常のペプチドと相違し得る。ペプチドは、いかなるサイズの長さであってもよいが;いくつかの態様においては、20またはそれ未満の総アミノ酸を有するペプチドが好ましい。加えて、ペプチドは、直鎖状または環状であり得る。本明細書に具体的に示されているペプチド配列は、左側がアミノ末端、右側がカルボキシ末端となるよう記載されている。
加えて、「ペプチド」という用語は、広義には、一般的にはポリペプチドであるタンパク質を含む。本明細書で使用される場合、「タンパク質」という用語は、タンパク質およびそのフラグメントを表すために使用される。したがって、3次元構造を示す任意のアミノ酸鎖が、「タンパク質」という用語に含まれ、タンパク質フラグメントもそれに従って包含される。
ペプチド模倣体は、天然ペプチドと同様に定義された3次元構造に折り畳むことができる分子である。本明細書で使用される場合、「核酸」という用語は、天然起源の塩基、糖および糖間連結からなるヌクレオチドまたはヌクレオシドモノマーのポリマー(ポリヌクレオチド)またはオリゴマー(オリゴヌクレオチド)を表す。「核酸」という用語はまた、同様に機能する、天然起源でないモノマーを含むポリマーもしくはオリゴマーまたはその一部分を含む。そのような修飾または置換された核酸は、多くの場合、例えば強化された細胞取り込みおよびヌクレアーゼ存在下での向上した安定性等の特性から、ネイティブ形態よりも好ましい。
核酸は、1本鎖または2本鎖であり得る。1本鎖核酸は2本鎖領域を有し得、2本鎖核酸は1本鎖領域を有し得る。例示的な核酸は、構造遺伝子、制御および終結領域を含む遺伝子、自己複製システム、例えばウイルスまたはプラスミドDNA、修飾されたRNA、1本鎖および2本鎖siRNAおよびその他のRNA干渉試薬(RNAi剤またはiRNA剤)、ショートヘアピンRNA(shRNA)、ヘアピンDNA、自己集合性RNAまたはDNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、マイクロRNA、マイクロRNA模倣体、アプタマー、アンチミール(antimir)、アンタゴミール(antagomir)、3重鎖形成オリゴヌクレオチド、RNA活性化因子、免疫刺激オリゴヌクレオチド、およびデコイオリゴヌクレオチドを含むがこれらに限定されない。核酸は、当技術分野において1つまたは複数の核酸修飾を含む。
本明細書に記載される発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、化合物は、生物学的に活性であるかまたは生物学的活性を有する。
本明細書で使用される場合、「生物学的活性」または「生物活性」という用語は、生物学的サンプルに対して影響を及ぼす化合物の能力を表す。生物学的活性は、非限定的に、生物学的アッセイ法における分子、細胞、組織または臓器レベルでの接着性、重合、刺激性、阻害性、調節性、毒性、または致死性の応答についての惹起を含み得る。例えば、生物学的活性は、酵素の効果/活性を示すまたは調整する、受容体をブロックする、受容体を刺激する、1つもしくは複数の遺伝子の発現レベルを調整する、細胞増殖を調整する、細胞分裂を調整する、細胞形態を調整する、またはそれらの任意の組み合わせの化合物の能力を表し得る。いくつかの例において、生物学的活性は、生物学的サンプルにおいて毒性効果を生じる化合物の能力を表し得、またはそれは、標的分子もしくは細胞を化学的に修飾する能力を表し得る。生物学的活性は、細胞内部または細胞の外部であり得る。
凝集体または凝集体のナノ粒子成分は、関心対象の細胞内に内部移行して、内部移行後に細胞内で生物学的活性を生じることができる。したがって、いくつかの態様において、凝集体または凝集体のナノ粒子成分は、細胞内への内部移行後に生物学的活性を有する。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、化合物は治療剤である。本明細書で用いる場合、「治療剤」という用語は、対象における有害な病状の治療、治癒、緩和、または予防のために用いられる生物学的剤または化学的剤のことを指す。また、「治療剤」という用語には、対象の疾患、病状、または障害と闘うための物質および剤も含まれ、これには薬物、診断薬および機器が含まれる。「治療剤」にはまた、医学的診断、または生理的機能の回復、是正、もしくは修正に用いられるあらゆるものも含まれる。「治療剤」および「薬学的活性物質」という用語は、本明細書において互換的に用いられる。
治療剤は、所望の治療目的および生物学的作用に応じて選択される。治療剤の一般的なクラスには、アドレナリン作動剤、抗生物質または抗菌剤などの抗微生物剤、抗ウイルス剤、駆虫剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗酸化剤、生体反応阻害剤、ボツリヌス毒素剤、化学療法剤、診断剤、遺伝子治療剤、ホルモン剤、粘液溶解剤、放射線防護剤、密封小線源治療物質を含む放射性剤、組織成長阻害剤、組織成長賦活薬、血管作用剤、血栓溶解剤(すなわち、血塊溶解剤)、血液凝固の誘導物質、および鎌状赤血球症におけるRBC凝集の阻害剤が含まれる。
治療剤は、治療目的に適した任意のクラスから選択することができる。例えば、目的が疾患または病状に付随する狭窄の治療であれば、治療剤には、抗血栓剤もしくは血栓溶解剤または線維素溶解剤が含まれうる。さらなる例として、所望の治療目的が癌の治療であれば、治療剤には、腫瘍またはその近接部位に放射線治療を直接提供する放射性シードの形態にある放射性物質が含まれうる。さらに、治療剤を、ある期間にわたって治療活性を提供するように選択または配置することができる。
例示的な薬学的活性化合物には、Harrison's Principles of Internal Medicine, 13th Edition, Eds. T.R. Harrison McGraw-Hill N.Y., NY;Physicians' Desk Reference, 50th Edition, 1997, Oradell New Jersey, Medical Economics Co.;Pharmacological Basis of Therapeutics, 8th Edition, Goodman and Gilman, 1990;United States Pharmacopeia, The National Formulary, USP XII NF XVII, 1990;Goodman and Oilman's The Pharmacological Basis of Therapeuticsの現行版;およびThe Merck Indexの現行版に記載されているものが非限定的に含まれ、それらのすべての全内容はその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、治療剤は、抗凝固剤、抗凝固剤アンタゴニスト、抗血小板剤、血栓溶解剤、血栓溶解剤アンタゴニスト、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される抗血栓剤または血栓溶解剤または線維素溶解剤である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、治療剤は、血栓溶解剤アンタゴニスト、抗凝固剤アンタゴニスト、凝血促進酵素、凝血促進タンパク質、およびそれらの任意の組み合わせ血栓形成性剤(thrombogenic agent)からなる群より選択される。いくつかの例示的な血栓形成性剤には、プロタミン、ビタミンK1、アミノカプロン酸(アミカー(amicar))、トラネキサム酸(アムスタット(amstat))、アナグレリド、アルガトロバン、シロスタゾール(cilstazol)、ダルトロバン(daltroban)、デフィブロチド、エノキサパリン、フラキシパリン(fraxiparine)、インドブフェン、ラモパラン(lamoparan)、オザグレル、ピコタミド、プラフィブリド、テデルパリン(tedelparin)、チクロピジン、トリフルサル、コラーゲン、およびコラーゲンでコーティングした粒子が非限定的に含まれる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、治療剤は血栓溶解剤である。本明細書で用いる場合、「血栓溶解剤」という用語は、例えばフィブリン血小板血塊を溶解させるか、またはそのような血塊の形成を阻害するかのいずれかにより、血塊を溶解させる、取り除く、または他の様式で崩壊させることによって、再潅流を誘導することのできる任意の剤のことを指す。血塊が溶解して血流が回復すると再潅流が起こる。例示的な血栓溶解剤には、組織型プラスミノーゲン活性化因子(t-PA)、ストレプトキナーゼ(SK)、プロウロキナーゼ、ウロキナーゼ(uPA)、アルテプラーゼ(アクチバーゼ(Activase)(登録商標)、Genentech, Inc.としても公知)、レテプラーゼ(r-PAまたはレタバーゼ(retavase)(登録商標)、Centocor, Inc.としても公知)、テネクテプラーゼ(TNK(商標)、Genentech, Inc.としても公知)、ストレプターゼ(Streptase)(登録商標)(AstraZeneca, LP)、ラノテプラーゼ(Bristol-Myers Squibb Company)、モンテプラーゼ(Eisai Company, Ltd.)、サルプラーゼ(r-scu-PAおよびレスクパーゼ(rescupase)(商標)、Grunenthal GmbH, Corp.としても公知)、スタフィロキナーゼ、およびアニソイル化されたプラスミノーゲン-ストレプトキナーゼ活性化因子複合体(APSAC、アニストレプラーゼ(Anistreplase)およびエミナーゼ(Eminase)(登録商標)、SmithKline Beecham Corp.としても公知)。血栓溶解剤には、遺伝的に操作された他のプラスミノーゲン活性化因子も含まれる。本発明はさらに、上記の血栓溶解剤のハイブリッド、生理的活性断片または突然変異形態を使用することもできる。「組織型プラスミノーゲン活性化因子」という用語は、本明細書で用いる場合、そのようなハイブリッド、断片および突然変異体、ならびに天然由来および組換え由来の両方の組織型プラスミノーゲン活性化因子を含むものとする。
本発明に用いるための他の血栓溶解剤には、A-74187;ABC-48;心保護のためのアデノシン、King Pharma R&D;アルフィメプラーゼ;α2-抗プラスミン補充療法、Bayer;アルテプラーゼ;アメジプラーゼ;ANX-188;アルガトロバン;アリモクロモル;アルンド酸(注射用製剤)、Ono;サルプラーゼ(asaruplase);ATH(血栓塞栓症/血栓症)、インフラザイム;アトパキサール(atopaxar);BGC-728;ビバリルジン;BLX-155;シプロステン;クラゾセンタン;クロメチアゾール;クロピドグレル;コネスタットアルファ;CPC-211;デシルジン;デスモテプラーゼ;DLBS-1033;DP-b99;DX-9065a;エブセレン;エキスタチン、Merck & Co;エドキサバン;エフェガトラン;エプチフィバチド;エルリズマブ;EU-C-002;FK-419;フォンダパリヌクスナトリウム;H-290/51;ヒルジンベースのトロンビン阻害剤、BMS;HRC-102;ICI-192605;イノガトラン;ラミフィバン;ラノテプラーゼ;ルンブロキナーゼ;LY-210825;M5、Thrombolytic Science;メラガトラン;モンテプラーゼ;MRX-820;ナサルプラーゼ;ニカラベン;非血栓溶解性タンパク質、Genzyme;オクリプラスミン(注射用、脳卒中)、Thrombogenics;オクリプラスミン(眼用)、ThromboGenics/Alcon;ONO-2231;パクリタキセル(脂質ベースの複合体)、MediGene;PB-007;PEG化組換えスタフィロキナーゼ変異体、ThromboGenics/Bharat Biotech;パキセリズマブ;プロ-UK;プロウロキナーゼ、Erbamont;組換えc1エステラーゼ阻害剤(心血管疾患)、TSI;組換えプラスミン(血管閉塞/眼疾患)、Talecris Biotherapeutics/Bausch & Lomb;レテプラーゼ;サルプラーゼ;scuPA/suPAR(心筋梗塞、脳卒中)、Thrombotech;SM-20302;スタプラビン、Tokyo Noko;STC-387;SUPG-032;TA-993;TAFI阻害剤(血栓症/心筋梗塞/脳卒中)、Berlex;テネクテプラーゼ;TH-9229;THR-174;THR-18;tPA-HP;トリデジン;トロプラスミノーゲン(troplasminogen)アルファ;ウロキナーゼ;YM-254890;YM-337;YSPSL;などが非限定的に含まれる。
「抗凝固剤」という用語は、プロトロンビン時間試験および部分トロンボプラスチン時間試験の結果を延長させること、ならびにプロトロンビンならびに第VII因子、第IX因子および第X因子のレベルを低下させることができる任意の剤を指すことを意図する。抗凝固剤には、典型的には、クマリン誘導体およびヘパリン、ならびにアスピリンが含まれ、これらは抗血小板剤と呼ばれることもある。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、治療剤は血管新生促進(pro-angiogenesis)剤である。本明細書で用いる場合、血管新生促進剤とは、血管系の成立または維持を促進する分子または化合物のことである。そのような剤には、心発作、脳卒中および末梢血管疾患を含む心血管障害を治療するための剤が含まれる。
いくつかの態様において、治療剤は抗接着剤、抗血小板剤、または重合阻害剤である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、薬学的活性物質には、炎症もしくは炎症関連障害、または感染症の治療のための、当技術分野においてそれらの公知の剤が含まれる。例示的な抗炎症薬には、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID‐アスピリン、イブプロフェン、またはナプロキセンなど)、コルチコステロイド(coricosteroid)(プレドニゾン(presnisone)など)、抗マラリア薬(ヒドロキシクロロキン(hydrochloroquine)など)、メトトレキサート(methotrexrate)、スルファサラジン、レフルノミド、抗TNF薬、シクロホスファミド(cyclophosphamise)、ミコフェノール酸、デキサメタゾン、ロシグリタゾン、プレドニゾロン、コルチコステロン、ブデソニド、エストロゲン、エストラジオール(estrodiol)、フェノフィブレート(fenfibrate)、プラバスタチン(provastatin)、シンバスタチン、ピオグリタゾン(proglitazone)、アセチルサリチル酸、ミコフェノール酸、メサラミン、ヒドロキシ尿素、ならびにそれらの類似体、誘導体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩が非限定的に含まれる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、薬学的活性物質は血管拡張剤である。血管拡張剤は、αアドレナリン受容体アンタゴニスト(α遮断剤)、アンジオテンシン(agiotensin)変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシン受容体遮断剤(ARB)、β2アドレナリン受容体アゴニスト(β2アゴニスト)、カルシウムチャンネル遮断剤(CCB)、中枢作用性交感神経遮断剤、直接作用性血管拡張剤、エンドセリン受容体アンタゴニスト、神経節遮断剤、硝酸系血管拡張剤(nitrodilator)、ホスホジエステラーゼ阻害剤、カリウムチャンネル開口薬、レニン阻害剤、およびそれらの任意の組み合わせからなる群から選択することができる。例示的な血管拡張剤には、プラゾシン、テラゾシン、ドキサゾシン、トリマゾシン、フェントラミン、フェノキシベンザミン、ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、ホシノプリル、リシノプリル、モエキシプリル、キナプリル、ラミプリル、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、エピネフリン、ノルエピネフリン、ドーパミン、ドブタミン、イソプロテレノール、アムロジピン、フェロジピン、イソラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ニトレンジピン、クロニジン、グアナベンズ、グアンファシン、α-メチルドーパ、ヒドララジン、ボセンタン、カンシル酸トリメタファン、二硝酸イソソルビド、一硝酸イソソルビド、ニトログリセリン、四硝酸エリトリチル、四硝酸ペンタエリスリトール、ニトロプルシドナトリウム、ミルリノン、イナムリノン(以前はアムリノン)、シロスタゾール、シルデナフィル、タダラフィル、ミノキシジル、アリスキレン、ならびにそれらの類似体、誘導体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩が非限定的に含まれる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、薬学的活性物質は血管収縮剤である。本明細書で用いる場合、「血管収縮剤」という用語は、血管を狭くし、それによって血圧を維持もしくは上昇させる、かつ/または血流を減少させる化合物または分子のことを指す。血管収縮剤を用いる治療によって恩恵を受ける障害は数多くある。例えば、拡張血管が典型的には関与する皮膚発赤(例えば、紅斑またはクーペローゼ(cuperose))は、毛細血管を収縮させ、それによって有害な発赤を減少させる血管収縮剤による治療によって恩恵を受ける。血管収縮剤群の他の記述名には、血管作用薬、昇圧剤および血管収縮性薬物が含まれる。ある種の血管収縮剤は、バソプレッシン受容体またはアドレナリン受容体などの特異的受容体に作用する。例示的な血管収縮剤には、αアドレナリン受容体アゴニスト、カテコールアミン(chatecolamine)、バソプレッシン、バソプレッシン受容体モジュレーター(modualor)、カルシウムチャンネルアゴニスト、および他の内因性または外因性血管収縮剤が非限定的に含まれる。
いくつかの態様において、血管収縮剤は、硫酸アルミニウム、アミデフリン(amidephrine)、アンフェタミン、アンジオテンシン、抗ヒスタミン薬、アルギプレシン、次没食子酸ビスマス、カファミノール(cafaminol)、カフェイン、カテコールアミン、シクロペンタミン、デオキシエピネフリン、ドーパミン、エフェドリン、エピネフリン、フェリプレシン、インダナゾリン、イソプロテレノール、リセルグ酸(lisergic acid)ジエチルアミン、リプレシン(LVP)、リセルグ酸、メフェドロン、メトキサミン、メチルフェニデート、メチゾリン、メタラミノール(metraminol)、ミドドリン、ナファゾリン、ノルデフリン、ノルエピネフリン、オクトドリン、オルニプレシン、オキシメタゾリン(oxymethazoline)、フェニルエタノールアミン(phenylefhanolamine)、フェニレフリン、フェニルイソプロピルアミン、フェニルプロパノールアミン、フェニプレッシン、プロピルヘキセドリン、プソイドエフェドリン、サイロシビン、テトラヒドララジン、テトラヒドロゾリン、塩酸テトラヒドロゾリン、硫酸亜鉛を含む塩酸テトラヒドロゾリン、トラマゾリン、ツアミノヘプタン、チマゾリン、バソプレッシン、バソトシン、キシロメタゾリン、酸化亜鉛などからなる群より選択される。
いくつかの態様において、血管作用薬は、シナマオウ(ephedra sinica)(エフェデュラ)、ケンジン(polygonum bistorta)(イブキトラノオ根)、ハマメリス(hamamelis virginiana)(アメリカマンサク)、ゴールデンシール(hydrastis canadensis)(ヒドラスチス根)、キランソウ(lycopus virginicus)(ムラサキセンダイハギ)、アスピドスペルマ・ケブラコ(aspidosperma quebracho)(ケブラコビアンコ)、エニシダ(cytisus scoparius)(エニシダ)、イトヒバを含む群から選択される草木源に由来するかまたはそれらから抽出される物質、ならびにそれらの塩、異性体、類似体、および誘導体である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、薬学的活性物質は、抗腫瘍薬、増殖抑制剤、および/または有糸分裂阻害剤)である。例示的な抗腫瘍薬/増殖抑制剤/有糸分裂阻害剤には、パクリタキセル(タキソール)、5-フルオロウラシル、ドキソルビシン、ダウノルビシン、シクロスポリン、シスプラチン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、エポチロン、メトトレキサート、アザチオプリン、アドリアマイシンおよびムタマイシン;エンドスタチン、アンジオスタチンおよびチミジンキナーゼ阻害剤、クラドリビン、トラピジル、ハロフジノン、プラスミン、ならびにそれらの類似体、誘導体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩が非限定的に含まれる。
いくつかの態様において、薬学的活性物質は、血中または血清中での半減期が極めて短い。例えば、薬学的活性物質の血中または血清中での半減期は、1分間、2分間、3分間、4分間、5分間、5分間、10分間、20分間、30分間、40分間、50分間、1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、7時間、8時間、8時間、9時間、10時間、11時間、または12時間もしくはそれ未満である。これらの短寿命の物質は局所効果を有しうる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、治療剤は、アスピリン、ワルファリン(クマジン)、アセノクマロール、アンクロッド、アニシンジオン、ブロミンジオン、クロリンジオン、クメタロール、シクロクマロール、デキストラン、デキストラン硫酸ナトリウム、ジクマロール、ジフェナジオン、ビスクマ酢酸エチル、エチリデンジクマロール、フルインジオン、ヘパリン、ヒルジン、リアポラートナトリウム、オキサジジオン、ペントサンポリサルフェート、フェニンジオン、フェンプロクモン、ホスビチン、ピコタミド、チオクロマロール、ジピリダモール(ペルサンチン)、スルフィンピラゾン(アンツラン)、チクロピジン(チクリド)、組織プラスミノーゲン活性化因子(アクチバーゼ)、プラスミン、プロウロキナーゼ、ウロキナーゼ(アボキナーゼ)、ストレプトキナーゼ(ストレプターゼ)、およびアニストレプラーゼ/APSAC(エミナーゼ)、ならびにそれらの類似体、プロドラッグ、および薬学的に許容される塩からなる群より選択される。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、薬学的活性物質は動脈閉塞性疾患の治療のための剤である。動脈閉塞性疾患の治療のための例示的な剤には、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ-1(HSD1)阻害剤、Merck & Co;15-LO阻害剤、Bristol-Myers Squibb;18C3(抗IL-1α真性ヒト抗体)、XBiotech;2,3-ジオキソインドリン、Qingdao University;2164U90;2-5Aアンチセンス阻害剤(RSV)、Ridgeway;2NTX-99;3,4-ジ(OH)-ヒドロ桂皮酸誘導体(経口、高脂血症/アテローム性動脈硬化)、KRIBB;447C88;568859;99mTc-抗ED-B;99mTc-AP(4)A;99mTc-P215;A-104029;A-203719;A-206377;A-207508;A-76341;A-87049;ABCA1/ApoA1(アテローム性動脈硬化)、Gilead Palo Alto;ABT-306552;AC-3056;ACAT阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Kyoto;ACAT阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Takeda;ACAT阻害剤、Azwell;ACAT阻害剤、Kyowa Hakko Kogyo;ACAT阻害剤、Schering-Plough;アセチルサリチル酸+シンバスタチン(アテローム性動脈硬化)、HanAll Biopharma;アシフラン;アシテマート;ACP-501;アシル-CoAコレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤/ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤/アポリポタンパク質-A1刺激薬(アテローム性動脈硬化)、Kyoto;Ad2/FasL/p35遺伝子治療、Genzyme Corp;Ad5-NOS遺伝子治療、Schering AG;アディポネクチン模倣体(経口、2型糖尿病/アテローム性動脈硬化/代謝性筋疾患)、Rigel Pharmaceuticals;Adpk7;ADR-7;AFP-07;AFS-98;AG-1295;AGI-3;AGI-H1;AGI-H-15;AHRO-001;AIM-501;AJ-814;AKB-9778;AL-0671;ALD-301;アレンドロネート(静脈内リポソーム、再狭窄)、BIOrest;アルフィメプラーゼ;AlleKine;α-v/β-3アンタゴニスト、J&J PRD;アルプロスタジル(脂質マイクロスフェア製剤)、Taisho/Mitsubishi Tanabe;アミノグアニジン、INSERM;アミロイドモジュレーター(2型糖尿病/アテローム性動脈硬化)、Crossbeta Biosciences;ANG-1170;抗α-v/β-3 mAb、SmithKline Beecham;抗コレステロール血症薬、Pfizer;抗ミッドカイン抗体(癌/RA/MS)、Cellmid;抗酸化薬を含有するクルクミン類似体(癌/再狭窄)、Ohio State University;アンチセンスオリゴヌクレオチド(再狭窄)、Genta/CVT/Genta Jago;APA-01+アトロバスタチン(アテローム性動脈硬化)、Phosphagenics;頂端側ナトリウム依存性胆汁酸輸送体阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Sankyo;ApoA1上方制御性剤(アテローム性動脈硬化)、GSK;アポリポタンパク質AI類似体、Fournier;アポバスク(Apovasc);APP-018;ARI-1778;arNOX阻害剤(経口、アテローム発生)、NOX Technologies;動脈硬化療法(アンチセンスオリゴヌクレオチド)、Shinshu;動脈硬化療法、Daiichi;AS-013;アスパラトン;アステノーズ(Astenose);AT-1015;アタシグアト;ATH-03;アテロコート(Atherocort);アテローム発生予防療法(アテローム性動脈硬化)、RxBio;アテローム性動脈硬化療法、Allelix/Fournier;アテローム性動脈硬化療法、Aventis Gencell/INSERM;アテローム性動脈硬化療法、Cue Biotech;アテローム性動脈硬化療法、Millennium/Lilly;アテローム性動脈硬化療法、Rhone-Poulenc Rorer;アテローム性動脈硬化/関節リウマチ薬(持続放出/CTP)、PROLOR Biotech;アテローム硬化プラーク治療薬、Zydus-Cadila;ATI-5261;アトロバスタチン+アセチルサリチル酸(アテローム性動脈硬化)、HanAll Biopharma;アトレロイトン;ATZ-1993;自己CD133+造血幹細胞(末梢動脈疾患)、University of Wisconsin-Madison;自己CD34+幹細胞療法(末梢動脈疾患)、University of Debrecen;自己内皮始原細胞治療法(虚血)、IBRI;自己脂肪由来幹細胞療法、RNL Bio;アバシミブ;AVE-9488;AVEX-1;AVI-4126(注射用製剤、癌/腎疾患)、AVI;AVI-4126(経口製剤)、AVI;AVI-5126;AVT-03;AVT-06;AX-200;アキシチロム;AY-9944;アザランスタット;AZM-008;バリキシバト;BAY-1006451;BAY-38-1315;BAY-60-5521;BB-476;ペペルミノゲンペルプラスミド;ベラプロストナトリウム;ベルバスタチン;bFGF阻害剤、Genzyme Mol Oncology;BI-204;BIBB-515;BIBX-79;ビグリカン;胆汁酸阻害剤、Hoechst;ビンダリット;バイオ-フロー(Bio-Flow);バイオーラルアポA1(Bioral ApoA1);バイオステント(Biostent);BL-3050;BLX-155;BMS-180431;BMS-183743;BMS-188494;BMS-192951;BMS-197636;BMS-200150;BMS-212122;BMS-582949;BMS-753951;BMS-779788;BO-653;BP-42、Toyama;ブリキサフォル(burixafor);c-1602;c-2447;c-8834;カナキヌマブ;カンデサルタン;カピシント(Capiscint);一酸化炭素(吸入、臓器移植/嚢胞性線維症/再狭窄/肝不全)、Ikaria;心血管疾患治療薬、Lexicon/Abgenix;カルフォスチン(Carfostin);カルバスタチン(carvastatin);カテプシンS阻害剤、GlaxoSmithKline;カテプシンS阻害剤、Molecumetics/Choongwae;CCR2アンタゴニスト(アテローム性動脈硬化)、GlaxoSmithKline;CCR2アンタゴニスト、Incyte/Pfizer;CCR2アンタゴニスト、Millennium/Pfizer/Kyowa;CCX-140;CCX-915;CD34+幹細胞療法(心筋虚血/末梢動脈閉塞性疾患)、Northwestern University/Baxter;CD36受容体特異的ヘキサレリン類似体、Ardana;cdk阻害剤(再狭窄)、Gilead Palo Alto;CDK阻害剤、Institut Curie;CDP-860;セリバスタチン;CETi-1;CETP阻害剤、Sandoz;CETP阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;CETP阻害剤(脂質異常症)、Bayer/Merck;CETP阻害剤、Pfizer;CETP阻害剤、Schering-Plough;CGP-43371;CGS-23425;CGS-24565;CGS-26303;CGS-26393;ケモタキシン阻害剤、CV Therapeutics;キメラプラスト;CHIR-11509;キトサンエステル(アテローム性動脈硬化)、Ocean University of China;コラゾール(Cholazol);コレステロール吸収阻害剤、Schering-Plough;コレステリルエステル転送タンパク質阻害剤(高脂血症/アテローム性動脈硬化)、Lilly;キマーゼ阻害剤、Dainippon Sumitomo;CI-101;CI-976;CI-999;シロスタゾール;シロスタゾール(持続放出)、Korea United Pharm;シロスタゾール+イチョウ(Ginkgo biloba)抽出物(経口、動脈閉塞性疾患/脳卒中)、SK Chemicals;シプロフィブラート;CL-277082;CL-283546;CL-283796;クロピドグレル+アセチルサリチル酸(経口、アテローム性動脈硬化)、Dong-A;COR-2;COR-3;CP-105191;CP-113818;CP-230821;CP-340868;CP-532623;CP-800569;CP-83101;CP-88488;CPG-603;CRD-510;クリルバスタチン;CS-8080;CSL-111;CT-1、Channel Therapeutics;CT-2、Channel Therapeutics;CT-301/R;CT-8、Channel;CTCM-163;CVT-634;CVX-210-H;CXCR2アンタゴニスト、Fournier Pharma;CXCR3/CCR1アンタゴニスト、Millennium/Kyowa;CY-1748;CYC-10424;シクロデキストリン誘導体、AMRAD;サイトカイン阻害剤、Teijin;D-11-1580;ダルバスタチン;ダラプラディブ;DE-112;デカレストリクチンD;デヒドロエピアンドロステロン、Jenapharm;DG-041;DGAT阻害剤(アテローム性動脈硬化)、AstraZeneca;ジルマピモド;ジピリダモール+アセチルサリチル酸(脳卒中)、Boehringer;ディバル(Dival);DMP-565;ドコネキセントエチルエステル+イコサペントエチルエステル;ドコシキシン(Docosixine);ドミトロバン;DRF-4832;DRL-16805;DRL-17822;DuP-128類似体、DuPont;DYB-143;脂質異常症療法、Bayer;E2F阻害剤(癌)、TopoTarget/InhibOx;E-5050;E-5324;EF-12;エフィブラジブ;エフルシミベ;EGF融合タンパク質、Ligand;エルダシミベ;子宮内膜再生細胞(重症肢虚血/心不全)、Medistem;内皮リパーゼアンチセンス阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Isis;エンドセリンアンタゴニスト(アゾール)、Abbott;エンドセリンアンタゴニスト、Abbott;EP-1242;EP3阻害剤(末梢動脈閉塞性疾患)、deCODE;ESP-24218;エストロゲン受容体βモジュレーター(トリアジン)、GlaxoSmithKline;ET-642;ETC-1001;ETC-588;ETS1遺伝子治療(虚血/心筋梗塞/アンギナ)、AnGes;ETX-6107;F-10863A;F-12509A;F-1394;F-2833;ファルネソイドX受容体アゴニスト、Allergan;ファルネソイドX受容体アンタゴニスト、Allergan;FCP-3P1;FE-301;第一世代ナイアシン受容体アゴニスト(経口、アテローム性動脈硬化)、Merck/Arena;フルバスタチン;ホシノプリル;ホスタマチニブ;FR-129169;FR-145237;FR-186054;FR-186485;フロウント(frount)阻害剤(炎症性疾患/動脈硬化)、ECI/Astellas;FY-087;ガドリニウムテキサフリン(画像化、アテローム性動脈硬化)、Pharmacyclics;GAL T-2阻害剤(再狭窄/PKD/アテローム性動脈硬化/炎症/AMD)、Amalyte Pharmaceuticals;ガントフィバン;GAX-1遺伝子治療、Aventis;ゲムカベン;ゲムフィブロジル類似体、Novartis;遺伝子治療(betaARKct)、Genzyme;遺伝子治療(心血管)、Somatix/Rockefeller;遺伝子治療(eNOS)、Valentis/Ark Therapeutics;遺伝子治療(p16/p27)、GPC Biotech;Genevx;ジェンステント(GenStent);GERI-BP-001;グレンバスタチン;グルタチオンペルオキシダーゼ模倣体(経口、アテローム性動脈硬化)、Provid;糖脂質代謝産物、Kitasato;グリコ-S-ニトロソチオール、University of Miami;グリソペプ(Glysopep);ゴキサラプラジブ;GPR25アンタゴニスト(心筋梗塞/脳卒中/アテローム性動脈硬化)、Omeros;GR-328713;GT-16-239;GW-2331;GX-401プログラム;H-290/30;ハロフジノン(経口、デュシェンヌ型筋ジストロフィー)、Halo Therapeutics;HDLコレステロール賦活薬(アテローム性動脈硬化/冠動脈疾患)、Wyeth;HDL脱脂質療法(LSI-S955、アテローム性動脈硬化)、Lipid Sciences;HDL増大性/脂質調節性剤、Pfizer/Esperion;hE-18A;ヘパラナーゼ阻害剤、Progen;ヘパリン(EPT心血管療法)、Inovio;HGF、Sumitomo;HL-004;HL-135;HMG-CoA阻害剤、BMS;HMG-CoA阻害剤、Pfizer;HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、Glaxo;HR-1671;HREベースの遺伝子治療(心血管)、Aventis;ヒアルロナン(静脈内)、SkyePharma;脂質低下薬、Aventis/Amylin;IBT-9302;ICI-245991;イコサペントエチルエステル;イクルクマブ(icrucumab);IL1aQb治療ワクチン(アテローム性動脈硬化)、Cytos;イミダート(Imidate);免疫血管形成術(immuno-angioplasty)、Immunomedics;免疫治療ワクチン(アテローム硬化プラーク)、Aterovax/INSERM;INC-106;INCB-3284;インドールベースのエンドセリンアンタゴニスト、Pfizer;INGN-251;iNOSリポプレックス遺伝子治療(再狭窄)、Cardion;int6遺伝子/低酸素誘導性因子標的指向性siRNA(siChimera、末梢動脈疾患)、alphaGEN;インテグリンα-V/β-3受容体mAb(アテローム性動脈硬化)、Vascular Pharmaceuticals;インテグリンアンタゴニスト、3-Dimensional Pharmaceuticals;インターフェロンβ遺伝子治療(電気穿孔/TriGrid/筋肉内、多発性硬化症)、Ichor Medical Systems;INV-400シリーズ;INX-3280;イロキサナジン(iroxanadine);イスラジピン;IT-9302;イクスミエロセル(ixmyelocel)-T;J-104123;JTV-806;十文字ドメイン含有物3(jumonji-domain containing 3)モジュレーター(癌/アレルギー/アテローム性動脈硬化)、Osaka University;K-134;K-604;KC-706;KD-025;KF-17828;KH-01500;KH-01501シリーズ;KI-0002;KI-1004、Kereos;キニノーゲンドメイン5ペプチド、DuPont;KM-011;KRN-4884;KY-331;KY-455;L-166143;L-659699;L-669262;L-731120;ラシジピン;ランレオチド(デポー製剤)、Ipsen;ラロピプラント+長期放出性ナイアシン+シンバスタチン(冠動脈疾患)、Merck & Co;LCAT遺伝子治療、NIH;Lckチロシンキナーゼ阻害剤、BMS;LDL遺伝子、Genetic Therapy;LDL受容体遺伝子治療(再狭窄)、iCell;レシミビド;レルカニジピン;レブラン(Levulan);LF-08-0133;LF-13-0491c;リフィブロール;リマプロスト;脂質モジュレーター、BioCache;脂質 過酸化阻害剤、Servier;リポタンパク質a阻害剤、Pfizer;リポソーム性プロスタグランジンE-1、Endovasc;LK-903;ロスマピモド;ロバスタチン;LPCN-1012;LS-3115;LT-0101;ルトイシン-C(luteusin-C);LXRアゴニスト(アルツハイマー病)、Anagen Therapeutics;LXRアゴニスト(アテローム性動脈硬化)、F.Hoffmann-La Roche;LXRアゴニスト(アテローム性動脈硬化/脂質異常症/アルツハイマー病)、AstraZeneca;LXRアゴニスト(脂質異常症/アテローム性動脈硬化/糖尿病)、Tanabe;LXRモジュレーター(アテローム性動脈硬化)、Vitae Pharmaceuticals;LXRモジュレーター(高コレステロール血症/アテローム性動脈硬化)、Phenex;LXRモジュレーター(炎症)、Karo Bio/Pfizer;LY-2157299;LY-295427類似体、Lilly;LY-674;リソソーム酸リパーゼ、LSBC;哺乳動物sterile 20様キナーゼ1遺伝子溶出ステント(再狭窄)、Vasade;MAPキナーゼ阻害剤(炎症/疼痛/線維症)、Allinky;マーシドミン(marsidomine);MBX-2599;MC-031;MC-032;MC-033;MC-034;MCP-1阻害剤、Millennium/Pfizer;MCP-1阻害剤、Roche/Iconix;MDCO-216;MDL-28815;MDL-29311;メリリムス(merilimus)溶出性冠動脈ステント(再狭窄)、Meril Life Sciences;メセンド(Mesendo);MGN-2677;MIFアンタゴニスト(炎症)、Cortical;模倣性HMGB-1抗体(再狭窄/アテローム性動脈硬化)、Bio3;ミソプロストロール;MK-0736;MK-1903;MK-6213;MKC-121;MLN-1202;MMI-270;MMP-12阻害剤(アテローム性動脈硬化)、CEA;MMP-13阻害剤(関節炎)、Wyeth;MOL-376;分子インプリントポリマー(高リン酸血症)、Semorex;モノクローナル抗体(アテローム性動脈硬化)、Scotgen;モテキサフィンルテチウム;MRZ-3/124;MT1-MMP阻害剤、3DP;MTP阻害剤、Leiden University;MTP-131;ムパルホスタット(muparfostat);MV-6401;ミコフェノール酸モフェチル;ミエロペルオキシダーゼ阻害剤(経口/小分子、アテローム性動脈硬化)、Torrey Pines;N,N'-ジアセチル-L-シスチン;N-1177-iv;N-4472;naAGs(炎症、癌、アテローム性動脈硬化、AMDまたはCOPD)、SelectX;NB-598;ニュートララーゼ(Neutralase);NFκB/E2Fキメラデコイオリゴヌクレオチド(炎症)、AnGes;NI-0401;ニコチン酸+ロバスタチン、Kos/Merck KGaA;ニコチン酸1受容体(GPR109A)アゴニスト、Merck;NIKモジュレーター、Celgene;ニモキシン(Nimoxine);ニトロソ化アルブミン;NMDA受容体アンタゴニスト(アテローム性動脈硬化)、University of Nebraska Medical Center;NOシンターゼモジュレーター、CNRS;ノボリムス(Novolimus)溶出性冠動脈ステント(再狭窄)、Elixir Medical;NPH-4;NTE-122;NV-27;オクリプラスミン(注射用、脳卒中)、Thrombogenics;オルコロリムス(olcorolimus)(再狭窄)、Elixir Medical/Novartis;オリゴヌクレオチド(ミオシンIIB)、Ludwig-Maximilians;オリゴヌクレオチドデコイ(E2F)、Fujisawa/Osaka;オリゴヌクレオチドデコイ(NFκB、再狭窄/乾癬/アトピー性皮膚炎/歯周病/呼吸器疾患/骨疾患)、AnGes/Shionogi/Medikit/Hosokawa;オリゴヌクレオチドデコイ(NFκB)、Osaka University;OPC-35564;Org-13061;ORP-150誘導物質(動脈硬化/虚血性心疾患/癌/真性糖尿病)、HSP Research Institute;P-06103;P-06133;P-06139;P-0654;P-2202;P2Y12阻害剤(経口、アテローム血栓症)、LG Life Sciences;P-773;P-947;パクリタキセル(Vascular Magnetic Intervention技術/ナノ粒子製剤、末梢動脈疾患)、Vasular Magnetics;パクリタキセル(Zynリンカー送達技術、再狭窄)、Zynaxis;パクチミベ;PAI-1アンタゴニスト、3DP;パマクエシド;パンタリン(Pantarin);PAR1アンタゴニスト(血栓症/再狭窄)、Pierre Fabre;PAR-1アンタゴニスト(血栓症)、Eisai;PAR-1受容体アンタゴニスト(動脈硬化/血管疾患)、KRICT;パログレリル;PC-mAb;PD-089244;PD-089828;PD-098063;PD-129337;PD-13201-2;PD-132301-2;PD-135022;PD-146176;PD-148817;PD-161721;PD-166285;PDE4/MMP阻害剤、Rhone-Poulenc;PDGF受容体キナーゼ阻害剤、Yissum;PDGF受容体キナーゼ阻害剤、AEterna Zentaris;PDGF受容体プログラム、Millennium;PDGF TKアンタゴニスト(動脈狭窄)、SUGEN;ペミロラスト;ペントサンポリ硫酸ナトリウム;ペントキシフィリン;PEP-14;末梢動脈疾患療法、Light Sciences;PF-3052334;PF-3185043;PF-3491165;PF-807925;光感作物質(再狭窄/アテローム性動脈硬化)、Miravant;PI 3キナーゼ阻害剤、Pfizer;ピオグリタゾン;胎盤拡張幹細胞療法(PLX細胞、虚血/自己免疫)、Pluristem;プラスミン(血漿由来、末梢動脈閉塞/虚血性脳卒中)、Talecris Biotherapeutics;PN-271;ポリマー製剤(NO)、University of Akron;ポリスルホン酸誘導体、Fuji;PPARαアゴニスト(アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;PPARδアゴニスト(脂質異常症/糖尿病/肥満/アテローム性動脈硬化)、Astrazeneca;PPARγアゴニスト、GlaxoSmithKline;PPARγモジュレーター(炎症、アテローム性動脈硬化、または糖尿病)、Angelini Pharmaceuticals;PPARモジュレーター、Ligand/Lilly;PPARαアゴニスト(アテローム性動脈硬化/脂質異常症)、Bristol-Myers Squibb;PR-109;PR-86;プラバスタチン;PRB-01022;プレベレックス(Preverex);プロ-アポAI;プロブコール(再狭窄)、Daiichi;PROLI/NO;プロペントフィリン;プロテアーゼ活性化受容体-1アンタゴニスト(アテローム血栓症)、LG Life Sciences;PRT-201;PSI-421;PSI-697;PTI-101;PTR-709-A;PVS-10200;QRS-10-001;キヌクリジンスクアレンシンターゼ阻害剤、Zeneca;R-211945;R-755;放射標識VEGF(癌)、Sibtech/Stanford;ラロキシフェン類似体、Lilly;ラウソノール;ラキソフェラスト;組換えヒトヒストンH1.3+siRNAアポB100(アテローム性動脈硬化)、SynBio;組換えヒトインターフェロンγ受容体アンタゴニスト(移植片動脈硬化)、Tigo;リラキシン(制御放出)、Connetics;レステネックス(Restenex);再狭窄放射線療法、Angiogene;再狭窄治療薬、Cerylid;再狭窄治療法、Ciba/Chiron/Focal;レバセプト;レベロマイシン-A、RIKEN;コレステロール逆転送性化合物、Fournier;可逆的Lp-PLA2阻害剤、GlaxoSmithKline;レビパリンナトリウム;r-第VIIa因子(改変型)、Novo Nordisk;リボザイム(再狭窄)、Ribozyme;リファラジル;リラプラジブ;リロナセプト;リモナバン;Ro-16-6532;Ro-43-8857;ROCK-1阻害剤(アテローム性動脈硬化)、MSD;RORαモジュレーター(糖尿病/アテローム性動脈硬化)、Orphagen;ロシグリタゾン;ロスバスタチン;ロベリズマブ;ロキシフィバン;RP-23618;RP-64477;RP-70676;RP-73163;RPR-101511a;RPR-101821;RPR-127963E;RS-93427;RSC-451061;RUS-3108;RVX-208(経口、プラーク縮退)、Resverlogix;RWJ-58259;S(T15)スーパー抗体(アテローム性動脈硬化)、InNexus;S-12340;S-2467;S-2468;S-2E;S-31354;S-7細胞接着ペプチド(再狭窄/真性糖尿病/多発性硬化症)、Transition Therapeutics;SAH-49960;二塩酸サプロプテリン(経口、フェニルケトン尿症)、BioMarin/Merck Serono;SAR-106881;塩酸サルポグレラート;塩酸サルポグレラート(持続放出、慢性動脈閉塞)、DreamPharma;SB-204990;SB-209670;SB-222657;SB-253514類似体、GlaxoSmithKline;SB-332235;SB-435495;SC-57345;SC-69000;SC-71952;Sch-13929;Sch-46442;Sch-48461;Sch-53079;Sch-59498;SCH-602539;SDZ-267-489;SDZ-268-198;SDZ-268-445;SDZ-268-449;SDZ-268-596;SDZ-HDL-376;SDZ-MTH-958;セチロートン(setileuton);シグナル伝達阻害剤(アテローム性動脈硬化(artherosclerosis))、D Western Therapeutics Institute;シンバスタチン+リモナバン、sanofi-aventis;siRNA抗HMGB1(再狭窄/アテローム性動脈硬化)、Bio3;シタグリプチン+アトロバスタチン(糖尿病、アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;SKF-97426;SKF-98016;SKL-14763;SKL-DES;SLV-342;SM-256;平滑筋細胞増殖阻害剤、Wyeth;SMP-797;亜硝酸ナトリウム(経口、末梢動脈疾患/糖尿病性足部潰瘍)、TheraVasc;SOL-02;ソマトスタチン受容体1および4アゴニスト(oral)、Juvantia;スフィンゴシンキナーゼ阻害剤、Sankyo;スフィンゴシン-1-リン酸モジュレーター(癌/血管損傷/再狭窄/自己免疫性障害/血管新生障害)、Kreios Pharma;SPM-5185;SQ-30404;SQ-30517;SQ-32709;SQ-33600;スクアレンシンターゼ阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Bayer;スクアレンシンターゼ阻害剤、Sandoz;スクアレンシンテターゼ阻害剤(抗高コレステロール血症)、Eisai;スクアレンシンテターゼ阻害剤、Pfizer;スクアレスタチン1、Glaxo;スクアレスタチン-1類似体、Glaxo;SR-12813;SR-45023A;SR-74829i;SR-BI遺伝子治療、SB;ラネル酸ストロンチウム(経口、骨粗鬆症/炎症性疾患/歯周炎/アテローム性動脈硬化)、Emory University;SU-11218;サクシノブコール;SUN-C-8257;改良型(incrementally modified)持続放出性薬物(アテローム性動脈硬化(atheroslerosis))、Daewoong;持続放出性アナグレリド(経口、動脈硬化)、Revitus;SV-618;SY-162;T-250;T-2591;t2c-001;t2c-002;T-686;TA-7552;TA-993;タベルミノゲンバデノベク(taberminogene vadenovec);タガトース;TAN-2177;TAS-301;TEI-6522;TEI-6620;TEI-8535;テルトロバン;TGF-β上昇性剤、NeoRx/University of Cambridge;TGFTX-1;Tie2標的指向性siRNA(アテローム性動脈硬化、糖尿病、炎症、癌)、Alnylam;TIMP-4(再狭窄)、Transgene/HGS;チプラシニン;チクエシド;チラセムチブ(tirasemtiv);チロフィバン;TKI-963;TMP-153;トルセトラピブ;トルセトラピブ+アトロバスタチン;TP-9201;トラニラスト;トラニラスト誘導体、Japan Energy Corp;transクロセチン酸ナトリウム、Diffusion Pharmaceuticals;トレランセリン;三量体化アポリポタンパク質A-I、Borean;PPARα/γ/δ三重アゴニスト(糖尿病/脂質異常症/アテローム性動脈硬化)、Bayer;トロンボジピン(trombodipine);チロシンキナーゼ阻害剤、Pfizer;チロシンキナーゼ阻害剤、Sugen;U-0126;U-73482;U-76807;U-86983;U-9888;UDCA類似体、Schering-Plough;UK-122802;UK-399276;ウミロリムスステント(BioMatrix、再狭窄)、Biosensors;ウレイドフィブラート類似体、Glaxo Wellcome;ウロキナーゼ阻害剤(転移)、3-Dimensional Pharmaceuticals/Berlex;VAN-10-4-溶出ステント、University of Strathclyde;Vascular-HSV;VB-201;VEGF/FGFアンタゴニスト、3DP;VEGF-2 DNAワクチン(経口、アテローム性動脈硬化)、LACDR;ベキシビノール;VINP-28;VIT-100;ビトロネクチンアンタゴニスト、Bayer;ビトロネクチンアンタゴニスト、BMS;ビトロネクチンアンタゴニスト、GSK;ビトロネクチンアンタゴニスト、Uriach;ビトロネクチン受容体阻害剤、Wyeth;VLA-4/VCAMアンタゴニスト(炎症)、Elan/Wyeth;VLTS-589;VLTS-934;VM-202;VMDA-3601;VRI-1;VT-111;VT-214;VULM-1457;WAY-12175;WAY-121898;WAY-125147;WHI-P164;WYE-672;XJP-1;XL-652;XP-368;XT-199;YM-16638;YM-17E;YM-750;YSPSL;YT-146;Z2D3;Z-335;ザラゴジン酸A誘導体、Merck;ザラゴジン酸A、Merck & Co;ザラゴジン酸D、Merck;ZCL-4;ZD-9720;ZFP-VEGF;ZM-250462;ZM-97480;ゾタロリムス薬物溶出ステント(再狭窄)、Abbott;ゾタロリムス薬物溶出ステント(再狭窄)、Medtronic;ZYN-162;Zyn-リンカー技術、Zynaxis;などが非限定的に含まれる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、薬学的活性物質はアテローム性動脈硬化の治療のための剤である。アテローム性動脈硬化の治療のための例示的な剤には、11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ-1(HSD1)阻害剤、Merck & Co;15-LO阻害剤、Bristol-Myers Squibb;2,3-ジオキソインドリン、Qingdao University;2164U90;2NTX-99;3,4-ジ(OH)-ヒドロ桂皮酸誘導体(経口、高脂血症/アテローム性動脈硬化)、KRIBB;447C88;568859;99mTc-抗ED-B;99mTc-P215;A-87049;ABCA1/ApoA1(アテローム性動脈硬化)、Gilead Palo Alto;AC-3056;ACAT阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Kyoto;ACAT阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Takeda;ACAT阻害剤、Azwell;ACAT阻害剤、Kyowa Hakko Kogyo;ACAT阻害剤、Schering-Plough;アセチルサリチル酸+シンバスタチン(アテローム性動脈硬化)、HanAll Biopharma;アシフラン;アシテマート;ACP-501;アシル-CoAコレステロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤/ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ阻害剤/アポリポタンパク質-A1刺激薬(アテローム性動脈硬化)、Kyoto;アディポネクチン模倣体(経口、2型糖尿病/アテローム性動脈硬化/代謝性筋疾患)、Rigel Pharmaceuticals;ADR-7;AGI-3;AGI-H1;AGI-H-15;AHRO-001;AJ-814;AL-0671;アミロイドモジュレーター(2型糖尿病/アテローム性動脈硬化)、Crossbeta Biosciences;ANG-1170;抗コレステロール血症薬、Pfizer;APA-01+アトロバスタチン(アテローム性動脈硬化)、Phosphagenics;頂端側ナトリウム依存性胆汁酸輸送体阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Sankyo;ApoA1上方制御性剤(アテローム性動脈硬化)、GSK;アポリポタンパク質AI類似体、Fournier;アポバスク(Apovasc);APP-018;ARI-1778;arNOX阻害剤(経口、アテローム発生)、NOX技術;アスパラトン;アステノーズ(Astenose);ATH-03;アテロコート(Atherocort);アテローム発生予防療法(アテローム性動脈硬化)、RxBio;アテローム性動脈硬化療法、Allelix/Fournier;アテローム性動脈硬化療法、Aventis Gencell/INSERM;アテローム性動脈硬化療法、Cue Biotech;アテローム性動脈硬化療法、Millennium/Lilly;アテローム性動脈硬化療法、Rhone-Poulenc Rorer;アテローム性動脈硬化/関節リウマチ薬(持続放出/CTP)、PROLOR Biotech;ATI-5261;アトロバスタチン+アセチルサリチル酸(アテローム性動脈硬化)、HanAll Biopharma;アトレロイトン;ATZ-1993;アバシミブ;AVE-9488;AVEX-1;AVT-06;アキシチロム;AY-9944;アザランスタット;AZM-008;バリキシバト;BAY-1006451;BAY-38-1315;BAY-60-5521;BB-476;ベルバスタチン;BI-204;BIBB-515;BIBX-79;ビグリカン;胆汁酸阻害剤、Hoechst;バイオ-フロー(Bio-Flow);バイオーラルアポA1(Bioral ApoA1);BMS-180431;BMS-183743;BMS-188494;BMS-192951;BMS-197636;BMS-200150;BMS-212122;BMS-582949;BMS-753951;BMS-779788;BP-42、Toyama;c-1602;c-2447;c-8834;カナキヌマブ;カピシント(Capiscint);心血管疾患治療薬、Lexicon/Abgenix;カルバスタチン(carvastatin);CCR2アンタゴニスト(アテローム性動脈硬化)、GlaxoSmithKline;CCR2アンタゴニスト、Incyte/Pfizer;CCX-915;CD36受容体特異的ヘキサレリン類似体、Ardana;セリバスタチン;CETi-1;CETP阻害剤、Sandoz;CETP阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;CETP阻害剤(脂質異常症)、Bayer/Merck;CETP阻害剤、Pfizer;CETP阻害剤、Schering-Plough;CGP-43371;CGS-23425;CGS-24565;ケモタキシン阻害剤、CV Therapeutics;キトサンエステル(アテローム性動脈硬化)、Ocean University of China;コラゾール(Cholazol);コレステロール吸収阻害剤、Schering-Plough;コレステリルエステル転送タンパク質阻害剤(高脂血症/アテローム性動脈硬化)、Lilly;キマーゼ阻害剤、Dainippon Sumitomo;CI-101;CI-976;CI-999;シプロフィブラート;CL-277082;CL-283546;CL-283796;クロピドグレル+アセチルサリチル酸(経口、アテローム性動脈硬化)、Dong-A;COR-2;COR-3;CP-105191;CP-113818;CP-230821;CP-340868;CP-532623;CP-800569;CP-83101;CP-88488;CPG-603;CRD-510;クリルバスタチン;CS-8080;CSL-111;CTCM-163;CVT-634;CVX-210-H;CXCR2アンタゴニスト、Fournier Pharma;CYC-10424;シクロデキストリン誘導体、AMRAD;D-11-1580;ダルバスタチン;ダラプラディブ;DE-112;デカレストリクチンD;デヒドロエピアンドロステロン、Jenapharm;DGAT阻害剤(アテローム性動脈硬化)、AstraZeneca;DMP-565;ドコシキシン(Docosixine);DRF-4832;DRL-16805;DRL-17822;DuP-128類似体、DuPont;E-5050;E-5324;エフィブラジブ;エフルシミベ;エルダシミベ;内皮リパーゼアンチセンス阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Isis;EP-1242;ESP-24218;エストロゲン受容体βモジュレーター(トリアジン)、GlaxoSmithKline;ET-642;ETC-1001;ETC-588;ETX-6107;F-10863A;F-1394;F-2833;ファルネソイドX受容体アゴニスト、Allergan;ファルネソイドX受容体アンタゴニスト、Allergan;FCP-3P1;FE-301;第一世代ナイアシン受容体アゴニスト(経口、アテローム性動脈硬化)、Merck/Arena;フルバスタチン;ホシノプリル;ホスタマチニブ;FR-129169;FR-145237;FR-186054;FR-186485;FY-087;ガドリニウムテキサフリン(画像化、アテローム性動脈硬化)、Pharmacyclics;GAL T-2阻害剤(再狭窄/PKD/アテローム性動脈硬化/炎症/AMD)、Amalyte Pharmaceuticals;ガントフィバン;ゲムカベン;ゲムフィブロジル類似体、Novartis;グレンバスタチン;グルタチオンペルオキシダーゼ模倣体(経口、アテローム性動脈硬化)、Provid;グリコ-S-ニトロソチオール、University of Miami;ゴキサラプラジブ;GPR25アンタゴニスト(心筋梗塞/脳卒中/アテローム性動脈硬化)、Omeros;GR-328713;GW-2331;GX-401プログラム;H-290/30;HDLコレステロール賦活薬(アテローム性動脈硬化/冠動脈疾患)、Wyeth;HDL脱脂質治療法(LSI-S955、アテローム性動脈硬化)、Lipid Sciences;HDL上昇性/脂質調節性剤、Pfizer/Esperion;hE-18A;HL-004;HMG-CoA阻害剤、BMS;HMG-CoA阻害剤、Pfizer;HMG-CoAレダクターゼ阻害剤、Glaxo;脂質低下薬、Aventis/Amylin;ICI-245991;イクルクマブ(icrucumab);IL1aQb治療ワクチン(アテローム性動脈硬化)、Cytos;免疫療法ワクチン(アテローム硬化プラーク)、Aterovax/INSERM;INCB-3284;インテグリンα-V/β-3受容体mAb(アテローム性動脈硬化)、Vascular Pharmaceuticals;インターフェロンβ遺伝子治療(電気穿孔/TriGrid/筋肉内、多発性硬化症)、Ichor Medical Systems;INV-400シリーズ;イロキサナジン;イスラジピン;J-104123;十文字ドメイン含有物-3(jumonji-domain containing-3)モジュレーター(癌/アレルギー/アテローム性動脈硬化)、Osaka University;K-604;KC-706;KD-025;KF-17828;KH-01500;KH-01501シリーズ;KI-0002;キニノーゲンドメイン5ペプチド、DuPont;KM-011;KY-331;KY-455;L-166143;L-659699;L-669262;L-731120;ラシジピン;ラロピプラント+長期放出ナイアシン(冠動脈疾患/アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;ラロピプラント+長期放出性ナイアシン+シンバスタチン(冠動脈疾患)、Merck & Co;LCAT遺伝子治療、NIH;Lckチロシンキナーゼ阻害剤、BMS;LDL遺伝子、Genetic Therapy;レシミビド;レルカニジピン;LF-08-0133;LF-13-0491c;リフィブロール;脂質モジュレーター、BioCache;脂質過酸化阻害剤、Servier;リポタンパク質a阻害剤、Pfizer;LK-903;ロスマピモド;ロバスタチン;LS-3115;ルトイシン-C(luteusin-C);LXRアゴニスト(アルツハイマー病)、Anagen Therapeutics;LXRアゴニスト(アテローム性動脈硬化/脂質異常症/アルツハイマー病)、AstraZeneca;LXRアゴニスト(脂質異常症/アテローム性動脈硬化/糖尿病)、Tanabe;LXRモジュレーター(アテローム性動脈硬化)、Vitae Pharmaceuticals;LXRモジュレーター(高コレステロール血症/アテローム性動脈硬化)、Phenex;LXRモジュレーター(炎症)、Karo Bio/Pfizer;LY-2157299;LY-295427類似体、Lilly;LY-674;リソソーム酸リパーゼ、LSBC;MAPキナーゼ阻害剤(炎症/疼痛/線維症)、Allinky;MBX-2599;MC-031;MC-032;MC-033;MC-034;MCP-1阻害剤、Millennium/Pfizer;MCP-1阻害剤、Roche/Iconix;MDCO-216;MDL-28815;MDL-29311;MIFアンタゴニスト(炎症)、Cortical;模倣性HMGB-1抗体(再狭窄/アテローム性動脈硬化)、Bio3;ミソプロストロール;MK-0736;MK-1903;MK-6213;MKC-121;MLN-1202;MMP-12阻害剤(アテローム性動脈硬化)、CEA;MMP-13阻害剤(関節炎)、Wyeth;分子インプリントポリマー(高リン酸血症)、Semorex;モノクローナル抗体(アテローム性動脈硬化)、Scotgen;モテキサフィンルテチウム;MT1-MMP阻害剤、3DP;MTP阻害剤、Leiden University;ミエロペルオキシダーゼ阻害剤(経口/小分子、アテローム性動脈硬化)、Torrey Pines;N,N'-ジアセチル-L-シスチン;N-1177-iv;N-4472;naAGs(炎症/癌/アテローム性動脈硬化/AMD/COPD)、SelectX;ナノ治療薬(乳癌、肺癌、感染性疾患、敗血症、アテローム性動脈硬化)、SignaBlok;NB-598;NI-0401;ニコチン酸1受容体(GPR109A)アゴニスト、Merck;NIKモジュレーター、Celgene;ニモキシン(Nimoxine);NMDA受容体アンタゴニスト(アテローム性動脈硬化)、University of Nebraska Medical Center;NOシンターゼモジュレーター、CNRS;NPH-4;NTE-122;OPC-35564;Org-13061;P-06103;P-06133;P-06139;P-0654;P-2202;P2Y12阻害剤(経口、アテローム血栓症)、LG Life Sciences;P-773;P-947;PAI-1アンタゴニスト、3DP;パマクエシド;パログレリル;PD-089828;PD-098063;PD-129337;PD-13201-2;PD-132301-2;PD-135022;PD-146176;PD-148817;PD-161721;PD-166285;PDE4/MMP阻害剤、Rhone-Poulenc;PDGF受容体キナーゼ阻害剤、AEterna Zentaris;PDGF受容体プログラム、Millennium;ペントサンポリ硫酸ナトリウム;PEP-14;PF-3052334;PF-3185043;PF-3491165;PF-807925;光感作物質(再狭窄/アテローム性動脈硬化)、Miravant;PI 3キナーゼ阻害剤、Pfizer;ピオグリタゾン;ポリスルホン酸誘導体、Fuji;PPARαアゴニスト(アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;PPARδアゴニスト(脂質異常症/糖尿病/肥満/アテローム性動脈硬化)、Astrazeneca;PPARγアゴニスト、GlaxoSmithKline;PPARγモジュレーター(炎症/アテローム性動脈硬化/糖尿病)、Angelini Pharmaceuticals;PPARモジュレーター、Ligand/Lilly;PPARαアゴニスト(アテローム性動脈硬化/脂質異常症)、Bristol-Myers Squibb;PR-109;PR-86;プラバスタチン;PRB-01022;プレベレックス(Preverex);プロ-アポAI;プロテアーゼ活性化受容体-1アンタゴニスト(アテローム血栓症)、LG Life Sciences;PSI-421;PSI-697;PTR-709-A;QRS-10-001;キヌクリジンスクアレンシンターゼ阻害剤、Zeneca;R-211945;R-755;放射標識VEGF(癌)、Sibtech/Stanford;ラロキシフェン類似体、Lilly;ラウソノール;ラキソフェラスト;組換えヒトヒストンH1.3+siRNAアポB100(アテローム性動脈硬化)、SynBio;レバセプト;レベロマイシン-A、RIKEN;コレステロール逆転送化合物、Fournier;可逆的Lp-PLA2阻害剤、GlaxoSmithKline;リファラジル;リラプラジブ;リロナセプト;リモナバン;Ro-16-6532;ROCK-1阻害剤(アテローム性動脈硬化)、MSD;RORαモジュレーター(糖尿病/アテローム性動脈硬化)、Orphagen;ロシグリタゾン;ロスバスタチン;RP-23618;RP-64477;RP-70676;RP-73163;RPR-101821;RS-93427;RSC-451061;RUS-3108;RVX-208(経口、プラーク縮退)、Resverlogix;S(T15)スーパー抗体(アテローム性動脈硬化)、InNexus;S-12340;S-2467;S-2468;S-31354;SAH-49960;SB-204990;SB-222657;SB-253514類似体、GlaxoSmithKline;SB-332235;SB-435495;SC-57345;SC-690 00;SC-71952;Sch-13929;Sch-46442;Sch-48461;Sch-53079;SCH-602539;SDZ-267-489;SDZ-268-198;SDZ-268-445;SDZ-268-449;SDZ-268-596;SDZ-HDL-376;セチロートン(setileuton);シグナル伝達阻害剤(アテローム性動脈硬化(artherosclerosis))、D Western Therapeutics Institute;シンバスタチン+リモナバン、sanofi-aventis;siRNA抗HMGB1(再狭窄/アテローム性動脈硬化)、Bio3;シタグリプチン+アトロバスタチン(糖尿病、アテローム性動脈硬化)、Merck & Co;SKF-97426;SKF-98016;SKL-14763;SLV-342;SOL-02;SPM-5185;SQ-30404;SQ-30517;SQ-32709;SQ-33600;スクアレンシンターゼ阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Bayer;スクアレンシンターゼ阻害剤、Sandoz;スクアレンシンテターゼ阻害剤(抗高コレステロール血症)、Eisai;スクアレンシンテターゼ阻害剤、Pfizer;スクアレスタチン1、Glaxo;スクアレスタチン-1類似体、Glaxo;SR-12813;SR-45023A;SR-74829i;SR-BI遺伝子治療、SB;ラネル酸ストロンチウム(経口、骨粗鬆症/炎症性疾患/歯周炎/アテローム性動脈硬化)、Emory University;サクシノブコール;SUN-C-8257;改良型持続放出性薬物(アテローム性動脈硬化(atheroslerosis))、Daewoong;T-2591;T-686;TA-7552;タガトース;TAN-2177;TEI-6522;TEI-6620;TEI-8535;テルトロバン;TGF-β上昇性剤、NeoRx/University of Cambridge;TGFTX-1;Tie2標的指向性siRNA(アテローム性動脈硬化、糖尿病、炎症、癌)、Alnylam;チプラシニン;チクエシド;TMP-153;トルセトラピブ;トルセトラピブ+アトロバスタチン;三量体化アポリポタンパク質A-I、Borean;PPARα/γ/δ三重アゴニスト(糖尿病/脂質異常症/アテローム性動脈硬化)、Bayer;トロンボジピン(trombodipine);U-0126;U-73482;U-76807;U-9888;UDCA類似体、Schering-Plough;UK-122802;UK-399276;ウレイドフィブラート類似体、Glaxo Wellcome;VB-201;VEGF-2 DNAワクチン(経口、アテローム性動脈硬化)、LACDR;ベキシビノール;VINP-28;VLA-4/VCAMアンタゴニスト(炎症)、Elan/Wyeth;VULM-1457;WAY-12175;WAY-121898;WAY-125147;WHI-P164;WYE-672;XJP-1;XL-652;XP-368;XT-199;YM-16638;YM-17E;YM-750;Z2D3;ザラゴジン酸A誘導体、Merck;ザラゴジン酸A、Merck & Co;ザラゴジン酸D、Merck;ZCL-4;ZD-9720;ZM-250462;ZM-97480;およびそれらの任意の組み合わせが非限定的に含まれる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、治療剤は敗血症の治療のための剤である。敗血症の治療のための例示的な剤には、2-アミノテトラリン誘導体(脳炎)、Sigma-Tau;3936W92;3G-12-scFv;6343;A-84643;AB-022;AB-103;ABC-88;;ABT-299;アフェリモマブ;AFX-300シリーズ、Aphoenix;α2Aアドレナリン受容体アンタゴニスト(敗血症)、TheraSource;α-v/β-5モノクローナル抗体、Stromedix;ALT-836;アナキンラ;抗CD11a MAb、Geneva University;抗炎症タンパク質(重症敗血症/心筋梗塞)、Celdara;抗iNOS mAb(敗血症)、DSX Therapeutics;抗敗血症ペプチド、Agennix;抗敗血症療法、Huons;抗トロンビンアルファ;抗トロンビンIII、Aventis Behring;アパデノソン;APG-101;アポリポタンパク質AI類似体、Fournier;AR-9281;ATL-193;AVI-4014;AZD-9773;B-0202;B-214;ビモシアノース(静脈内製剤/注射用製剤、急性肺損傷)、Revotar;ウシアルカリホスファターゼ(静脈内、腎不全)、AM-Pharma;ブラジキニンアンタゴニスト、Scios;C-10、Interthyr;ラクダ由来抗マクロファージ免疫活性化酵素抗体(経口、敗血症性ショック)、Canopus;CAP-18;カスパーゼ阻害剤(癌)、EpiCept;CDP-571;セフェピム;セフォチアム;セフトリアキソン;セフロキシムアキセチル;CKD-712;CL-184005;クリナフロキサシン;クリンダマイシン;CN-16;補体成分3aアンタゴニスト、RWJ;CP-0127;CS-4771;CSL-111;CT-500;CV-3988;CY-1787;CY-1788;CyP(炎症性疾患/再潅流障害/敗血症)、Bluegreen;CYT-107;D-609;ダルババシン;ダプトマイシン;ジアスピリン架橋ヘモグロビン、Baxter;ジペプチジルペプチダーゼI阻害剤(敗血症)、Arpida;ドラマピモド;ドリペネム;ドロトレコギンアルファ;DW-286;DY-9973;大腸菌ベロ毒素症療法、Select Therapeutics;E-5531;E-7016;EA-230;エドバコマブ;EI-1507-1;ERB-196;ERB-257;エリトラン;エルタペネム;FE-202158;フロモキセフ、Shionogi;フルオロフェニドン;フリーラジカルスカベンジャー(敗血症/市中感染性肺炎)、Lantibio;FX-107;γインターフェロンアンタゴニスト、Genzyme Molecular Oncology;GCH-01;GI-5402;ギンコライドB;GK-04489;Glyco-23;GM-1595;GP-1-515;GR-194444;GR-270773;GR-270773、Glaxo Wellcome;B群連鎖球菌ワクチン、LigoCyte;GYKI-66430;HBN-3;ヘパリン結合タンパク質、Novo Nordisk;HMGB-1アンタゴニスト、Cornerstone Therapeutics;ヒトAM/AMBP-1(虚血再潅流障害)、TheraSource;ヒト化抗組織因子モノクローナル抗体、Centocor;IC-14;ICE阻害剤、Pfizer/Abbott;IFX-1;IL-13、Sanofi;イロデカキン(ilodecakin);イミペネム+シラスタチン;IND-005;IND-006;INNO-202;INO-1001;インターα阻害タンパク質(敗血症)、BioThera Biologics;ISO-1;ISU-201;J5dLPS/OMP、University of Maryland;J5-OMP;JTE-607;KPE-05001;KRX-211;L-161240;L-97-1(静脈内、敗血症/肺ペスト)、Endacea;LAS-30989;レネルセプト;レボカルニチン;レキシパファント(静脈内製剤)、DevCo Pharmaceuticals;リフィシゴート(lificiguat);リネゾリド;リピドAワクチン(敗血症)、Scripps;リソフィリン;L-NMMA、Fujisawa;LPS阻害剤(組換えペプチド/断片、敗血症)、NUS;LPS中和性組換え四量体S3ペプチド(敗血症)、NUS;LY-215840;M-62812;MDI-P;MDL-101002;MFH-147;MG-96077;MIF阻害剤、Picower;ミノパファント;単球コロニー抑制因子、HGS;MPL-S;MRL-953;MSI-136;MSM-236;N-2733;ナノ治療薬(乳癌、肺癌、感染性疾患、敗血症、アテローム性動脈硬化)、SignaBlok;NAV-838;NCY-118;ネバクマブ;ネレリモマブ(nerelimomab);NKモジュレート性CD27抗体(ウイルス感染/細菌感染/敗血症)、HZI;NOシンターゼ阻害剤、Merck & Co;NOシンターゼモジュレーター、CNRS;NOX-100;NPC-15199;NPC-15669;クロバクトラム・インターメディウム(Ochrobactrum intermedium)LPS(敗血症)、Diomune;OLX-514;ONO-1714;オペバカン;オリタバンシン;P-13;P-7、13Therapeutics;パラオキソナーゼ、Pfizer;PARP阻害剤、Crimson Pharmaceutical;パズフロキサシン;ペプチド療法(敗血症性ショック)、MorphoSys;ホスホリパーゼA2阻害剤(エンドトキシンショック/炎症)Glaxo Wellcome;ピペラシリン+タゾバクタム(注射用)、Wyeth/Toyama/Taiho;PMX-622;PN-1561;プラルナカサン;プロシステイン(Procysteine);プロテインキナーゼC阻害剤(1)、Lilly;PTS-508a;QRS-5-005;RAS-111;組換えSlit-2-D1-D2-Fc(ALI/ARDS/敗血症)、Navigen Pharmaceuticals;組換えSlit2N(ウイルス出血熱/ARDS/炭疽菌感染/敗血症)、Navigen Pharmaceuticals;レサトルビド;RGN-137;r-hdl;ロセパファント;rPAF-AH;RR-1;サルグラモスチム;SB-203347;SB-249417;セプシジン(Sepcidin);セスピシリン(Sepsicillin);敗血症プログラム、Dong Wha;敗血症療法(細菌遺伝子サイレンシング)、CytoGenix;敗血症療法、Hansa Medical;敗血症性ショック療法、Biorex;セリンプロテアーゼ阻害剤、SuperGen/Wichita;SJC-13;SPC-702;sPLA2阻害剤、Lilly;SRI-63-675;ST-899;STEBVax;スーパー抗原毒素療法(抗体)、Callisto;タラクトフェリンα;TCV-309;テイコプラニン;テモシリン;テネクリン(Tenecrin);THG-315;チファコギン(tifacogin);チルアルギニン;TLR4/MD-2モノクローナル抗体療法(エンドトキシンショック)、NovImmune;TNFα阻害剤、Synta;TNF受容体、Roche;TNFα誘導性アポトーシス阻害剤、Genzyme;TREM-1阻害剤(非小細胞肺癌、乳癌、敗血症、出血性ショック)、SignaBlok;TREM-1標的指向性化合物、Novo Nordisk;トリコジメロール;TSS-HIG;UK-91473;UR-12633;バンコマイシン;バレスプラジブ(静脈内製剤、鎌状赤血球貧血における急性胸部症候群)、Anthera;VGV-S;VGX-300;VGX-350;VGX-750;ビタミンD3類似体、BioXell;VTR-4;VX-166;VX-799;WCK-771;XMP-600;Y-40138;などが非限定的に含まれる。
いくつかの態様において、治療剤は抗癌剤または癌ワクチンである。例示的な抗癌剤およびワクチンには、9-ペプチドワクチン(乳癌)、University of Virginia;A1-マホドチン;アバゴボマブ(abagovomab);ABTSC-DCワクチン、Cellonis;AC-01;ACH-1625;Ad/PSA;Ad5[E1-、E2b-]-HER2/neuワクチン、Etubics/Duke Comprehensive Cancer Center;Ad5ベクターワクチン標的指向性E6/7腫瘍関連抗原(E.C7細胞株、HPV関連頭頸部癌)、Etubics/South Dakota University;Ad5f35-LMPd1-2形質導入自己樹状細胞(EBV関連癌)、NCI;ADC-1009;アデノウイルスベクターE2b欠失PSA標的指向性ワクチン(E.C7細胞株、前立腺癌)、Etubics;アデノウイルスベクターE2b欠失WT-1遺伝子標的指向性ワクチン(E.C7細胞株、癌)、Etubics;アデノウイルス媒介免疫療法(黒色腫)、Zurich;Ad-HPV E6/E7ワクチン、VectorLogics;Ad-PSMAワクチン、VectorLogics;ADVAX;ADXS-HER2;ADXS-HPV;Adxs-LmddA159;ADXS-PSA;AE-08;AE-298p;AE-37、Antigen Express;AE-37/GP-2ワクチン(癌)、Antigen Express;AEA-35p;AEH-10p;AE-M;AE-O;AEZS-120;AFTVac;AG-858;アガトリモド;AGI-101H;AGS-003;AGS-005;AGS-006;AHICE;アルジェンパントセル-L;同種細胞ワクチン(非小細胞肺癌)、University of Kentucky;同種細胞黒色腫ワクチン、New York Medical College;アロスチム(AlloStim)(注入製剤、血液腫瘍)、Immunovative;アロスチム+自己シャペロンタンパク質ワクチン(血液がん)、Immunovative;α-フェトプロテイン癌ワクチン(肝細胞癌)、Kite;α-ラクトアルブミンワクチン(乳癌)、Cleveland Clinic;αタイプ1免疫誘導型(polarized)樹状細胞(慢性リンパ性白血病)、University of Pittsburgh;ALT-212;ALVAC-CEA/B7.1;ALVAC-GM-CSF;ALVAC-gp100黒色腫ワクチン、Aventis Pasteur;ALVAC-KSA;ALVAC-MAGE-1/MAGE-3皮膚ワクチン、sanofi-aventis;AMLワクチン(JuvaVax)、Juvaris;アモリモゲンベピプラスミド;AMP-224;抗血管新生ワクチン(抗VEGF-a)、Immunovo;抗癌ワクチン、Bioleaders;抗CD3活性化ワクチン感作リンパ球(癌)、University of Michigan;抗CEA抗体、Albert Einstein;抗原パルス樹状細胞ワクチン(黒色腫)、Hadassah Medical Organization;抗原パルス樹状細胞ワクチン(膵癌)、Musashino University;抗原特異的黒色腫ワクチン、Genzyme Molecular;抗イディオタイプHER2ワクチン(癌)、Institut de Recherche en Cancerologie de Montpellier;抗マンマグロビンワクチン(乳癌)、Washington University in St Louis;抗転移治療ワクチン、Protherics;抗PTT273ワクチン(前立腺癌、ADX-40アジュバント)、Adjuvantix/Pro-Cure;抗TACA癌ワクチン(GlycoMim)、TFChem;抗TEM-1 DNAワクチン(癌)、University of Pennsylvania;抗WT-1癌ワクチン(リステリアベクター)、Advaxis;ANZ-100;ANZ-521;AP-1903;AP-1903活性化MyD88/iCD40樹状細胞ワクチン(癌)、Bellicum;APC-8020;APC-80TR;ApoVax104-HPV;ARGENT(前立腺癌治療法)、ARIAD;ASIbclワクチン、Intracel;ASP-0113;アスツプロティミュト-r(astuprotimut-r)、GlaxoSmithKline;アタザナビル;自己抗gp100 T細胞受容体遺伝子操作末梢血リンパ球(黒色腫)、National Cancer Institute;自己樹状細胞療法(癌)、ML Laboratories;自己樹状細胞ワクチン(HIV-1感染)、Institut de Recherche sur les Vaccins et l'Immunotherapie des Cancer et du Sida;自己樹状細胞ワクチン(白血病)、Karolinska Institutet;自己樹状細胞ワクチン(腎癌)、Trimed Biotech;自己樹状細胞ワクチン(癌)、tella;自己樹状細胞-腫瘍細胞融合ワクチン(消化器癌)、Teikyo University;自己Hsp70癌ワクチン、Kyoto University;自己黒色腫細胞ワクチン(新生物)、Dana-Farber;自己多重抗原樹状細胞ワクチン(PSA、PSMA、プロステイン(prostein)、サバイビン、Trp-p8)、Technische Universitat Dresden;自己NY-ESO-1-標的指向性樹状細胞ワクチン(癌)、Roswell Park;自己腎細胞癌ワクチン、Dartmouth-Hitchco*ck Medical Center;自己治療用癌ワクチン、TVAX Biomedical;自己腫瘍細胞ワクチン(白血病)、NCI;自己腫瘍細胞-TLR9アゴニストワクチン(結腸直腸癌)、University of Stanford;AVX-701;アザシチジン;B7-1遺伝子治療(インビボ/Ig G)、Georgetown/Imperial College;B7-1遺伝子治療、University of Wisconsin;バクテリオファージワクチン(リンパ腫)、Apalexo;バクテリオファージワクチン(多発性骨髄腫)、Apalexo;バラピラビル;B細胞リンパ腫DNAワクチン、Cancer Research Ventures;BCGワクチン、Organon;BCL-002;BCL-003;BCL-004;BCL-005;GM-CSFとIL-12を発現するBcr-Abl DNAワクチン(白血病)、Mologen;ベラゲンプマツセル-L;ベンダムスチン;BhCGワクチン(癌)、UCL/Vaxcel;BHT-3009;生体内分解性DDS(ワクチン);BiovaxID;BIWB-1;BIWB-2;BN-500001;BN-600013;BP-16;BPX-101;脳腫瘍ワクチン、IRC;乳癌局所ワクチン、Vaxin;乳癌ワクチン、MD Anderson Cancer Center;BrevaRex;B-Vax;CA-9-標的指向性自己細胞療法(癌)、Dendreon;CA9-標的指向性融合タンパク質(リステリアワクチン、癌)、Advaxis;CAD-106;cadi-05;癌ペプチド抗原ワクチン、Canopus BioPharma;癌ワクチン(CD1)、Antigenics;癌ワクチン(麻疹ウイルス)、Mayo/Onyvax;癌ワクチン(前立腺癌/乳癌/結腸癌)、CEL-SCI(MaxPharma);癌ワクチン(VacciMax)、ImmunoVaccine;癌ワクチン(VIASKIN)、DBV Technologies;癌ワクチン、ApoImmune;癌ワクチン、Attogen;癌ワクチン、AVAX/Thomas Jefferson University;癌ワクチン、Galenica Pharmaceuticals/University of Alabama;癌ワクチン、Geniva;癌ワクチン、Immpheron;癌ワクチン、MCP Hahnemann Uni;癌ワクチン、Ohio State University;癌ワクチン、PolyMASC/Hydro Med;癌ワクチン、University of Illinois/Research Corp Technology;カンバキシン(Canvaxin);CAP1-6D;CBD1Qb;CBI-006;CBI-008;CC-394;CD40リガンド、Celldex;CD55標的指向性ワクチン(癌)、Viragen;CDCA1由来エピトープペプチドワクチン(HLA-A2402拘束性、前立腺癌)、Iwate Medical University/Tokyo University/Oita University;cDNAワクチン(前立腺癌)、Colby;CDX-1127;CDX-1307;CDX-1401;CDX-2410;CDX-301;CEAペプチド負荷樹状細胞ワクチン(結腸直腸癌)、Osaka University;CEA RNAトランスフェクト自己樹状細胞ワクチン(癌)、Duke University;CEA(6D)-TRICOMワクチン(結腸直腸/肺癌)、Therion/NCI;CEAベースのDNAワクチン、Vanderbilt/Scripps;CEA樹状細胞ベースのワクチン、Takara;CEA標的指向性自己細胞ワクチン(癌)、Dendreon;CeaVac;CEL-1000;細胞ワクチン(卵巣癌)、Cleveland Clinic Foundation;サーバリックス(Cervarix);CerVax-16;子宮頸癌ワクチン(経口、HPV感染)、Apimeds;CG-201;cHER2+VEGFR2標的指向性ワクチン(リステリアベクター、癌)、Advaxis;キメラTRPタンパク質ワクチン(黒色腫)、ImClone;クラミジア分子ワクチン(不妊/感染症)、BC Cancer Agency;絨毛性ゴナドトロピンα;ChronVac-C;CIGB-228;CIGB-247;CL-2000;CMLワクチン、Breakthrough Therapeutics;CMV RNAトランスフェクト自己樹状細胞ワクチン(神経膠芽腫)、Duke University;CMVAC;CMX-001(多形性神経膠芽腫)、California Pacific Medical Center;結腸癌ワクチン、Immune Response Corp;COLO-Vax;COMBIG-ワクチン(癌)、Immunicum;PR1/WT1混合ワクチン(白血病)、NIH;混合ワクチンアジュバント(癌)、ImmuRx;コンツスゲン・ラデノベック(contusugene ladenovec);CPG23PANC;CreaVax-HCC;CreaVax-PC;CreaVax-RCC;CRL-1005;CRM-197;CRS-207;CryoStim;CT-011;CT-201;CT-5;CTL(黒色腫)、Fred Hutchinson/Washington/Targeted Genetics;CTL-8004;CTP-37;CV-01;CV-07;CV-09;CV-301;CV-9103;CV-9201;CVac;CYT-003-QbG10;CYT-004-MelQbG10;CYT-005-allQbG10;CYT-006-AngQb;CYT-007-TNFQb;CYT-009-GhrQb;CYT-014-GIPQb;細胞傷害性Tリンパ球ワクチン(鼻腔用ナノ粒子、癌)、Peptagen;D-3263;ダクラタスビル;DC/I540/KLHワクチン(癌)、Dana-Farber;DC-Ad-CCL-21腫瘍内療法、UCLA/Department of Veterans Affairs;DC-コレステロール(アジュバント)、Targeted Genetics/Pasteur Merieux Connaught;DC-NILVベースの癌ワクチン、Immune Design;DCP-001;DCP-002;DCVax;DCVax-Brain;DCVax-Head/Neck;DCVax-Liver;DCVax-Lung;DCVax-Ovarian;DCVax-Pancreas;DCVax-Prostate;DEFB1刺激薬(ペプチド、前立腺癌)、Phigenix;樹状細胞免疫療法(卵巣癌)、Life Research Technologies;樹状細胞骨髄腫融合体(多発性骨髄腫)、Dana Farber/Beth Israel Deaconess;樹状細胞療法(癌)、Binex/KunWha;樹状細胞ワクチン(C5αアゴニストアジュバント、癌)、University of Nebraska Medical Center;樹状細胞ワクチン(結腸腫瘍)、ODC;樹状細胞ワクチン(多形性神経膠芽腫)、Malaghan Institute of Medical Research;樹状細胞ワクチン(頭頸部癌)、University of Maryland/Hasumi;樹状細胞ワクチン(注射用、頭頸部癌)、National Cancer Institute;樹状細胞ワクチン(黒色腫)、European Institute of Oncology/TTFactor;樹状細胞ワクチン(黒色腫)、ODC;樹状細胞ワクチン(黒色腫)、Vrije Universiteit Brussel;樹状細胞ワクチン(前立腺癌)、Medistem/Genelux/University of California/San Diego State University;樹状細胞ワクチン(前立腺腫瘍)、ODC;樹状細胞ワクチン(固形腫瘍)、ODC Therapy/SBI Biotech;樹状細胞ワクチン、GeneMedicine;樹状細胞ワクチン、University of Bonn;樹状細胞/WT1クラスI/IIペプチドワクチン(癌)、tella/Jikei University;樹状細胞由来エキソソーム、Anosys;DISC/GM-CSF;DISC-PRO;DNA融合ワクチン(CEA発現性腫瘍)、Cancer Research UK;DNAワクチン(結腸直腸癌)、enGene;DNAワクチン(Derma Vax、結腸直腸癌)、Cellectis/Karolinska Institute;DNAワクチン(Derma Vax、肺癌)、Cyto Pulse;DNAワクチン(Derma Vax、前立腺癌)、Cellectis/Karolinska Institute;DNAワクチン(筋肉内電気穿孔、白血病)、University of Southampton/Inovio;DNAワクチン(腫瘍内/EPT、前立腺癌)、University of Southampton/Inovio;DNAワクチン(黒色腫)、Memorial Sloan-Kettering Cancer Center;DNAワクチン(黒色腫)、NCI;DNAワクチン(癌)、Bio-Ker;DNAワクチン(癌)、ImmunoFrontier;DNAワクチン(癌)、Southampton University;DNAワクチン(癌)、Vaccibody;DNGR-1抗体ワクチン(癌)、CRT;DPX-0907;DPX-Survivac;薬物名(Drug Name);dSLIM(結腸癌)、Mologen;DV-601;E7トキソイド;E7/HSP70 DNAワクチン、Johns Hopkins University;E-7300;E747-57ペプチド+合成dsRNAワクチン(RNA技術、固形腫瘍)、Mannkind Corp;EBV CTL(EBV関連リンパ腫、鼻咽頭癌)、Baylor College/Cell Medica;EBV関連ホジキン病ワクチン、Vaccine Solutions;EC-708;食用トランスジェニック植物に発現させる組換えヒトパピローマウイルスワクチン(経口、HPV感染)、Apimeds;EGFワクチン(癌)、CIMAB/Micromet/Biocon/Bioven;EGFRワクチン(癌)、L2 Diagnostics;EGFR発現性サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)ベースの癌ワクチン(Tarmogen)、GlobeImmune;EG-HPV;EG-Vac;エルパモチド;EMD-249590;エメペピムト-S;Engerix B;エンカスチム(enkastim)-ev;エンカスチム-iv;ENMD-0996;エンチノスタット;エンザルタミド;EPICOAT癌ワクチン、Axis;エプスタイン・バーウイルスワクチン(PREPS/L粒子)、Australian Centre for Vaccine Development(ACVD)/Henderson Morley;エプスタイン・バーベースの遺伝子治療(皮内、癌)、University of Birmingham;エプスタイン・バーウイルスワクチン、Cerus;エラディックエイド(EradicAide);エストラ ジオール(経皮、マイクロカプセル封入)、Medicis/Novavax;ETBX-011;真核生物層状ベクターシステム;エクスビボアデノシンデアミナーゼ形質導入造血幹細胞療法(ADA-SCID)、GSK;F10(中和抗体、1群インフルエンザA感染)、Harvard Medical School/Dana-Farber Cancer Institute/XOMA/SRI International;F-50040;FANGワクチン;FAV-201;FBP-E39ワクチン(癌)、Galena Biopharma;FG-004、4G Vaccines;線維芽細胞療法(パーキンソン病)、Cell Genesys(Somatix);フィブロネクチンエキストラドメインA(ワクチンアジュバント)、Digna Biotech;フィブロバクス(fibrovax)、Cytokine;葉酸受容体α標的指向性治療ワクチン(癌)、VaxOnco/Mayo Clinic;フォレートイミューン(FolateImmune);ホスアンプレナビル;FP-03;FPI-01;フレームシフトペプチドワクチン(結腸直腸癌)、Oryx GmbH;フリーバクス(Freevax);フレソリムマブ(fresolimumab);フコシル-GM1-KLH;融合性脂質、Liposome Company;Fveポリペプチドワクチン(アレルギー/ウイルス感染/癌)、NUS;ガングリオシドワクチン(多価、肉腫)、Memorial Sloan-Kettering/MabVax;ガーダシル(Gardasil);ガストリン17Cジフテリアトキソイドコンジュゲート(膵癌)、Aster;ガストリン合成ペプチド抗原ワクチン(膵癌、TDK)、Immunovo;ガタパルセン;GD2ガングリオシドペプチド模倣体、Roswell Park Cancer Institute;Gemvac;遺伝子治療(アルツハイマー病)、Somatix;遺伝子治療(抗癌)、MediGene/Aventis;遺伝子治療(癌)、GenEra;遺伝子治療(心血管)、Somatix/Rockefeller;遺伝子治療(HPV)、Chiron Viagene;遺伝子治療(HSV)、Chiron Viagene;遺伝子治療(IL-2、cLipid)、Valentis/Roche;遺伝子治療(前立腺癌)、GenStar/Baxter;遺伝子治療(RTVP-1)、Baylor College of Medicine;遺伝子治療(ワクチン)、ICRF/RPMS;GeneVaxワクチン(癌)、Centocor;GeneVaxワクチン(HIV)、Wyeth/University of Pennsylvania;Genevaxワクチン(リンパ腫)、Apollon;GI-10001;GI-4000;GI-5005;GI-6000;GI-6207;GI-6301;GI-7000;GL-0810;GL-0817;GL-ONC1;Gly-MUC1結合前立腺腫瘍ワクチン、Memorial Sloan-Kettering;GM-CAIX;GM-CSF癌ワクチン、Thomas Jefferson/NCI;GM-CSF細胞療法(黒色腫)、University of Wisconsin;GM-CSF腫瘍ワクチン、PowderJect;GM-CSFワクチン、Johns Hopkins;GM-CSF/B7-2遺伝子治療およびワクチン(CIT、癌)、Radient Pharmaceuticals/Jaiva Technologies;GM-CSF-G250ワクチン、UCLA;GM-CSF形質導入自己癌幹細胞ワクチン、Kyushu University/DNAVEC;GM-CT-01;GMDP、Peptech;GMK;GnRH免疫療法薬、ML/Protherics;ゴリムマブ;ゴロチモド;ゴナジミューン(Gonadimmune);gp100/GM-CSF黒色腫ワクチン、University of Wisconsin;gp100:209-217(210M)ペプチドワクチン(黒色腫)、NCI;gp53、ImClone;gp75 DNAワクチン(黒色腫)、Memorial Sloan-Kettering Cancer Center;gp75黒色腫療法、Memorial Sloan-Kettering;GPC-3298306;GPI-0100;GRNVAC-1;GrVax;GS-7977;GSK-2130579A;GSK-2241658A;GSK-2302024A;GSK-2302025A;GSK-2302032A;GSK-568893A;GV-1002;GV-1003;GVAX;GVX-3322;GX-160;GX-201プログラム;GX-301プログラム;GX-51;H.ピロリ(H. pylori)ワクチン、Apovia;H.ピロリワクチン、sanofi-aventis;H1治療ワクチン(リポソーム性、ImuXen、癌)、Xenetic Biosciences/Pharmsynthez;H1N1インフルエンザAワクチン(VLP)、Novavax/NIAID;HCVワクチン(イスコマトリックス(ISCOMATRIX))、Novartis;HE-2000;ヘリコバクス(HelicoVax);B型肝炎ワクチン、Boyce Thompson Institute;ヘペックス-B(HepeX-B);ヘプリサブ(Heplisav);HER-1ワクチン(癌)、Bioven Holdings/CIMAB;HER1-VSSPワクチン(癌)、The Center of Molecular Immunology;HER-2 DNA AutoVac;HER-2ペプチド発現性DNAワクチン、Karolinska Institute;HER-2タンパク質AutoVac;Her-2ワクチン(抗癌)、University of Alabama/Galenica Pharmaceuticals;HER-2ワクチン(癌)、L2 Diagnostics;HER-2/CEA DNAワクチン(癌)、Merck/IRBM/Inovio/Vical;HER-2/HER-1ワクチン(固形腫瘍)、Ohio State University;HER2/neuペプチドワクチン(皮内、乳癌)、Fred Hutchinson Cancer Research Center;HER2/neuペプチドワクチン(筋肉内、乳癌)、Norwell;HER-2/NeuパルスDC1ワクチン(乳癌)、University of Pennsylvania/National Cancer Institute;Her-2/neuワクチン(乳癌)、Alphavax/Duke University;HER2-CAR T細胞;HER2p63-71ペプチドワクチン、Mie University;HerVac;HGP-30;HGTV-43;Hi-8 PrimeBoost治療用HBVワクチン、Oxford Biomedica;Hi-8 PrimeBoost治療用黒色腫ワクチン、Oxford BioMedica;HIVワクチン(SAVINE)、BioVax;HIV-1 gag DNAワクチン、Merck & Co;HLA-A*2402拘束性KIF20AおよびVEGFR-1エピトープペプチドワクチン(膵癌、皮下)、Juntendo University School of Medicine;HLA-A、B7.1トランスフェクト腺癌ワクチン、University of Miami;ホムスペラ(Homspera);ホムスペラ(経口、インフルエンザ)、ImmuneRegen;ホルモン非依存性ワクチン(前立腺腫瘍)、Zonagen;HPV 16/18ワクチン(二価)、Xiamen Innovax Biotech;HPV E7癌ワクチン(リポソーム性、VacciMax)、ImmunoVaccine Technologies;HPV E7/カルレティキュリンDNAワクチン(遺伝子銃)、Johns Hopkins University;HPVワクチン(AAVベクター、AAVLPプログラム)、MediGene;HPVワクチン(癌)、Fraunhofer;HPVワクチン(癌/HPV感染/予防)、Coridon;HPVワクチン(iBioLaunch)、iBio;HPVワクチン(一価)、Merck & Co;HPV/子宮頸癌ワクチンプログラム、Bionor Immuno;HPV-16 E7リポペプチドワクチン、Tufts University School of Medicine;HPV-16 E7ワクチン(癌)、NCI;HPV-16-E7、Loyola University;HS-110;HS-210;HS-310;HS-410;HSP105抗原ペプチド樹状細胞ワクチン(癌)、Medinet;hsp110ワクチン、Roswell Park;HspE7;Hsp-HIV抗原融合体療法、StressGen;HSPPC-56;HSPPC-90;HSVワクチン(LEAPS)、CEL-SCI(MaxPharma)/Ohio University;ヒトおよびマウスgp100 DNAプラスミドワクチン(黒色腫)、Memorial Sloan-Kettering;ヒトおよびマウスPSMA DNAワクチン(プラスミド、前立腺癌)、Memorial Sloan-Kettering;ヒトパピローマウイルスワクチン、Transgene;HybriCell;ハイブリッド細胞ワクチン接種、Humboldt University;超急性(HyperAcute)ワクチン(乳癌)、NewLink;超急性ワクチン(皮内、前立腺癌)、Newlink Genetics;超急性ワクチン(肺癌)、NewLink;超急性ワクチン(黒色腫)、Newlink Genetics;高カルシウム血症ワクチン(抗PTH-rP、TDK)、Immunovo;I i-key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチド免疫調節性ペプチドワクチン(前立腺癌/結腸癌)、Antigen Express;I i-key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン(HIV感染)、Antigen Express;イブリツモマブチウキセタン;ICT-107;ICT-111;ICT-121;ICT-140;IDD-1;IDD-3;IDD-5;イディオタイプ癌ワクチン、NCI/GTC Biotherapeutics;イディオタイプワクチン、Biomira;IdioVax;IDM-2101;IDN-6439;IDOベースの癌ワクチン、Tectra;IEP-11;IGFBP-2 DNAプラスミドワクチン(皮内、卵巣癌)、Fred Hutchinson;IGN-101;IGN-201;IGN-301;IGN-311;IGN-402;IGN-501;Ii-key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドイムノモジュレーターペプチドワクチン(糖尿病)、Antigen Express;Ii-key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチド(アレルギー)、Antigen Express;IL-10キノイド;IL-12遺伝子治療、Baylor;IL-13、Sanofi;IL-15痘瘡ワクチン、NCI;IL1aQb治療ワクチン(アテローム性動脈硬化)、Cytos;IL-2遺伝子治療(プラスミド、経皮、黒色腫)、Vical;IL-2ワクチン(胃癌)、Newsummit;IL-2/CD40L発現性白血病ワクチン、Baylor College of Medicine/MaxCyte;IL-2/CD80発現性自己全細胞ワクチン(白血病)、King's College London;IL-4遺伝子治療、Genetic Therapy/Univ Pittsburgh;IL-7/CD80発現性同種RCC-26腫瘍細胞ワクチン(腎細胞癌)、Charite-University Medicine Berlin;IMA-901;IMA-910;IMA-920;IMA-930;IMA-941;IMA-950;ImBryon;IMF-001;イミキモド;ImMucin;イムシスト(ImmuCyst);イミューンセルグラム(Immunecellgram);ImmuneFx;イムノドラッグ(Immunodrug)ワクチン(CCR5)(HIV感染)、Cytos;イムノドラッグワクチン(HBV感染)、Cytos;イムノドラッグワクチン(骨粗鬆症)、Cytos;イムノドラッグワクチン(膵癌/前立腺癌)、Cytos;イムノドラッグワクチン(vCJD)、Cytos;免疫グロブリンG融合タンパク質(黒色腫)、Wyeth;ImmunoVEX HSV2;IMO-2055;IMP-321;IMP-361;イムプライム(Imprime)WGP;IMT-1012;IMT-504;イムバミューン(IMVAMUNE);IMX-MC1;IMX-MEL1;不活化細菌ベクターワクチン(KBMA、HIV感染)、Cerus;inCVAX;IndiCancerVac;インジナビル;INGN-225;INNO-305;INO-5150;インセジア(Insegia);インターフェロンα-2b;インターフェロン-γ遺伝子治療(癌)、Chiron/Cell Genesys;インターロイキン-12癌ワクチン、University of Wisconsin;インターロイキン-1β、Celltech;インターロイキン-2ワクチン、ICR;イヌリン(γ、ADVAXアジュバント)、Vaxine;IPH-3102;IPH-3201;イピリムマブ;イピリムマブ+MDX-1379、Medarex/BMS;イピリムマブ/IDD-1混合ワクチン(癌)、Medarex/IDM;IR-502;IRX-2;IRX-4;ISA-HPV-SLP;ISA-P53-01;イスコマトリックス(ISCOMATRIX);ISSワクチン(癌)、Dynavax;ジャベリン(Javelin)-黒色腫、Mojave;ジャベリン-パピローマウイルス、Mojave/Institut Pasteur;ジャベリン-前立腺癌、Mojave/Memorial Sloan-Kettering;JCウイルスワクチン(消化器癌)、Baylor Research Institute;JVRS-100;K562/GM-CSF;神田HPVワクチン;KH-901;KLS-HPV;L19-IL-2融合タンパク質、Philogen;L2キャプシドタンパク質標的指向性一価ワクチン(HPV)、Advanced Cancer Therapeutics;L523S;ラビリンシン(labyrinthin)ワクチン(腺癌)、ImmvaRx;ラプレウセル(lapuleucel)-T;ルイスY(LewisY)-KLH癌ワクチン、Memorial Sloan-Kettering;LG-768;LG-912;リポメル(Lipomel);リポタンパク質ベースのE6/E7ワクチン(HPV感染/子宮頸癌)、National Health Research Institutes;リポソーム性KSAワクチン、IDM Pharma;リポバキシン(Lipovaxin)-MM;肝臓癌ワクチン、Mayo Clinic;肝臓癌ワクチン、West Coast Biologicals;Lm Glioblastoma;Lm Melanoma;Lm Prostate;LMB-2;LMP-1/LMP-2 CTL、Baylor College of Medicine/NCI;LN-020;LN-030;LN-040;LN-2200;ロピナビル+リトナビル;ロバキシン(Lovaxin)M;ロバキシンNY;ロバキシンSCCE;ロバキシンT;LP-2307;LUD01-016;ラングバクス(LungVax);Lx-TB-PstS1;リンパ腫ワクチン(ADX-40アジュバント)、Adjuvantix;結核菌(M tuberculosis)ワクチン(LEAPS)、CEL-SCI(MaxPharma);MAGE-3.A1ペプチド(癌)、Ludwig Institute;MAGE-3形質導入自己T細胞ワクチン(抗癌)、MolMed SpA/Takara Bio;malariaワクチン(LEAPS)、MaxPharma/US Navy;MART-1類似体、INSERM;Maxy-1200;mbGM-CSF腫瘍ワクチン、IRC;MBT-2/VEGFR-2 RNAトランスフェクト自己樹状細胞ワクチン(癌)、Duke University;MEDI-543;メラシン(Melacine);メラン(Melan)-A/IL-12、Genetics Institute;メラン-A/MART-1/AS02B/モンタニド(Montanide)ISAワクチン(黒色腫)、Ludwig/GlaxoSmithKline/Seppic;黒色腫ワクチン(ALVAC)、Sanofi Pasteur;黒色腫ワクチン(GD3ガングリオシド)、Memorial Sloan-Kettering;黒色腫ワクチン(IMP-321、癌)、Immutep;黒色腫ワクチン(JuvaVax)、Juvaris;黒色腫ワクチン(NA17.A2/チロシナーゼ/MART-1、gp100)、Institut Curie;黒色腫ワクチン(パルス抗原治 療薬)、Metacine;黒色腫ワクチン(チロシナーゼ)、Therion;黒色腫ワクチン(VRP)、AlphaVax;黒色腫ワクチン、FIT Biotech;黒色腫ワクチン、Immunex;黒色腫ワクチン、Mayo Clinic/University of Leeds;黒色腫ワクチン、NYU;黒色腫ワクチン、PowderJect;黒色腫ワクチン、Novavax/National Cancer Institute;メラバクス(MelaVax);メラキシン(Melaxin);MelCancerVac;MEN-14358;MF-59;MGN-1601;MGV、Progenics;MicroPor(抗癌DNAワクチン)、Altea;ミファムルチド(リポソーム性)、Millennium;ミラツズマブ-Fab-CEA負荷樹状細胞ワクチン(癌)、Immunomedics;MimoVac;MIS-416;MIS-416/免疫原(炭疽/マラリア/結核/好中球減少症)、Innate;ミツモマブ;ミツモプロチミュート(mitumprotimut)-t;混合ワクチン(癌)、Zensun;MKC-1106-MT;MKC-1106-NS;MKC-1106-PP;ML-2400;MLCVリポソームワクチン(B細胞リンパ腫)、Xeme;MMU-18006;mRNAトランスフェクト樹状細胞ワクチン(黒色腫/前立腺癌)、GemVax;MTL-102;MTL-104;MUC-1モジュレート性プラスミドDNAワクチン(経皮パッチ製剤、ZP Patch技術、癌)、Zosano Pharma;MUC-1裸cDNAワクチン(癌)、Cancer Research UK;MUC1ペプチドワクチンプログラム(癌)、UNMC;MUC1標的指向性ワクチン(癌)、Mayo Clinic;MUC-1ワクチン(膵癌)、Corixa;MUC-1/CD40癌ワクチン、Sidney Kimmel Cancer Center;MUC-1-KLHワクチン、Sloan-Kettering;MUC1-ポリ-ICLC;MUC2-KLH結合ワクチン(前立腺癌)、Memorial Sloan-Kettering;多エピトープペプチド黒色腫ワクチン(MART-1、gp100、チロシナーゼ)、University of Pittsburgh;多エピトープチロシナーゼ/gp100ワクチン(黒色腫)、Memorial Sloan-Kettering;マルチフェロン(Multiferon);マルチカイン(Multikine);多ペプチドワクチン混合物(黒色腫)、Ludwig;多価糖質ベースのワクチン(癌)、Memorial Sloan-Kettering;多価HPVワクチン(CyaA)、Genticel;突然変異型rasワクチン、NCI;MVA E2ワクチン(コンジローム)、Virolab/Universidad Nacional Autonoma De Mexico;MVA HER-2 AutoVac;MVA-BN-PRO;MVA-F6ベクター(黒色腫)、Bavarian Nordic;M-Vax;MV-CEA;N-8295;NAcGM3/VSSP ISA-51ワクチン(癌/HIV感染)、Recombio/Center of Molecular immunology/Laboratorio;裸DNA(B細胞リンパ腫)Vical/Stanford;ネシツムマブ;ネルフィナビル;NeuroVax;NeuVax;Nfu-PA-D4-RNP;NGcGM3/VSSP(癌)、Recombio;NIC-002;NicVAX;非ホジキンリンパ腫ワクチン、Large Scale Biology;ノレリン(Norelin);NovoVAC-M1;NPC SAVINE(cDNAワクチン、鼻咽頭癌/EBV関連リンパ腫)、Savine;NSC-710305;NSC-748933/OPT-821ワクチン;NTX-010;NV-1020;NY-ESO標的指向性ワクチン(癌)、Dendreon;NY-ESO-1抗原、Genzyme Molecular;NY-ESO-1 DNAワクチン(癌)、Ludwig Institute/PowderMed;NY-ESO-1ワクチン(ペプチド)、Ludwig Institute;NY-ESO-1ワクチン(タンパク質)、Ludwig Institute;NY-ESO-1/IL-12発現性自己リンパ球(転移癌)、National Cancer Institute;OC-Lワクチン(癌)、University of Pennsylvania;OCM-108;OCM-111;OCM-124;OCM-127;OCM-7342;OCV-101;OCV-105;OCV-501;ODC-0801;ODC-0901;OFA/iLRP負荷自己樹状細胞ワクチン(乳癌)、Quantum Immunologics;オリゴデオキシヌクレオチド、Coley;オリゴモジュレーター(Oligomodulator);オリゴヌクレオチドtoll様受容体アゴニスト(アジュバント、ワクチン接種)、Idera;OligoVax;OM-174;OM-197-MP-AC;OM-294-DP;オンコファージ(Oncophage)+コアジュバント(co-adjuvant)(癌)、Agenus/NewVac;OncoVAX、Vaccinogen;Oncovax-CL;OncoVax-P;ONT-10;ONY-P;Onyvax-105;Onyvax-CR;Onyvax-L;Onyvax-R;オプソノカイン(opsonokine)腫瘍細胞ワクチン(GM-CSF/HA1)、Genitrix;OpsoVac;OPT-822/OPT-821;経口ワクチン(粘膜表面癌)、Kancer;オレゴボマブ;OTSGC-A24;OV-2500;卵巣癌ワクチン(リステリアベクター)、Advaxis;O-Vax;P10s-Padre/モンタニド(Montanide)ISA 51ワクチン(乳癌)、University of Arkansas;P16(37-63)ペプチドワクチン(HPV関連癌)、Oryx GmbH;P-17;P-501;p53癌ワクチン(カナリア痘ベクター、ALVAC)、sanofi-aventis;p53癌ワクチン、Virogenetics;PAGE-4前立腺癌ワクチン(PROVAX)、IDEC;PankoPep;PankoVAC;PAPプラスミドDNAワクチン(前立腺癌)、University of Wisconsin-Madison;PAPワクチン、Hughes;パピローマウイルスワクチン(予防処置)、Large Scale Biology;PapViRx;PASワクチン(GERD/膵癌/結腸直腸癌/消化器癌)、Cancer Advances;PASD1ペプチドDNAワクチン(癌)、CRT/University of Oxford/University of Southampton/King's College London;PBT-2;PDS-0101;PDS-0102;PE64-δ-553pil;pegインターフェロンα-2a;pegインターフェロンα-2b;ペンタリクス(Pentarix);ペントリス(Pentrys);PEP-223/CoVaccine HT;ペプチドワクチン(癌)、VaxOnco;ペプチドワクチン(神経膠腫)、University of Pittsburgh;ペプチドワクチン(肝細胞癌)、OncoTherapy/Ono;ペプチドワクチン(結腸癌)、OncoTherapy/Otsuka;ペプチドベースの標的指向性ワクチン(癌/感染性疾患、DNL/HLA-抗体)、Immunomedics/Alexis;ペプチドベースのワクチン、BTGC/Yeda;ペプチド-GM-CSF/IL-2ワクチン接種治療法、Univ South Carolina;個別化癌ワクチン(自己ヘモ誘導体)、PharmaBlood;個別化ペプチドワクチン(抗癌)、Green Peptide;個別化組換えタンパク質ワクチン(癌)、Genitope;PEV-6;ペキサスチモジンデバシレプベク;PN-2300;pNGVL-4a-CRT/E7(無毒化)DNAワクチン(TriGrid/筋肉内、癌)、Ichor Medical Systems;POL-103A;ポリ-ICLC;ポリ-ICLCアジュバントワクチン(癌)、Oncovir;Polynoma-1;Polyshed-1;ポリシアル酸/KLH/QS-21ワクチン、Memorial Sloan-Kettering;多価予防処置ワクチン(黒色腫)、MabVax;多価予防処置ワクチン(神経芽腫)、MabVax;ポックスウイルスB7.1癌ワクチン、Therion Biologics/NCI;ポックスウイルスCD40Lワクチン(リンパ腫)、Therion;PR1ペプチド抗原ワクチン(白血病)、Vaccine Company;プラデフォビル;PRAME-SLP;プロセルビクス(Procervix);プロジェニポエチン(progenipoietin)G;予防処置ワクチン(HPV感染)、Dynavax;前立腺癌ワクチン(IMP-321)、Immutep;前立腺癌ワクチン(前立腺cDNAを形質導入したVSVベクター)、Mayo Foundation;前立腺癌ワクチン、FK Biotecnologia;前立腺癌ワクチン、Oncbiomune;前立腺癌ワクチン、United Biomedical;タンパク質サブユニットワクチン(肺癌)、MUbio Products BV;タンパク質ワクチン(ターゴスフェア(Targosphere)、マラリア/癌)、Rodos BioTarget;PRO-VAX(抗癌)、Shanghai Genomics;PRX-302;PS-2100;PSA RNAトランスフェクト自己樹状細胞ワクチン(癌)、Duke University;緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)ワクチン(oral)、Provalis;PSMAファルマクチン(pharmaccine)、Pharmexa;PSMAサブユニットワクチン(前立腺癌)、Progenics/CYTOGEN;PSMA-ADC;PSMA-VRP;pSP-D-CD40L;pSP-D-GITRL;PT-107;PT-123;PT-128;PT-207;PVAC;PVX-410;QS-21;ラコツモマブ;ラナゲングリオツセル(ranagengliotucel)-T;RANKL AutoVac;組換えHPV-16 VLPワクチン、Novavax/NCI;組換えヒトErbb3断片治療用腫瘍ワクチン(注射用、Erbb2過剰発現癌)、Zensun;組換えポックスウイルスワクチン(gp100、黒色腫)、NCI;組換えポックスウイルスワクチン(her2/neu、乳癌)、Therion;組換えポックスウイルスワクチン(MAGE-1)、Therion/Aventis Pasteur;組換えポックスウイルスワクチン(MART-1)、Therion/Aventis Pasteur;組換えプロラクチン、Genzyme;組換えタンパク質ベースのワクチン(子宮頸癌/HPV感染)、Antagen Biosciences;組換えワクチン(結腸癌)、National Institutes of Health;組換えワクシニアウイルスワクチン(MUC-1)、Therion;レニエール(Reniale);レシキモド(resiquimod)(局所用)、3M/Celldex;RetroVax-MAGE-3;rhCMVベースのベクターワクチンプログラム(癌)、Virogenomics;リンドペピミュート(rindopepimut);リンタトリモド;RN-2500;RNF43-721;ロフェロン(Roferon)-A;RPK-739;rV-CEA-TRICOM+rF-CEA-TRICOMプライムブースト結腸直腸癌ワクチン、Therion;rV-NY-ESO-1/rF-NY-ESO-1プライムブースト乳癌ワクチン、Ludwig Institute/Therion;rV-PSA+リリモジングラフォリベクプライムブースト前立腺癌ワクチン、Therion;rV-PSA-TRICOM/rF-PSA-TRICOMプライムブースト前立腺癌ワクチン、NCI/BN免疫療法薬;S-288310;S-488210;S-488410;サルグラモスチム;SART3ペプチド癌ワクチン、Kurume University;SCIB-1;SCIB-2;SD-101;SDZ-SCV-106;季節性インフルエンザワクチン(VLP)、Novavax/Cadila;準同種ワクチン(癌)、SemiAlloGen;SFVeE6,7;SGD-2083;シアリルLea-KLH結合ワクチン(乳癌)、MabVax;シンプリリクス(Simplirix);シプロイセル-T;SL-701;sLea-KLHワクチン(癌)、Optimer Therapeutics;SLPワクチン(子宮頸癌)、Leiden University Medical Center;SP-1017;SRL-172;SSS-08;ステージIV黒色腫ワクチン、Adelaide Research & Innovation;幹細胞療法(HIV)、Targeted Genetics/Hutchinson Center/Genetics Therapy;ストレス遺伝子治療(癌)、Stress/Genzyme LCC;STxB-E7;自殺遺伝子治療(HSV-TK)、Tulane/Schering-Plough;サバイビン/ミッドカインワクチン(癌)、Vaxeal;SV-BR-1-GM;抗原X/Yに対する長い合成ペプチドベースのワクチン(癌)、ISA Pharmaceuticals;T1-IR;TAAVac(癌)、Genticel;TA-CIN;TA-GW;TA-HPV;タリモジンラヘルパレプベク;TAP-1遺伝子治療、TapImmune;標的指向性CTL(CMV)、Targeted Genetics;TARPペプチドワクチン(前立腺癌)、NCI;TARPペプチドパルス自己樹状細胞ワクチン(前立腺癌)、NCI;タソネルミン;TBI-4000;テクネチウムTc 99mエタルフォラチド;TEIPP-01;TeloB-VAX;テロメラーゼ標的指向性ワクチン(癌)、Dendreon;テロメラーゼ形質導入自己リンパ球(癌)、Cosmo Bioscience;テルトモチド(tertomotide);TG-01、Targovax;TG-1024;TG-1031;TG-1042;TG-4010;TG-4040;TGFβキノイド;TGF-αワクチン(癌)、Bioven Holdings/CIMAB;TGFB2-アンチセンス-GMCSFワクチン(癌)、Gradalis;セラダイム(Theradigm)-CEA;Theradigm-Her-2;Theradigm-p53;Theradigm-前立腺;セラミド(Theramide);治療用癌ワクチン(ヒトパピローマウイルス感染)、Okairos;治療用癌ワクチン(合成抗原模倣体/ウイルス様粒子)、Virometix;治療用癌ワクチン(VLP)、Redbiotec;治療用癌ワクチン、Circadian/Monash;治療用多エピトープワクチン(LT融合性、黒色腫)、Dan Immunotherapy;治療用ペプチドサブユニットワクチン(前立腺癌)、CIGB;治療ワクチン(神経膠腫)、Epitopoietic Research;治療ワクチン(経口、結腸癌)、Bio-Bridge;セラトープ(Theratope);チマルファシン;チパプキノゲンソバシベク(tipapkinogene sovacivec);TLR-7/TLR-8アゴニスト(癌)、Pfizer;TMX-202;TNFαキノイド;TNF-α AutoVac、Pharmexa;タバコ(tobacco plant)由来抗イディオタイプワクチン(皮下magnICON、非ホジキンリンパ腫)、Bayer/Icon;トランバ(Tolamba);全腫瘍RNAトランスフェクト自己樹状細胞ワクチン(癌)、Duke University;トラメチニブDMSO;TRC-105;トレメリムマブ;TriAb;TriGem;トリメラン(trimelan)(ImmunoVEX、黒色腫)、BioVex;TroVax;TroVax-DC;TRP-1タンパク質ワクチン(黒色腫)、ImClone;TRP-1/TRP-2、NIH;TRP-2ペプチドベースの治療用癌ワクチン(バクスフェクチン(Vaxfectin))、Vical;TRP2電気穿孔自己樹状細胞療法(黒色腫)、Memorial Sloan-Kettering;TRX-385;TRX-518;TSD-0014;ツカレソール;ツコツズマブセルモロイキン;腫瘍細胞ワクチン(黒色腫)、Centro de Investigaciones Oncologicas;腫瘍ワクチン、University of Pittsburgh;腫瘍抗原特異的リンパ球、Corixa;腫瘍関連糖質エピトープムチンワクチン(癌)、Recopharma;腫瘍特異的樹状細胞ワクチン(癌)、BioPulse;UltraCD40L;UltraGITRL;臍帯幹細胞療法(血液がん)、Novartis;UniDCプログラム;不特定の自己免疫療法製品(癌)、Personal Biotechnology;uPA標的指向性インターフェロン-β発現性腫瘍退縮センダイウイルス(癌)、DNAVEC/Kyushu University;V-212;V-502;V-503;V-934/V-935;ワクチン(3H1 mAb)、Kentucky Uni;ワクチン(抗癌)、Norsk Hydro;ワクチン(B細胞リンパ腫)、Immune Response Corp;ワクチン(B細胞リンパ腫)、University of Connecticut;ワクチン(癌)(1)、Immunomedics;ワクチン(癌)(2)、Immunomedics;ワクチン(癌)、Biochem Pharma;ワクチン(癌)、Genzyme Molecular Oncology;ワクチン(癌)、Intercell;ワクチン(癌)、Jenner/Walter Reed;ワクチン(癌)、Sandoz/Wistar;ワクチン(癌)、University of Alberta/Briana;ワクチン(子宮頸癌)、Johns Hopkins;ワクチン(結腸直腸腫瘍)、Therion/Aventis Pasteur;ワクチン(EBV)、BioResearch Ireland;ワクチン(消化器癌)、Astrimmune;ワクチン(GI腫瘍)、Wistar;ワクチン(Her-2/neu)、Corixa/GlaxoSmithKline;ワクチン(ヒトパピローマウイルス)、Chiron;ワクチン(黒色腫)、Dana-Farber;ワクチン(黒色腫)、Genzyme Molecular/NCI;ワクチン(黒色腫)、Pevion;ワクチン(黒色腫)、University of Virginia;ワクチン(多剤耐性癌)、AC Immune;ワクチン(裸DNA、HBV)、Merck & Co;ワクチン(裸DNA、HPV)、Vical;ワクチン(裸DNA、HSV)、Vical;ワクチン(裸DNA、インフルエンザ)、Vical;ワクチン(裸DNA、前立腺癌)、Vical;ワクチン(裸DNA、TB)、Merck & Co;ワクチン(非ホジキンリンパ腫)、Malaghan Institute of Medical Research;ワクチン(五価、小細胞肺癌)、Memorial Sloan-Kettering;ワクチン(前立腺腫瘍)、Corixa/SB Biologicals;ワクチン(rasタンパク質)、IDEC;ワクチン(四価、小細胞肺癌)、MabVax;ワクチン(結核)、StressGen;ワクチン標的指向性ミッドカイン(癌)、Vaxeal;ワクチン標的指向性サバイビン(癌)、Vaxeal;ワクチン(HI-557技術、ウイルス感染/細菌感染/癌)、Bioxyne;ワクチン(イムノボディ、結腸直腸癌)、Scancell/immatics;ワクチン(ナノ粒子製剤、感染症/代謝障害/CNS疾患/癌)、Selecta Biosciences;ワクシニアウイルス療法、Thomas Jefferson;ワクシニア/鶏痘TRICOMワクチン(癌)、Therion;バジメザン;VB-1014;Vbx-011;Vbx-016;Vbx-021;Vbx-026;VEGFキノイド;VEGFワクチン、Protherics;VEGFR1-770/VEGFR1-1084ペプチドワクチン(腎細胞癌)、Kinki University/Tokyo University;ベルドナ(Veldona);ベリモゲンアリプラスミド;毒液ペプチドベースの癌ワクチン、Canopus;水疱性口内炎ウイルスベクター組換えワクチン(癌)、University of Leeds;VG-LC;VGX-3100;VGX-3200;VIR-501;ウイルス融合性膜糖タンパク質、Mayo/Cambridge Genetics;ビタレシン;ビテスペン;VLI-02A;VLI-02B;VLI-03B;VM-206;VPM-4001;VSV-Gワクチン、Mayo/ICRF;Vx-001;Vx-006;VX-026;VX-25;Vxb-025;Vxb-027;VXM-01;全細胞ワクチン(皮内、乳癌)、Oncbiomune;WT1ペプチドワクチン(癌)、Charity Medical School of the Humboldt University of Berlin;WT1ペプチドベースの癌ワクチン、Japan National Cancer Research Center;WT1タンパク質ベースのワクチン(白血病/リンパ腫)、Corixa;WT1-樹状細胞ワクチン(血液がん)、National Institutes of Health;WT1標的指向性自己樹状細胞ワクチン(癌)、University of Antwerp;WT-4869;XToll;ZFP TF(GM-CSF上方制御剤、癌)、Sangamo/Onyx;透明帯抗原(卵巣癌)、Pantarhei Bioscience BV;などが非限定的に含まれる。
治療剤は放射性物質であってもよい。適した放射性物質には、例えば、90イットリウム、192イリジウム、198金、125ヨウ素、137セシウム、60コバルト、55コバルト、56コバルト、57コバルト、57マグネシウム、55鉄、32リン、90ストロンチウム、81ルビジウム、206ビスマス、67ガリウム、77臭素、129セシウム、73セレン、72セレン、72ヒ素、103パラジウム、123鉛、111インジウム、52鉄、167ツリウム、57ニッケル、62亜鉛、62銅、201タリウム、および123ヨウ素が含まれる。理論によって拘束されることは望まないが、放射性物質を含む凝集体を用いて、腫瘍、動静脈形成異常などの罹患組織を治療することができる。
本明細書に記載の凝集体、赤血球およびマイクロカプセルは、血管閉塞や腫瘍の画像化、臓器の断層撮影、臓器機能のモニタリング、冠動脈造影、蛍光内視鏡検査、レーザーガイド下手術、光音響法および音響蛍光(sonofluorescence)法などを非限定的に含むさまざまな生物医学的用途において、組織および臓器のインビボ画像化剤として用いることができる。本明細書に記載の凝集体、赤血球およびマイクロカプセルは、アテローム硬化プラークまたは血餅の検出および/または診断のためにも有用である。画像化用途に用いる場合、本明細書に記載の凝集体、赤血球およびマイクロカプセルは、典型的には、凝集体に共有結合的または非共有結合的に付着しうる画像化剤を含む。
したがって、いくつかの態様において、化合物は画像化剤または造影剤である。本明細書で用いる場合、「画像化剤」という用語は、症状、病的障害、および/または疾患の存在および/または進行の検出、画像化、および/またはモニタリングを可能にする、分子中の元素または官能基のことを指す。画像化剤は、エコー源性物質(液体またはガスのいずれか)、非金属同位体、光学レポーター、ホウ素中性子吸収体、常磁性金属イオン、強磁性金属、γ線放出放射性同位体、陽電子放出放射性同位体、またはX線吸収体であってよい。本明細書で用いる場合、「造影剤」という用語は、分子を含有する組織または臓器の光学特性を変化させる任意の分子のことを指す。変化させることのできる光学特性には、吸光度、反射率、蛍光、複屈折、光散乱などが非限定的に含まれる。
いくつかの態様において、化合物は診断用試薬である。
適切な光学レポーターは、蛍光レポーターおよび化学発光基を含むがこれらに限定されない。幅広い蛍光レポーター色素が当技術分野で公知である。典型的に、フルオロフォアは、芳香族または複素環式芳香族化合物であり、ピレン、アントラセン、ナフタレン、アクリジン、スチルベン、インドール、ベンゾインドール、オキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、シアニン、カルボシアニン、サリチレート、アントラニレート、クマリン、フルオレセイン、ローダミンまたはその他の類似化合物であり得る。適切な蛍光レポーターは、キサンテン色素、例えばAlexa Fluor(登録商標)色素(InvitrogenCorp.; Carlsbad, Calif)、フルオレセイン、フルオレセインイソチオシアネート(FITC)、Oregon Green(商標)、ローダミン、テキサスレッド、テトラローダミンイソチオシアネート(TRITC)、5-カルボキシフルオレセイン(FAM)、2'7'-ジメトキシ-4'5'-ジクロロ-6-カルボキシフルオレセイン(JOE)、テトラクロロフルオレセイン(TET)、6-カルボキシローダミン(R6G)、N,N,N,N'-テトラメチル(tetramefhyl)-6-カルボキシローダミン(TAMRA)、6-カルボキシ-X-ローダミン(ROX)を含むがこれらに限定されないフルオレセインまたはローダミン色素を含む。適切な蛍光レポーターはまた、α位またはβ位にアミノ基を有するナフチルアミン色素を含む。例えば、ナフチルアミノ化合物は、1-ジメチルアミノ-ナフチル-5-スルホネート、1-アニリノ-8-ナフタレンスルホネート、2-p-トルイジニル-6-ナフタレンスルホネート、および5-(2'-アミノエチル)アミノナフタレン-1-スルホン酸(EDANS)を含む。他の蛍光レポーター色素は、クマリン、例えば3-フェニル-7-イソシアナトクマリン;アクリジン、例えば9-イソチオシアナトアクリジンおよびアクリジンオレンジ;N-(p(2-ベンゾキサゾリル)フェニル)マレイミド;シアニン、例えばCy2、インドジカルボシアニン3(Cy3)、インドジカルボシアニン5(Cy5)、インドジカルボシアニン5.5(Cy5.5)、3-(-カルボキシ-ペンチル)-3'エチル-5,5'-ジメチルオキサカルボシアニン(CyA);1H,5H,11H,15H-キサンテノ[2,3,4-ij:5,6,7-i'j']ジキノリジン-18-イウム、9-[2(または4)-[[[6-[2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)オキシ]-6-オキソヘキシル]アミノ]スルホニル]-4(または2)-スルホフェニル]-2,3,6,7,12,13,16,17オクタヒドロ-内塩(TRまたはテキサスレッド);BODIPY(商標)色素;ベンゾキサジアゾール;スチルベン;ピレン等を含む。これらの蛍光化合物の多くの適切な形態が入手可能でありかつ使用することができる。いくつかの態様において、画像化剤または造影剤はクマリンである。
画像化剤としての使用に適した蛍光タンパク質の例は、緑色蛍光タンパク質、赤色蛍光タンパク質(例えば、DsRed)、黄色蛍光タンパク質、シアン色蛍光タンパク質、青色蛍光タンパク質およびそれらの変種を含むがこれらに限定されない(例えば、米国特許第6,403,374号、同第6,800,733号および同第7,157,566号を参照されたい)。GFP変種の具体例は、高感度GFP(EGFP)、不安定化EGFP、Doan et al, Mol. Microbiol, 55: 1767-1781 (2005)に記載されるGFP変種、Crameri et al, Nat. Biotechnol., 14: 315319 (1996)に記載されるGFP変種、Rizzo et al, Nat. Biotechnol, 22: 445 (2004)およびTsien, Annu. Rev. Biochem., 67: 509 (1998)に記載される濃青色(cerulean)蛍光タンパク質、ならびにNagal et al, Nat. Biotechnol., 20: 87-90 (2002)に記載される黄色蛍光タンパク質を含むがこれらに限定されない。DsRed変種は、例えば、Shaner et al, Nat. Biotechnol., 22: 1567-1572 (2004)に記載されており、mStrawberry、mCherry、mOrange、mBanana、mHoneydewおよびmTangerineを含む。追加のDsRed変種は、例えば、Wang et al, Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 101: 16745-16749 (2004)に記載されており、mRaspberryおよびmPlumを含む。DsRed変種のさらなる例は、Fischer et al, FEBS Lett., 577: 227-232 (2004)に記載されるmRFPmarsおよびFischer et al, FEBS Lett, 580: 2495-2502 (2006)に記載されるmRFPrubyを含む。
適切なエコー源性気体は、六フッ化硫黄またはパーフルオロカーボン気体、例えばパーフルオロメタン、パーフルオロエタン、パーフルオロプロパン、パーフルオロブタン、パーフルオロシクロブタン、パーフルオロペンタン、またはパーフルオロヘキサンを含むがこれらに限定されない。
適切な非金属同位体は、11C、14C、13N、18F、123I、124Iおよび125Iを含むがこれらに限定されない。
適切な放射性同位体は、99mTc、95Tc、111In、62Cu、64Cu、Ga、68Gaおよび153Gdを含むがこれらに限定されない。
適切な常磁性金属イオンは、Gd(III)、Dy(III)、Fe(III)およびMn(II)を含むがこれらに限定されない。
適切なX線吸収体は、Re、Sm、Ho、Lu、Pm、Y、Bi、Pd、Gd、La、Au、Au、Yb、Dy、Cu、Rh、AgおよびIrを含むがこれらに限定されない。
いくつかの態様において、放射性核種は、凝集体に付加されるキレート化剤またはキレート化剤-リンカーに結合される。直接コンジュゲートさせるのに適した放射性核種は、非限定的に、18F、124I、125I、131Iおよびそれらの混合物を含む。キレート化剤と共に使用するのに適した放射性核種は、非限定的に、47Sc、64Cu、67Cu、89Sr、86Y、87Y、90Y、105Rh、111Ag、111In、117mSn、149Pm、153Sm、166Ho、177Lu、186Re、188Re、211At、212Biおよびそれらの混合物を含む。適切なキレート化剤は、DOTA、BAD、TETA、DTPA、EDTA、NTA、HDTA、それらのホスホネートアナログ、およびそれらの混合物を含むがこれらに限定されない。当業者は、放射性核種、キレート化剤、およびキレート化剤-リンカーをナノ粒子に付加する方法に精通していると考えられる。
いくつかの態様において、画像化剤は、[111In]B3;[111In]SRVII23;[124I]DIATHIS-1;[18F]-AH113804;[18F]DCFPyL;[18F]ICF-01006;[99mTc]Met;105A5;111InアンチセンスオリゴヌクレオチドCDK阻害性画像化剤(静脈内、癌)、University of Toronto;111In抗tPA、Novo Nordisk;111In RM-2;111In-Benzyl-DTPA-Z(HER2:342)-pep2;111In-capromab pendetide;111In-GLP-1類似体(神経内分泌腫瘍の画像化);111In標識ラクタム架橋環化α-メラノサイト刺激ホルモンペプチド(黒色腫)、NuView/University of New Mexico;111In標識LFA-1標的指向性画像化剤(リンパ腫/白血病)、NuView/University of New Mexico;11C-6-Me-BTA-1;11C-アトラセンタンPET画像化剤(癌)、Abbott;11C-AZD-2184;11C-AZD-2995;11C-カーフェンタニル;11C-GSK-215083;11C標識σオピオイド受容体リガンド、Santen;11C-LY-2795050;11C-MePPEP;11C-MICA;11C-MK-3168;11C-MK-8278;11C-PBR-170;11C-PBR-28;11C-R-129144;11C-RU-40555;123I-CMICE-013;123I-DRM-106;123I-エプタコグアルファ(出血)、Novo Nordisk;123I-IMPY;123I-ヨードメトミデート;123I-イオフェタミン;123I-イオフルパン;123I-イオマゼニル、Nihon Medi-Physics;123I-イオメトパン;123I標識ドーパミンアンタゴニスト(パーキンソニズムの特徴)、Copenhagen University;123I-MIBG、Molecular Insight;123I-MNI-168;123I-MNI-330;123I-MNI-420;123-ヨウ素標識エキセンディン誘導体(画像化GLP-1受容体、糖尿病)、Kyoto University/Arkray;123I-TM-601;124I-A33;124I標識11-1F4;124-ヨウ素標識PSCA標的指向性ミニボディ(癌)、ImaginAb;124I-PGN-650;125I-AnnA1 IgG;125I-MIBG、Neoprobe/Childrens Cancer Group/CIS;125-ヨウ素標識MFE-23;131I-chTNT-1/B;131I-ラドレツマブ(radretumab);131I-TM-601;177Lu-AMBA;178タンタル;18F ISO-1;18F標識エタノールアミン誘導体(癌の画像化)、Bayer Schering;18F-AV-45二量体;18F-BAY-85-8050;18F-FDDNP;18F-FEDAA-1106;18F-FEPPA;18F-フルオロメチルアリルコリン;18F-フルタビン(flutabine);18F-F-PEB;18F-FRP-170;18F標識フルオロポリエチレングリコール誘導体(アルツハイマー病の検出)、University of Pennsylvania;18F標識グリブリド類似体、University of Pennsylvania;18F標識nAChRアンタゴニスト(アルツハイマー病)、University of California Irvine;18F標識PET画像化剤(黒色腫)、Wake Forest University;18F-MNI-558;18F-NST-ML-10;18F-SKI-696;18F-SMIBR-K5;18F-SMIBR-W372;18F-VEGF結合ペプチド(PET画像化)、Genentech;203Pb/212Pb放射標識ErbB-2受容体標的指向性ペプチド(癌)、AlphaMed;227Th-リツキシマブ(癌)、Algeta;28A32;3E8;塩酸5-アミノレブリン酸(神経膠腫の画像化)、Nobelpharma;62Cu-ATSM;62Cu-ETS;62Cu-PTSM;64Cu-AMG-655;64Cu-TM-601;64-Cu-TP-3805;68GaベースのPETトレーサー(癌の画像化)、Novo;68Ga-EC-G;6-FPOL;76Br-16α,17α-ジオキソランプロゲスチン類似体(乳癌)、Washington University/University of Illinois;98mTC-CIM-ANT;99mTc-ベタフェクチン;99m-Tc標識アネキシンV-128(関節リウマチ/クローン病)、Atreus;99m-Tc MAG3-HER2/MUC1ペプチド(乳癌)、King Faisal;99mTc TR-21;99mTc-抗ED-B;99mTc-AP(4)A;99mTc-アプシチド注射薬;99mTc-ベシレソマブ;99mTc-シプロフロキサシン、DRAXIS;99mTc-シプロフロキサシン、INMAS;99mTc-デモガストリン(Demogastrin)2(甲状腺髄様癌)、Biomedica Life Sciences;99mTc-デプレオチド(depreotide);99mTc-DTPA;99mTc-DTPA-グリピジド(Glipizide);99mTc-EC-0652;99mTc-EC-DG;99mTc-EC-メトロニダゾール;99mTc-ファノレソマブ;99mTc-グルカラート;99mTc-Hynic-アネキシンV;99mTc標識非ステロイド性類似体(癌、画像化/検出)、Roche;99mTc標識PSMA阻害剤(前立腺癌、画像化)、Johns Hopkins University;99mTc標識アドレノメデュリン(肺疾患)、PulmoScience;99mTc-マラシクラチド(maraciclatide);99mTc-MAS3-TM-601;99mTc-MIP-1340;99mTc-MIP-1404;99mTc-MIP-1405;99mTc-MIP-1407;99mTc-MSA;99mTc-N4-チロシン;99mTC-NC-100668;99mTc-N-DBODC5;99mTc-ニトロケード(nitrocade);99mTc-ニトロイミダゾール、Bristol-Myers Squibb;99mTc-P215;99mTc-P424;99mTc-P483H;99mTc-P587;99mTc-P748;99mTc-rビチスタチン(rBitistatin);99mTc-ロテノンコンジュゲート(心臓潅流)、Molecular Insight;99mTc-RP-128;99mTc-セグリチド類似体、DRAXIMAGE;99mTc-セスタミビ;99mTc-シボロキシム;99mTc-スレソマブ;99mTc-テボロキシム;99mTc-テトロフォスミン;99mTc-TP-850;99m-Tc-トロパンチオール;99m-テクネチウム標識アゼチジニルメトキシピリジン誘導体(神経系の画像化)、Kyoto University;A-84543;AB-3025-11;ABD-035;アブドスキャン(Abdoscan);ABY-025;ABY-026;ABY-028;アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害剤(アルツハイマー病)、University of California/Scripps Institute/Siemens Medical Solutions Molecular Imaging;アデノスキャン(Adenoscan);アドレビュー(AdreView);AGT-100;AGT-160;アルブネクス(Albunex);α-7ニコチン受容体結合PETリガンド(神経学的障害)、NeuroSearch/University of Copenhagen;アルトロパン(Altropane);AMI-121;AMI-25;AMI-HS;アミロイドβ MRI造影剤(アルツハイマー病)、Mayo Clinic;アミロイドβオリゴマー(画像化剤)、University of California Davis;アミロイド結合PETリガンド(アルツハイマー病)、Aventis;ANA-5類似体(経口放射標識画像化剤、アルツハイマー病)、Alzhyme;アンドロゲン受容体モジュレーター(画像化、癌)University of Nebraska Medical Center;抗PSA抗体コンジュゲート(前立腺癌療法/診断)、Molecular Imaging and Therapeutics;抗体結合蛍光色素/放射性核種(癌)、TTFactor srl;抗黒色腫抗体、MabCure;抗ZnT8抗体画像化剤(糖尿病)、Mellitech SAS;AP-2011;アパデノソン;アルシツモマブ;AT-004;心房性ナトリウム利尿ペプチド、DRAXIMAGE;AVP-4;AVP-5;AVP-6;AVP-7;AZD-4694;アゼドラ(Azedra);AZPET;BAY-1006451;BAY-1006578;BAY-1075553;BAY-1163615;BAY-85-8102;BAY-86-4367;BAY-86-4884;BAY-86-7548;BAY-86-9596;BChE阻害剤(画像化、アルツハイマー病)、University of Nebraska Medical Center;BCI-632;β1-アドレナリン受容体標的指向性画像化剤(心血管疾患)、Lantheus;BFPET;ビノデノソン;ビバリルジン(ナノ粒子、血栓症)、Kereos;BMIPP、Nihon;BMS-753951;BOT-502;BR-14;BR-55;BT-19;BT-20;BT-23;BW-42;BY-963;C11-SB-207145;カルシウムナノ粒子(癌検出)、BioLink;癌の画像化剤、AltaRex/Resolution Pharm;癌の画像化剤、MallincKrodt/Optimedx;Capiscint;カルボニックアンヒドラーゼIX阻害剤(癌、画像化)、Molecular Insight;カルボラン含有アリールホスホニウム塩(画像化/ホウ素中性子捕捉療法、癌)、University of Sydney;心臓画像化剤(ACE標的指向性)、Molecular Insight/University of Maryland;CardioPET;カビソーム(Cavisome);CB1アンタゴニスト(脳の画像化)、Johns Hopkins;細胞透過性ペプチド(診断用、癌)、CDG;CEN-109;CGRP-A2放射性リガンド薬(片頭痛)、Merck;クロリン-e6結合ムチン標的指向性アプタマー(光線力学的療法/画像化、癌)、Ontario Cancer Institute;CLR-1404(蛍光性類似体);CMC-001;CMUS-100;CNS-1261;コカイン類似体、Indiana University;コラゲリン(Collagelin);CTP、Hafslund Nycomed;CTT-54;Cu64-CND1-PNA;Cu64-CNND1-B;Cu64-CNND1-L;CUSCA;D-04;デモベシン(Demobesin);デペレスタット;診断剤(感染性疾患)、Univalor;DMP-444;DOTA-BASS(癌)、Salk Institute;DOTA-NT-MSH標的指向性α粒子放出放射性核種(癌)、AlphaMed;DX-182;E-7210;EchoGen;エコビスト(Echovist);EM-2198;EM-3106B;ENDG-4010;EP-1242;EP-1873;EP-2104R;EP-3533;EP-862;EPI-HNE-2;EVP-1001-1;眼疾患プログラム、NuvOx Pharma;F-18エキセンディン-4誘導体PETトレーサー(糖尿病)、Kyoto University/Arkray;F-18-CCR1;F-18-HX4;F-18-VM4-037;フェリセルツ(FerriSeltz);フェルモクストラン-10;フェルモキシトール;フィブリン結合性放射性診断薬(血栓症)、DRAXIMAGE/Savient;フロルベナジン(18F);フロルベタベン(18F);フロルベタピル(18F);フロリルグルタミン酸(18F);フルチクラチド(fluciclatide)F 18;フルオラテク(Fluoratec);フルオレセイン誘導体造影剤(画像化、眼疾患)、Philogen;蛍光性LYVE-1抗体(画像化剤、癌)、University of California/Anticancer Inc;フッ素-18ベースのPET画像化剤(神経精神障害)、Janssen;フッ素-18標識ペプチド(PET癌画像化)、Immunomedics;フルオロペグ化インドリルフェニルアセチレン(アルツハイマー病)、Avid;フルルピリダズF 18;フルテメタモール(18F);葉酸標的指向性画像化剤(炎症)、Endocyte/Purdue University;フラーレン封入MRI画像化剤、Luna Innovations;官能化リポソーム(脳卒中)、Universidade de Santiago de Compostela;ガドベン酸;ガドブトロール;ガドコレチン酸;ガドジアミド;ガドフルオリン8;ガドホスベセット;ガドリニウムベースのC60フラーレン-パクリタキセル-ZME-018コンジュゲート(プロドラッグ/画像化、癌)、TDA Research/Rice University/MD Anderson;ガドリニウムテキサフィリン;ガドリニウムテキサフリン(画像化、アテローム性動脈硬化)、Pharmacyclics;ガドリニウムゼオライト;ガドメリトール;Gadomer-17;ガドペナミド;ガドペンテト酸ジメグルミン;ガドテリドール;ガドベルセタミド;ガドキセト酸二ナトリウム;ガリウム-68パシレオチドテトラキセタン;Gd造影剤(リポソーム性ナノ粒子)、ImuThes Therapeutics;GE-226;Glio-Image、Targepeutics;グリオラン(Gliolan);GL-ONC1;GlucaGen;GlucoMedix;Glysopep;GlyT1 PET放射性トレーサー(統合失調症)、Merck & Co;GN-1140;GP-2-193;GTx-100;GW-7845;hedgehog標識幹細胞(癌)、Radiomedix;ヘックスビックス(Hexvix);hMAG-1標的指向性GRSA(画像化、乳癌)、Woomera;HRC-201;ヒト化ATA抗体(画像化、癌)、Enlyton;ヒト化mAb(乳癌)、Kalgene;HumaSPECT;ヒアルロン酸-Gd、Hyal;I-124-CLR1404;イブリツモマブチウキセタン;IL-8類似体、Diatech;画像化剤(感染性疾患)、NuView;画像化剤(膵癌)、NuView/University of New Mexico;画像化-セラノスティックナノエマルション剤(多剤耐性卵巣癌)、Nemucore/Fox ChaseCancer Center/Northeastern University;IN-N01-OX2;INP-04;インテツムマブ;イオビトリドール;ヨウ素(124I)ギレンツキシマブ;ヨウ素-124標識F-16 scFv抗体(PET免疫検出、癌)、Philogen;イオジキサノール;ヨードフィルト酸(123 I);イオフルベンザミド(131I);イオフォラスタットI 123;イオフォルミノール;イオヘキソール;イオメプロール;イオパミドール;イオピペリドール;イオプロミド;イオシメノール;イオシミド;イオトロラン(経口、X線画像化)、Schering AG;J-001X;KDF-07002;KI-0001;KI-0002;KI-0003;KI-100X;標識TSHスーパーアゴニスト(甲状腺癌)、Trophogen;ランジオロール(冠動脈画像化)、Ono;LeucoTect;レボビスト(Levovist);リポレッド(LipoRed);LM-4777;LMI-1195;Lumacan;LumenHance;リンホスキャン(LymphoScan);マンガホジピール;マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(アテローム性動脈硬化)、Lantheus;MB-840;ガドテル酸メグルミン;メタスキャン(Metascan);mGlu2受容体PETリガンド(精神疾患)、Johnson & Johnson;mGluR5 PETトレーサー(神経変性疾患)、Merck & Co;MH-1、American Biogenetic;MIP-160;MIP-170D;MIP-170S;MM-Q01;MN-2011;MN-3015;モノファーム(Monopharm)-C;MRX-408;MRX-825;MS-136;MS-264;心筋画 像化剤、Mallinckrodt;Myomap;N-0861;N-1177-inh;N-1177-iv;N-1177-sq;nAChR PET剤、NIDA;NanoBarium;NanoLymph;ナノ粒子MRI剤(アルツハイマー病/癌)、Senior Scientific;ナノ治療薬(乳癌、肺癌、感染性疾患、敗血症、アテローム性動脈硬化)、SignaBlok;NC-100150;NC-100182;NCL-124;NCTX;NK3アンタゴニストPETリガンド(精神疾患)、AstraZeneca;NMDA放射性リガンド、Kyushu University;NMK-36;ノシセプチン/オルファニンFQ受容体PETリガンド(神経精神障害)、Eli Lilly;ノフェツモマブ;NP-50511;NS-2381;NSI-1;NVLS/FMAU;NVLS/FX-18A;OBP-401;オクタフルオロプロパン;オクトレオスキャン(OctreoScan);オリゴヌクレオチド(HNE)、NeXstar;オマシアニン(omacianine);Oncotec;Oralex;OvaFluor;オキシドロン酸;オキシラン;P-3378;P-773;P-947;PB-127;Pb-203標識[DOTA]-ReCCMSH標的指向性α粒子放出放射性核種(癌)、AlphaMed/University of Missouri;PCP-Scan;PDL-506;Pentacea;ペプスキャン(Pepscan);ペプチドベースのPET放射性トレーサー(乳癌)、Stanford University Medical Center;ペルフレキサン-脂質マイクロスフェア;ペルフルブタン(脂質マイクロスフェア封入、画像化)、Daiichi Sankyo;ペルフルブタン(ポリマーマイクロスフェア封入、心疾患)、Acusphere;ペルフルトレン脂質マイクロスフェア;PET画像化剤(アルツハイマー病)、AC Immune;PET画像化剤(抗5T4腫瘍抗原Ab、卵巣癌)、ImaginAb;PET画像化剤(癌)、癌Targeted Technology/Bayer;PET画像化剤(黒色腫)、Acaduceus;PET画像化剤(神経変性疾患)、Fujisawa;PET画像化剤(血栓症)、Astellas;PET画像化剤(癌)、Affinity Pharmaceuticals;PET画像化剤(心血管疾患)、ImaginAb/GE Healthcare;PET放射性トレーサー(前立腺癌)、Johns Hopkins University School of Medicine;PET放射性トレーサー(固形腫瘍)、MD Anderson Cancer Center;ホスホジエステラーゼ10画像化剤(PET、神経学的障害)、Institute for Neurodegenerative Disorders;PIMBA;Prognox;プロスキャン(ProScan)-A;ProstaFluor;ProstaLite;Prostatec;Prostaview;PT-16;ピリジルベンゾフラン由来の画像化剤(神経系障害)、Kyoto University;Quantison;QW-7437;放射標識抗体、University of Sydney/ANSTO;放射標識抗CD4モノクローナル抗体断片(画像化剤、慢性炎症)、Biotectid;放射標識抗CEACAM6抗体(画像化/癌)、NIH;放射標識抗PSMA huJ591ミニボディ(前立腺癌)、ImaginAb;放射標識抗RECAF抗体(癌)、BioCurex;放射標識DTPA-アデノシルコバラミン、Copharos;放射標識HPMAコポリマーコンジュゲート(血管新生)、Molecular Insight;放射標識ヨードベンザミド、INSERM;放射標識ロイコトリエン(leukotrine)B4アンタゴニスト、University of Nijmegen/BMS;放射標識オナルツズマブ(画像化、癌)、Genentech;放射標識σ-2受容体リガンド(固形腫瘍)、Washington University in St Louis;放射標識VEGF(癌)、Sibtech/Stanford;放射標識VEGFR-1阻害剤(癌)、IASON;放射標識WC-10(神経学的疾患)、Washington University;放射標識-A20FMDV2;放射性標的指向性遺伝子治療用HSV1-tk(癌)、KIRAMS;組換えTSHスーパーアゴニスト(甲状腺癌)、Trophogen;リガデノソン;RESP-3000;RG-7334;RP-431;RP-517;RP-748;サマリウム-153-DOTMP;SapC-DOPS、Molecular Targeting Technology/Bexion;ヒトセクレチン;セプラーぜ阻害剤(癌、画像化)、Molecular Insight;SF-25;SH-U-555-C;SH-U-563;σ-オピオイドリガンド、NIH;SLX-1016;ソマトスタチン類似体、Neoprobe;SonoRx;SPAGO Pix;SPIO-Stasixナノ粒子(画像化/治療薬、前立腺癌)、Androbiosys/Roswell Park Cancer Institute;スプロジアミド;SPVF-2801-10;SR-4554;STARBURSTデンドリマーベースのMRI造影剤(心血管疾患/卵巣癌)、Dendritic Nanotechnology;ステロイド模倣体(乳癌の画像化/治療法)、Daya Drug Discoveries;六フッ化イオウマイクロバブル超音波剤、Bracco;標的指向性ナノ粒子増強アポトーシス促進ペプチド(神経膠芽腫)、Sanford-Burnham/Salk Institute;標的指向性二光子光線力学的療法(癌)、SensoPath;タウ結合性PETトレーサー(アルツハイマー病)、Siemens;Tc99標識14F7ヒト化mAb(癌の画像化)、The Center of Molecular Immunology;T細胞補助受容体標的指向性PET画像化剤(抗体断片、癌/炎症/移植)、ImaginAb;Tc-HL-91;TechneScan Q12;テクネチウム(99m Tc)ビシセート;テクネチウムTc 99mエタルフォラチド;テクネチウムTc 99mチルマノセプト;テクネチウム-99m-RP-414、Resolution;;TF-12-放射標識IMP-288(癌)、Immunomedics;TF-2 plus diagnostic/therapeutic(癌)、Immunomedics;Tin-117m標識アネキシン(心疾患)、Clear Vascular;TKS-040;TLC I-16;TomoRx;TPM+画像化剤;転写物画像化技術、Sugen/NCI;TRC-105;トリヨードベンゼン造影剤、Nycomed;Tru-Scint;TSAR、Cytogen/Elan;腫瘍内皮マーカー抗体(抗癌)、Genzyme/John Hopkins;非開示化合物(上皮癌/甲状腺癌)、Kalgene;VasoPET;VEGFスーパーアゴニスト(血管新生)、Trophogen;ViaScint;VINP-28;VK-11;VMAT2リガンド(CNS障害画像化)、Molecular NeuroImaging/Institute for Neurodegenerative Disorders;WIN-70197;イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン;Zn-DPA-B;Zn-DPA-G;Zn-DPA-H;Zn-DPA-I;Zn-DPA-P;およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されうる。
いくつかの態様において、造影剤は、[111In]SRVII23;[124I]DIATHIS-1;[18F]-AH113804;[18F]DCFPyL;111In RM-2;111In-Benzyl-DTPA-Z(HER2:342)-pep2;11C-6-Me-BTA-1;11C-アトラセンタンPET画像化剤(癌)、Abbott;11C-AZD-2184;11C-AZD-2995;11C-カーフェンタニル;11C-GSK-215083;11C標識σオピオイド受容体リガンド、Santen;11C-LY-2795050;11C-MePPEP;11C-MICA;11C-MK-3168;11C-MK-8278;11C-PBR-170;11C-PBR-28;11C-R-129144;11C-RU-40555;123I-DRM-106;123I-IMPY;123I-イオフェタミン;123I-イオメトパン;123I-MIBG、Molecular Insight;123I-MNI-168;123I-MNI-420;123-ヨウ素標識エキセンディン誘導体(画像化GLP-1受容体、糖尿病)、Kyoto University/Arkray;124I標識11-1F4;131I-chTNT-1/B;131I-ラドレツマブ;18F ISO-1;18F標識エタノールアミン誘導体(癌の画像化)、Bayer Schering;18F-AV-45二量体;18F-BAY-85-8050;18F-FDDNP;18F-FEDAA-1106;18F-FEPPA;18F-フルオロメチルアリルコリン;18F-F-PEB;18F標識フルオロポリエチレングリコール誘導体(アルツハイマー病の検出)、University of Pennsylvania;18F標識グリブリド類似体、University of Pennsylvania;18F標識nAChRアンタゴニスト(アルツハイマー病)、University of California Irvine;18F標識PET画像化剤(黒色腫)、Wake Forest University;18F-MNI-558;18F-NST-ML-10;18F-SKI-696;18F-SMIBR-K5;18F-SMIBR-W372;18F-VEGF結合ペプチド(PET画像化)、Genentech;62Cu-ATSM;62Cu-ETS;62Cu-PTSM;64Cu-AMG-655;64-Cu-TP-3805;68Ga-EC-G;76Br-16α,17α-ジオキソランプロゲスチン類似体(乳癌)、Washington University/University of Illinois;99mTc TR-21;99mTc-抗ED-B;99mTc-EC-DG;99mTc標識PSMA阻害剤(前立腺癌、画像化)、Johns Hopkins University;99mTc-マラシクラチド;99mTc-MAS3-TM-601;99mTc-テボロキシム;99m-Tc-トロパンチオール;A-84543;AdreView;アルブネックス(Albunex);α-7ニコチン受容体結合PETリガンド(神経学的障害)、NeuroSearch/University of Copenhagen;アルトロパン(Altropane);アミロイドβ MRI造影剤(アルツハイマー病)、Mayo Clinic;アミロイド結合PETリガンド(アルツハイマー病)、Aventis;AP-2011;ASP-1001;AZD-4694;AZPET;BAY-1006451;BAY-1006578;BAY-1163615;BAY-86-4367;BAY-86-7548;BAY-86-9596;BCI-632;BFPET;BR-14;BR-55;BY-963;CardioPET;カビソーム(Cavisome);CB1アンタゴニスト(脳の画像化)、Johns Hopkins;CEN-109;CGRP-A2放射性リガンド薬(片頭痛)、Merck;CMC-001;CMUS-100;CNS-1261;CTP、Hafslund Nycomed;CTT-54;E-7210;EchoGen;エコビスト(Echovist);EM-2198;EM-3106B;EP-3533;F-18エキセンディン-4誘導体PETトレーサー(糖尿病)、Kyoto University/Arkray;F-18-CCR1;フロルベナジン(18F);フロルベタベン(18F);フロルベタピル(18F);フロリルグルタミン酸(18F);フルオラテク(Fluoratec);フルオレセイン誘導体造影剤(画像化、眼疾患)、Philogen;フッ素-18ベースのPET画像化剤(神経精神障害)、Janssen;フッ素-18標識ペプチド(PET癌の画像化)、Immunomedics;フルオロペグ化インドリルフェニルアセチレン(アルツハイマー病)、Avid;フルルピリダズF 18;フルテメタモール(18F);ガドベルセタミド;ガリウム-68パシレオチドテトラキセタン;Gd造影剤(リポソーム性ナノ粒子)、ImuThes Therapeutics;GE-226;GlyT1 PET放射性トレーサー(統合失調症)、Merck & Co;GW-7845;ヒト化ATA抗体(画像化、癌)、Enlyton;HumaSPECT;I-124-CLR1404;INO-4885;INP-04;インテツムマブ;イオビトリドール;イオジキサノール;イオヘキソール;イオメプロール;イオパミドール;イオピペリドール;イオプロミド;イオシメノール;イオトロラン(経口、X線画像化)、Schering AG;Levovist;LMI-1195;MB-840;mGlu2受容体PETリガンド(精神疾患)、Johnson & Johnson;mGluR5 PETトレーサー(神経変性疾患)、Merck & Co;MN-3015;MRX-408;Myomap;N-1177-inh;N-1177-iv;N-1177-sq;nAChR PET剤、NIDA;NanoBarium;NanoLymph;NK3アンタゴニストPETリガンド(精神疾患)、AstraZeneca;NMDA放射性リガンド、Kyushu University;NMK-36;ノシセプチン/オルファニンFQ受容体PETリガンド(神経精神障害)、Eli Lilly;NP-50511;NSI-1;NVLS/FMAU;NVLS/FX-18A;オクタフルオロプロパン;オマシアニン;Oralex;オキシラン;PB-127;Pb-203標識 [DOTA]-ReCCMSH標的指向性α粒子放出放射性核種(癌)、AlphaMed/University of Missouri;ペプチドベースのPET放射性トレーサー(乳癌)、Stanford University Medical Center;ペルフレキサン-脂質マイクロスフェア;ペルフルブタン(脂質マイクロスフェア封入、画像化)、Daiichi Sankyo;ペルフルブタン(ポリマーマイクロスフェア封入、心疾患)、Acusphere;ペルフルトレン脂質マイクロスフェア;PET画像化剤(アルツハイマー病)、AC Immune;PET画像化剤(抗5T4腫瘍抗原Ab、卵巣癌)、ImaginAb;PET画像化剤(神経変性疾患)、Fujisawa;PET画像化剤(血栓症)、Astellas;PET画像化剤(心血管疾患)、ImaginAb/GE Healthcare;PET放射性トレーサー(前立腺癌)、Johns Hopkins University School of Medicine;PET放射性トレーサー(固形腫瘍)、MD Anderson Cancer Center;ホスホジエステラーゼ10画像化剤(PET、神経学的障害)、Institute for Neurodegenerative Disorders;PIMBA;Quantison;QW-7437;放射標識抗CEACAM6抗体(画像化/癌)、NIH;放射標識抗PSMA huJ591ミニボディ(前立腺癌)、ImaginAb;放射標識オナルツズマブ(画像化、癌)、Genentech;放射標識σ-2受容体リガンド(固形腫瘍)、Washington University in St Louis;放射標識WC-10(神経学的疾患)、Washington University;放射標識-A20FMDV2;RESP-3000;RG-7334;SH-U-563;SonoRx;SR-4554;STARBURSTデンドリマーベースのMRI造影剤(心血管疾患/卵巣癌)、Dendritic Nanotechnology;六フッ化イオウマイクロバブル超音波剤、Bracco;タウ結合性PETトレーサー(アルツハイマー病)、Siemens;T細胞補助受容体標的指向性PET画像化剤(抗体断片、癌/炎症/移植)、ImaginAb;テクネチウムTc 99mエタルフォラチド;テクネチウムTc 99mチルマノセプト;TF-2 plus diagnostic/therapeutic(癌)、Immunomedics;TKS-040;TRC-105;トリヨードベンゼン造影剤、Nycomed;VasoPET;VMAT2リガンド(CNS障害画像化)、Molecular NeuroImaging/Institute for Neurodegenerative Disorders;イットリウム(90Y)クリバツズマブテトラキセタン;およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択されうる。
検出可能な応答は、概して、観察または機器のいずれかにより検出可能なシグナルの変化または発生を表す。特定の例において、検出可能な応答は、蛍光または蛍光の変化、例えば、蛍光強度、蛍光の励起または発光波長の分布、蛍光の寿命および/もしくは蛍光偏光の変化である。当業者は、対象またはサンプルにおける標識の程度および/または位置が標準または対照(例えば、健常な組織または臓器)と比較され得ることを理解すると考えられる。特定の他の例において、検出可能な応答は、放射性物質、例えば放射性核種によって放射されるα粒子、β粒子、核子、電子、陽電子、ニュートリノおよびγ線を含む、放射活性(すなわち、放射線放射)である。
蛍光、例えばフルオロフォアまたは蛍光タンパク質からの蛍光のインビボ検出に関する当技術分野で公知の具体的な装置または方法は、インビボ近赤外蛍光(例えば、Frangioni, Curr. Opin. Chem. Biol, 7: 626-634 (2003)を参照されたい)、Maestro(商標)インビボ蛍光画像化システム(Cambridge Research & Instrumentation, Inc.; Woburn, Mass.)、フライングスポットスキャナーを用いるインビボ蛍光画像化(例えば、Ramanujam et al, IEEE Transactions on Biomedical Engineering, 48: 1034-1041 (2001)を参照されたい)等を含むがこれらに限定されない。光学的応答を検出するための他の方法または装置は、非限定的に、目視検査、CCDカメラ、映像カメラ、写真フィルム、レーザースキャン装置、蛍光光度計、光ダイオード、量子カウンター、落射蛍光顕微鏡、走査型顕微鏡、フローサイトメーター、蛍光マイクロプレートリーダーまたは光電子増倍管を用いるシグナル増幅を含む。
対象内での放射性核種の放射線の放射を検出する当技術分野で公知の任意の装置または方法が、本発明における使用に適する。例えば、回転式ガンマカメラを用いて単一光子γ線を放射する放射性核種からの放射線を検出する単一光子放射断層撮影(SPECT)およびシンチレーションガンマカメラを用いて組織、臓器または体組織における放射性核種画像またはその分布の連続画像集を取得する放射性核種シンチグラフィー等の方法が、放射性標識された凝集体から放射される放射線を検出するために使用され得る。陽電子放出断層撮影(PET)は、対象において放射線を検出する別の適切な技術である。
当業者は、リガンドをナノ粒子に付着させるための本明細書に記載の方法を、画像化剤をナノ粒子に付着させるためにも用いうることを理解すると考えられる。加えて、当業者は、ナノ粒子に画像化剤を付着させるため、および/または画像化剤を含むナノ粒子を製造するための他の方法にも精通している。
いくつかの態様において、凝集体は少なくとも1つの治療剤と少なくとも1つの画像化剤または造影剤とを含む。これは、セラノスティックのための、治療剤と画像化剤または造影剤との同時送達のために有用な可能性がある。
理論によって拘束されることは望まないが、ナノ粒子が凝集して凝集体になることにより、凝集体と結びついた化合物の放出速度および/もしくは放出量が低下するか、または化合物が、その化合物を吸収もしくは吸着すると考えられる細胞と接触することが妨げられる。これは、個々のナノ粒子の表面積の合計に比して凝集体の表面積が小さくなることに起因する。したがって、いくつかの態様において、結びついた化合物は、脱凝集していない凝集体からの放出に比べてより高速度でかつ/またはより多量に、脱凝集した凝集体から放出される。例えば、脱凝集した凝集体からの放出速度は、脱凝集していない凝集体からの放出に比べて、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも1倍、少なくとも2倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、少なくとも50倍、もしくは少なくとも100倍多いか、またはそれを上回る。
ナノ粒子が凝集して凝集体になることにより、凝集体と結びついた化合物の放出速度および/または放出量が低下することから、本明細書に記載の凝集体を、治療剤の流血中半減期を延長させるための徐放性薬物担体として用いることができる。例えば、正常な血管剪断応力下で部分的な脱凝集しか起こさない凝集体は、ナノ粒子およびそれと結びついた分子を放出しないか、または極めてわずかしか放出しないと考えられる。これにより、ナノ粒子および結びついた治療剤の流血中寿命を延長させることができる。したがって、正常な血管剪断応力(例えば、70ダイン/cm2未満、60ダイン/cm2未満、50ダイン/cm2未満、40ダイン/cm2未満、30ダイン/cm2未満、25ダイン/cm2未満、20ダイン/cm2未満、または15ダイン/cm2未満)下で部分的に、例えば、20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、4%未満、3%未満、または2%未満が脱凝集する凝集体は、治療剤の流血中半減期を延長させるための徐放性薬物担体として用いることができる。
いくつかの態様において、約1ダイン/cm2〜約25ダイン/cm2、約2ダイン/cm2〜約20ダイン/cm2、または約5ダイン/cm2〜約15ダイン/cm2の剪断応力の範囲において、部分的に、例えば20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、4%未満、3%未満、または2%未満が脱凝集する凝集体は、治療剤の流血中半減期を延長させるための徐放性薬物担体として用いることができる。
本明細書に記載の組成物は、治療剤または画像化剤の制御放出または長期放出のために用いることができる。例えば、治療剤または画像化剤のインビボ半減期は、該剤を送達速度の異なるポリマー系の中に封入することによって延長または短縮させることができる。該剤は凝集体の中に封入することができる。該剤をナノ粒子、凝集体、RBCまたはマイクロカプセルにコンジュゲートさせることもできる。該剤とナノ粒子、凝集体、RBCまたはマイクロカプセルとの間の結合は、切断可能であるか時間依存的な結合であってよい。粒子のサイズ、形状および組成を変化させて、治療剤の半減期を延長させることもできる。
さらに、この徐放が、血管全体を通じて経時的に起こってもよい。これは、生理的な剪断応力条件下における内皮の長期的標的指向化に有用となる可能性がある。
プロドラッグ送達 本明細書に記載の組成物および方法を、プロドラッグおよびプロドラッグを活性化するための剤を送達するために用いることもできる。例えば、プロドラッグおよび活性化剤を、凝集体の中で互いに隔てて保つことができる。これは例えば、プロドラッグまたは活性化剤を別々に含む(封入されているか、または表面に吸収/吸着されている)ナノ粒子を用いることによって実現することができる。いくつかの態様においては、プロドラッグを凝集体の中に封入し、活性化剤を凝集体の表面とコンジュゲートさせることができる。いくつかの他の態様においては、活性化剤を凝集体の中に封入し、プロドラッグを凝集体の表面と(共有結合的または非共有結合的に)コンジュゲートさせることができる。凝集体が脱凝集すると、プロドラッグおよび活性化剤が互いに接触(または相互作用)して、薬物を放出する。これは、プロドラッグおよび活性化剤の両方の送達を、プロドラッグの所望の作用部位に安全に合致させるために用いることができる。
1つの態様において、プロドラッグは、その一部の切断または除去の後に生物学的に活性となるポリペプチドであってよい。ポリペプチドの一部の切断または除去は、酵素的または化学的手段によるものであってよい。この1つの非限定的な例では、プロドラッグはプラスミノーゲンであってよく、活性化剤はプラスミノーゲン活性化因子であってよい。いくつかの態様において、プラスミノーゲン活性化因子はウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、プラスミン、またはtPAであってよい。プラスミノーゲンを凝集体の内部に封入し、プラスミノーゲン活性化因子を凝集体の外表面とコンジュゲートさせることができる。
リガンド 多種多様な実体を、ナノ粒子、マイクロ凝集体、赤血球およびマイクロカプセルとカップリングさせることができる。好ましい部分はリガンドであり、それらは介在する係留部(tether)を介して、直接的または間接的に、好ましくは共有結合的にカップリングされる。好ましい態様において、リガンドは、それが組み入れられたナノ粒子、赤血球またはマイクロカプセルの分布、標的指向性または寿命を変化させる。好ましい態様において、リガンドは、例えばそのようなリガンドがない種と比較して、選択された標的、例えば分子、細胞もしくは細胞型など、区画、例えば細胞区画もしくは臓器区画など、身体の組織、臓器または部位に対する親和性の強化をもたらする。凝集の強化をもたらすリガンドは、本明細書において凝集リガンドと命名される。
選択された標的に対する親和性の強化をもたらすリガンドは、本明細書において標的指向性リガンドと命名される。本明細書で用いる場合、「標的指向性リガンド」という用語は、標的分子と結合するかまたは相互作用する分子を指す。典型的には、相互作用または結合の性質は、例えば水素結合、静電相互作用、またはファンデルワールス相互作用による非共有結合性であるが、結合が共有結合性であってもよい。
いくつかの態様において、標的指向性リガンドは、標的分子の部位で、または標的分子の存在下で、凝集体の脱凝集の効率または速度を増大させるかまたは強化する。例えば、標的指向性リガンドは、標的分子の部位または存在下で、標的分子の非存在下に比して、凝集体の脱凝集の効率または速度を、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、またはそれ以上増大させるかまたは強化することができる。
限定はされないが、リガンドは、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、酵素、ペプチド模倣体、糖タンパク質、抗体ならびにそれらの部分および断片、レクチン、ヌクレオシド、ヌクレオチド、核酸、単糖、二糖、三糖、オリゴ糖、多糖、リポ多糖、ビタミン、ステロイド、ホルモン、補因子、受容体、受容体リガンド、ならびにそれらの類似体および誘導体からなる群より選択することができる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、リガンドは、CD47またはその断片、tPA、ポリリジン(PLL)、細胞間接着分子(ICAMS)、細胞接着分子(CAMS)、ポリL-アスパラギン酸、ポリL-グルタミン酸、スチレン-無水マレイン酸コポリマー、ポリ(L-ラクチド-co-グリコリド)コポリマー、ジビニルエーテル-無水マレイン酸コポリマー、N-(2-ヒドロキシプロピル)メタクリルアミドコポリマー(HMPA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタン、ポリ(2-エチルアクリル酸)、N-イソプロピルアクリルアミドポリマー、ポリホスファジン、ポリエチレンイミン、スペルミン、スペルミジン、ポリアミン、プソイドペプチド(pseudopeptide)-ポリアミン、ペプチド模倣ポリアミン、デンドリマーポリアミン、アルギニン、アミジン、プロタミン、チロトロピン、メラノトロピン、レクチン、サーファクタントタンパク質A、ムチン、トランスフェリン、ビスホスホネート、ポリグルタミン酸、ポリアスパルテート、アプタマー、アシアロフェツイン、ヒアルロナン、プロコラーゲン、インスリン、トランスフェリン、アルブミン、アクリジン、クロス-ソラレン(cross-psoralen)、マイトマイシンC、TPPC4、テキサフィリン、サフィリン(Sapphyrin)、多環芳香族炭化水素(例えば、フェナジン、ジヒドロフェナジン)、胆汁酸、コレステロール、コール酸、アダマンタン酢酸、1-ピレン酪酸、ジヒドロテストステロン、1,3-ビス-O(ヘキサデシル)グリセロール、ゲラニルオキシヘキシル基、ヘキサデシルグリセロール、ボルネオール、メントール、1,3-プロパンジオール、ヘプタデシル基、パルミチン酸、ミリスチン酸、O3-(オレオイル)リトコール酸、O3-(オレオイル)コレン酸、ジメトキシトリチル、またはフェノキサジン)、RGDペプチド、放射標識マーカー、ハプテン、ナプロキセン、アスピリン、ジニトロフェニル、HRP、AP、レクチン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、葉酸、B12、リボフラビン、ビオチン、ピリドキサール、タクソン(taxon)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、サイトカラシン、ノコダゾール、ジャスプラキノリド、ラトランクリンA、ファロイジン、スウィンホリドA、インダノシン、ミオセルビン(myoservin)、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン-1β、γインターフェロン、GalNAc、ガラクトース、マンノース、マンノース-6P、GalNAcクラスター、マンノースクラスター、ガラクトースクラスターなどの糖クラスター、アプタマー、インテグリン受容体リガンド、ケモカイン受容体リガンド、セロトニン受容体リガンド、PSMA、エンドセリン、GCPII、ソマトスタチン、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される。
いくつかの態様において、細胞接着分子(CAM)は、免疫グロブリン、インテグリン、セレクチン、またはカドヘリンである。
いくつかの態様において、リガンドはモノクローナル抗体またはその断片である。いくつかの態様において、リガンドはポリクローナル抗体またはその断片である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、リガンドは、 、セクロピン、リコトキシン、パラダキシン(paradaxin)、ブフォリン、CPF、ボンビニン様ペプチド(BLP)、カテリシジン、セラトトキシン、S.クラバ(S.Clava)ペプチド、メクラウナギ(hagfish)腸内抗微生物ペプチド(HFIAP)、マガイニン、ブレビニン-2、デルマセプチン、メリチン、プロイロシジン、H2Aペプチド、アフリカツメガエル(Xenopus)ペプチド、エスクレンチン-1、カエリン、ならびにそれらの任意の類似体および誘導体からなる群より選択されるペプチドである。
いくつかの態様において、標的指向性リガンドは、tPAフィブリン(フィブリンを標的にするため)、フォンウィルブランド(von Willibrand)因子(vWF)またはその機能的断片(血小板を標的にするため)からなる群より選択されうる。
いくつかの態様において、標的指向性リガンドは、抗体(モノクローナル性またはポリクローナル性)ならびにその一部分および断片であってよい。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、リガンドは凝集性リガンドである。理論によって拘束されることは望まないが、凝集性リガンドは、対照に比して、脱凝集速度を少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、もしくは少なくとも90%またはそれ以上低下させることができる。
いくつかの態様において、リガンドは蛍光性レポーターまたは化学発光分子である。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、ナノ粒子は標的指向性リガンドおよび標的分子の両方を含む。理論によって拘束されることは望まないが、1つのナノ粒子上の標的指向性リガンドと第2のナノ粒子上の標的分子との結合により、凝集が強化される。
分子の連結 分子(例えば、化合物またはリガンド)は、当業者に公知である種々の方法のいずれかを用いて、ナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルとコンジュゲートさせることができる。分子は、共有結合的または非共有結合的に、ナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルとカップリングまたはコンジュゲートさせることができる。分子とナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルとの間の共有結合は、リンカーによって媒介することができる。分子とナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルとの間の非共有結合性の結合は、イオン相互作用、ファンデルワールス相互作用、双極子間相互作用、水素結合、静電相互作用、および/または形状認識相互作用に基づきうる。
限定はされないが、コンジュゲーションには、安定的または不安定(例えば、切断可能)のいずれかである結合またはリンカーが含まれうる。例示的なコンジュゲーションには、共有結合、アミド結合、炭素-炭素多重結合への付加、アジドアルキンのヒュスゲン環化付加、ディールス・アルダー反応、ジスルフィド結合、エステル結合、マイケル付加、シラン結合、ウレタン、求核開環反応:エポキシド、非アルドールカルボニル化学作用、環化付加反応:1,3-双極子環化付加、温度感受性、照射(可視光、IR、近IR、UV、またはX線)感受性の結合またはリンカー、pH感受性の結合またはリンカー、非共有結合性の結合(例えば、イオン電荷複合体形成、水素結合、π-π相互作用、シクロデキストリン/アダマンチンホストゲスト相互作用)などが非限定的に含まれる。
本明細書で用いる場合、「リンカー」という用語は、化合物の2つの部分を接続する有機部分を意味する。リンカーは典型的には、直接結合または原子、例えば酸素もしくはイオウなど、原子団(unit)、例えばNR1、C(O)、C(O)NH、SO、SO2、SO2NHなど、または原子鎖、例えば置換もしくは非置換アルキル、置換もしくは非置換アルケニル、置換もしくは非置換アルキニル、アリールアルキル、アリールアルケニル、アリールアルキニル、ヘテロアリールアルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルケニル、ヘテロシクリルアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アルキルアリールアルキル、アルキルアリールアルケニル、アルキルアリールアルキニル、アルケニルアリールアルキル、アルケニルアリールアルケニル、アルケニルアリールアルキニル、アルキニルアリールアルキル、アルキニルアリールアルケニル、アルキニルアリールアルキニル、アルキルヘテロアリールアルキル、アルキルヘテロアリールアルケニル、アルキルヘテロアリールアルキニル、アルケニルヘテロアリールアルキル、アルケニルヘテロアリールアルケニル、アルケニルヘテロアリールアルキニル、アルキニルヘテロアリールアルキル、アルキニルヘテロアリールアルケニル、アルキニルヘテロアリールアルキニル、アルキルヘテロシクリルアルキル、アルキルヘテロシクリルアルケニル、アルキルヘテロシクリル(hererocyclyl)アルキニル、アルケニルヘテロシクリルアルキル、アルケニルヘテロシクリルアルケニル、アルケニルヘテロシクリルアルキニル、アルキニルヘテロシクリルアルキル、アルキニルヘテロシクリルアルケニル、アルキニルヘテロシクリルアルキニル、アルキルアリール、アルケニルアリール、アルキニルアリール、アルキルヘテロアリール、アルケニルヘテロアリール、アルキニルヘテロアリール(hereroaryl)などを含み、ここで、1つまたは複数のメチレンはO、S、S(O)、SO2、N(R1)2、C(O)、切断可能な連結基、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、置換または非置換複素環によって分断されているかまたはこれらで終結していてもよく;ここで、R1は水素、アシル、脂肪族または置換脂肪族である。
限定はされないが、2つの分子、または1つの分子の異なる部分を1つにコンジュゲートさせるための当技術分野で公知の任意のコンジュゲート化学を用いて、関心対象の分子(例えば、薬物)を、ナノ粒子、赤血球またはマイクロカプセルと連結させることができる。薬物またはリガンドをナノ粒子、赤血球またはマイクロカプセルとコンジュゲートさせるための例示的なリンカーおよび/または官能基には、ポリエチレングリコール(PEG、すなわち1
2-PEGx-COOH。例えば、PEG-2K、PEG-5K、PEG-10K、PEG-12K、PEG-15K、PEG-20K、PEG-40Kなど)、マレイミドリンカー、PAS化(PASylation)、HES化(HESylation)、ビス(スルホスクシンイミジル)スベレートリンカー、DNAリンカー、ペプチドリンカー、シランリンカー、多糖リンカー、加水分解性リンカーが非限定的に含まれる。
いくつかの態様において、分子は、PEGリンカーによってナノ粒子またはマイクロカプセルと共有結合的に連結されてよい。理論によって拘束されることは望まないが、PEGベースのリンカーを用いて分子をナノ粒子に付着させることにより、ナノ粒子および凝集体を加工するための臨床的に妥当な生体適合性戦略が得られる。例示的な薬物(tPA)をナノ粒子の表面に付着させるための例示的なPEG化アプローチが図13に示されている。ナノ粒子の表面上のカルボン酸基を、当業者が使用しうる方法および試薬の任意の1つを用いて活性化することができる。いくつかの態様において、カルボン酸基はEDC/NHS化学反応を用いて活性化することができる。ヘテロ二官能性PEG(例えば、ヘテロ二官能性アミノPEG酸)を、アミンと活性化カルボン酸基とのカップリングを介して、ナノ粒子とコンジュゲートさせることができる。PEG上のカルボン酸基を、当業者が使用しうる方法および試薬の任意の1つを用いて活性化させて、分子に内在するかまたは分子に付着させたアミン基を介して、関心対象の分子(例えば、薬物)とコンジュゲートさせることができる。
分子(例えば、薬物またはリガンド)は、親和性結合対によって、ナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルとコンジュゲートさせることができる。「親和性結合対」または「結合対」という用語は、互いに特異的に結合する第1および第2の分子のことを指す。結合対の一方のメンバーは分子とコンジュゲートされており、もう一方のメンバーはナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルとコンジュゲートされている。本明細書で用いる場合、「特異的結合」という用語は、結合対の第1のメンバーが結合対の第2のメンバーに対して、他の分子に対するよりも高い親和性および特異性で結合することを指す。
例示的な結合対には、任意のハプテン化合物または抗原化合物と対応する抗体またはその結合部分もしくは断片との組み合わせ(例えば、ジゴキシゲニンと抗ジゴキシゲニン;マウス免疫グロブリンとヤギ抗マウス免疫グロブリン)、および非免疫学的結合対(例えば、ビオチン-アビジン、ビオチン-ストレプトアビジン、ホルモン[例えば、チロキシンおよびコルチゾール-ホルモン結合タンパク質、受容体-受容体アゴニスト、受容体-受容体アンタゴニスト(例えば、アセチルコリン受容体-アセチルコリンまたはその類似体)、IgG-プロテインA、レクチン-糖質、酵素-酵素補因子、酵素-酵素阻害剤、および核酸二重鎖を形成しうる相補的なオリゴヌクレオチド対)などが含まれる。また、結合対には、負に荷電した第1の分子と正に荷電した第2の分子も含まれうる。
結合対のコンジュゲーションを用いる一例は、ビオチン-アビジンまたはビオチン-ストレプトアビジンのコンジュゲーションである。このアプローチでは、分子またはナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルの一方をビオチン化し、もう一方をアビジンまたはストレプトアビジンとコンジュゲートさせる。また、多くの市販のキットを、タンパク質などの分子のビオチン化のために用いることもできる。
結合対のコンジュゲーションを用いる別の例は、ビオチン-サンドイッチ法である。例えば、Davis et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 103: 8155-60 (2006)を参照されたい。一緒にコンジュゲートさせようとする2つの分子をビオチン化し、続いて四価ストレプトアビジンをリンカーとして用いて一緒にコンジュゲートさせる。
結合対のコンジュゲーションを用いるさらに別の例は、二本鎖核酸のコンジュゲーションである。このアプローチでは、分子またはナノ粒子、赤血球、またはマイクロカプセルの一方を二本鎖核酸の第1の鎖とコンジュゲートさせ、もう一方を二本鎖核酸の第2の鎖とコンジュゲートさせる。核酸には、ヌクレオチド、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、ヌクレオチド類似体、修飾ヌクレオチド、ならびに骨格修飾、分岐点および非ヌクレオチド残基、基または架橋を含む、規定の配列セグメントおよび配列が非限定的に含まれうる。
いくつかの態様において、リンカーは、少なくとも1つの切断可能な連結基を含み、すなわち、リンカーは切断可能リンカーである。切断可能な連結基とは、1つの条件セットの下では十分に安定であるが、異なる条件セットの下では切断されて、リンカーが1つにまとめている2つの部分を遊離させるもののことである。1つの好ましい態様において、切断可能な連結基は、第1の参照条件(例えば、細胞内条件、狭窄、または狭窄性病変を模倣するかまたはそれに相当するように選択しうる)下で、第2の参照条件(例えば、血中または血清中で見いだされる条件を模倣するかまたはそれに相当するように選択しうる)下よりも、少なくとも10倍またはそれ以上、好ましくは少なくとも100倍より速く切断される。
切断可能な連結基は、切断因子(cleavage agent)、例えば加水分解、pH、酸化還元電位、温度、照射、超音波処理、または分解性分子(例えば、酵素または化学試薬)などの存在に対して易反応性である。一般に、切断因子は、関心対象の部位(例えば、狭窄または狭窄性病変)で、血清中または血中よりも多くみられるか、または高いレベルもしくは活性で認められる。そのような分解剤の例には、例えば、酸化還元切断可能な連結基を還元によって切断することができる、細胞内に存在する酸化酵素もしくは還元酵素または還元剤、例えばメルカプタンなどを含む、特定の基質に対して選択されるかまたは基質特異性を有しない酸化還元剤;エステラーゼ;アミダーゼ;エンドソームまたは酸性環境を作り出すことのできる作用物質、例えば、5またはそれ未満のpHを生じさせるもの;一般酸として作用することによって、酸切断可能な連結基を加水分解または分解することができる酵素、ペプチダーゼ(基質特異的であってよい)およびプロテアーゼ、ならびにホスファターゼが含まれる。
リンカーは、特定の酵素によって切断されうる切断可能な連結基を含みうる。リンカーに組み入れられる切断可能な連結基の種類は、標的となる細胞、臓器、または組織に依存しうる。いくつかの態様において、切断可能な連結基は、第1の参照条件下(または、細胞内条件、狭窄、もしくは狭窄性病変に向けて選択されたインビトロ条件下)で、第2の参照条件下(または細胞外条件を模倣するように選択されたインビトロ条件下)よりも少なくとも1.25、1.5、1.75、2、3、4、5、10、25、50、または100倍、速く切断される。いくつかの態様において、切断可能な連結基は、血中(または細胞外条件を模倣するように選択されたインビトロ条件下)で、細胞内条件、狭窄または狭窄性病変(または細胞内条件、狭窄もしくは狭窄性病変を模倣するように選択されたインビトロ条件下)と比較して、90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、5%、または1%未満が切断される。
例示的な切断可能な連結基には、加水分解可能なリンカー、酸化還元切断可能な連結基(例えば、-S-S-および-C(R)2-S-S-、ここでRはHまたはC1〜C6アルキルであり、少なくとも1つのRはC1〜C6アルキル、例えばCH3またはCH2CH3などである);リン酸ベースの切断可能な連結基(例えば、-O-P(O)(OR)-O-、-O-P(S)(OR)-O-、-O-P(S)(SR)-O-、-S-P(O)(OR)-O-、-O-P(O)(OR)-S-、-S-P(O)(OR)-S-、-O-P(S)(ORk)-S-、-S-P(S)(OR)-O-、-O-P(O)(R)-O-、-O-P(S)(R)-O-、-S-P(O)(R)-O-、-S-P(S)(R)-O-、-S-P(O)(R)-S-、-O-P(S)(R)-S-、-O-P(O)(OH)-O-、-O-P(S)(OH)-O-、-O-P(S)(SH)-O-、-S-P(O)(OH)-O-、-O-P(O)(OH)-S-、-S-P(O)(OH)-S-、-O-P(S)(OH)-S-、-S-P(S)(OH)-O-、-O-P(O)(H)-O-、-O-P(S)(H)-O-、-S-P(O)(H)-O-、-S-P(S)(H)-O-、-S-P(O)(H)-S-および-O-P(S)(H)-S-、ここでRは置換されてもよい直鎖状または分枝鎖状のC1〜C10アルキルである);酸切断可能な連結基(例えば、ヒドラゾン、エステルおよびアミノ酸のエステル、-C=NN-ならびに-OC(O)-);エステルベースの切断可能な連結基(例えば、-C(O)O-);ペプチドベースの切断可能な連結基(例えば、細胞内の酵素、例えばペプチダーゼおよびプロテアーゼによって切断される連結基、例えば、-NHCHRAC(O)NHCHRBC(O)-、ここでRRAおよびRBは2つの隣接するアミノ酸のR基である)が非限定的に含まれる。ペプチドベースの切断可能な連結基は、2つまたはそれ以上のアミノ酸を含む。いくつかの態様において、ペプチドベースの切断可能な連結基は、ペプチダーゼまたはプロテアーゼの基質であるアミノ酸配列を含む。いくつかの態様において、酸切断可能な連結基は、pHが約6.5もしくはそれ未満(例えば、約6.5、6.0、5.5、5.0、もしくはそれ未満)である酸性環境下で、または一般酸として作用しうる酵素などの作用物質によって切断可能である。
活性化剤は、コンジュゲートさせて一つにしようとする要素(例えば、基質の表面)を活性化するために用いうる。限定はされないが、コンジュゲートの活性化のための当技術分野で公知の任意の工程および/または試薬を用いることができる。例示的な表面活性化法または試薬には、塩酸1-エチル-3-[3-ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド(EDCまたはEDAC)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、2-(1H-7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)--1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートメタンアミニウム(HATU)、シラン処理(silinazation)、および、プラズマ処理による表面活性化などが含まれる。
この場合も、限定はされないが、当技術分野で公知の任意の反応基をカップリングのために用いうる。例えば、ハロゲン化アルキル、アルデヒド、アミノ、ブロモまたはヨードアセチル、カルボキシル、ヒドロキシル、エポキシ、エステル、シラン、チオールなどを非限定的に含むさまざまな表面反応基を表面カップリングのために用いることができる。
凝集体製造 1つの局面において、本発明は、以下の段階を含む、本明細書に記載の凝集体を調製するための方法を提供する:(i)複数のナノ粒子を製造する段階;(ii)前記複数のナノ粒子をマイクロメートルサイズの粒子に凝集させる段階。製造されたナノ粒子をさらに遠心分離に供して、凝集体の中での個々の非結合ナノ粒子の濃度を低下させることもできる。製造されたナノ粒子をさらに遠心分離に供して、凝集体の中での個々の非結合ナノ粒子の濃度を低下させることもできる。
凝集後に、所望のサイズの粒子を、サイズ排除クロマトグラフィー、トラックエッチング処理フィルターの使用、ふるい分け、フィルタリングなどといった、当業者に周知のさまざまな技術を使用することによって選択することができる。1つの非限定的な例では、凝集した粒子を、適切な孔径を有するフィルターを用いて濾過することができる。別の非限定的な例では、凝集した粒子を、密度勾配遠心分離に供することができる。その内容が参照により本明細書に組み入れられる、Cheng et al. (Review of Scientific Instruments, 2010, 81: 026106)は、速度測定を用いる高精度マイクロスフェア選別のための方法を記述している。この方法を、所望のサイズの凝集体を選択する目的に適合させることができる。
したがって、いくつかの態様において、本方法は、サイズが1μm以上、2μm以上、3μm以上、4μm以上、5μm以上、6μm以上、7μm以上、8μm以上、8μm以上、または10μm以上である凝集した粒子を選択する段階をさらに含む。
いくつかの態様において、本方法は、サイズが20μm以下、15μm以下、10μm以下または5μm以下である凝集した粒子を選択する段階をさらに含む。
いくつかの態様において、本方法は、あるサイズ範囲、例えば1μm〜50μm、1μm〜25μm、1μm〜20μm、1μm〜10μm、または0.5μm〜5μmの範囲にある凝集した粒子を選択する段階をさらに含む。これは、サイズ上限よりも小さいサイズの粒子をまず選択し、続いてこれらの粒子からサイズ下限よりも大きいサイズの粒子を選択すること、または上記のことを逆の順序で行うことによって実現することができる。
凝集に適したサイズのナノ粒子を製造するために、さまざまな方法を使用することができる。これらの方法には、気化法(例えば、自由噴流膨張、レーザー蒸発、放電加工、電気爆発、および化学蒸着)、機械的研磨を伴う物理的方法(例えば、Dublin, IrelandのElan Nanosystemsによって開発されたパールミリング(pearlmilling)技術)、および溶媒置換後の界面沈着が含まれる。
いくつかの態様において、NanomiによるMICROSIEVE(商標)乳化技術を用いて、サイズ分布の狭い粒子を生成させることができる。MICROSIEVE(商標)乳化技術は、ウェブ上のwww.nanomi.com/membrane-emulsification-technology.htmlに記載されている。
溶媒置換法は、研究室または工業規模で実施するのが比較的簡単であり、0.22μmフィルターを通過できるナノ粒子を生成させることができる。この方法により生成されるナノ粒子のサイズは、有機溶媒中のポリマー濃度、混合速度、およびこの工程で使用される界面活性剤による影響を受けやすい。界面活性剤ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を用いる溶媒置換法を用いると小さいナノ粒子(100nm未満)が生じるが、SDSは薬学的製剤にとって理想的ではない。しかし、類似の天然界面活性剤(例えば、コール酸またはタウロコール酸塩)をSDSの代わりに用いて、同程度のサイズのナノ粒子を得ることができる。コール酸およびタウリンから形成されるコンジュゲートであるタウロコール酸は、SDSに極めて類似した両親媒性溶液化学的性質を有する完全に代謝可能なスルホン酸である。タウロコール酸の類似体であるタウロウルソデオキシコール酸(TUDCA)は、毒性がなく、神経保護特性および抗アポトーシス特性を有することが実際に知られている。TUDCAは天然起源の胆汁酸であり、タウリンとウルソデオキシコール酸(UDCA)のコンジュゲートである。UDCAは、胆嚢結石溶解治療のために認可された薬物(アクティゴール(ACTIGALL)(登録商標), Watson Pharmaceuticals)である。他の天然起源の陰イオン性界面活性剤(例えば、ガラクトセレブロシドサルフェート)、中性界面活性剤(例えば、ラクトシルセラミド)または両性イオン界面活性剤(例えば、スフィンゴミエリン、ホスファチジルコリン、パルミトイルカルニチン)を、SDS、またはナノ粒子製剤研究で一般的に使用される他の界面活性剤の代わりに用いることができる。安全であると一般に認識されている他の賦形剤、例えば塩基形態のガシクリジンを溶解させるために用いられるものなども、ナノ粒子の調製に用いることができる。そのような賦形剤には、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(例えば、ポリソルベート80(例えば、TWEEN 80(登録商標)))、12-ヒドロキシステアリン酸のポリグリコールモノエステルまたはジエステル(例えば、SOLUTOL(登録商標)HS 15)およびCAPTISOL(登録商標)が含まれる。(限定はされないが)ポロキサマー407などのポロキサマーも用いることができる。
毒性のない薬物を含有する小さい(例えば、200nm未満の)ナノ粒子に最適な界面活性剤を決定する目的で、さまざまな界面活性剤のサンプリングを用いることができる。界面活性剤の濃度は、ナノ粒子の形成、それらの密度およびサイズにも影響を与える。界面活性剤の濃度は、それぞれのポリマー組成、所望の薬物濃度、および使用目的に対して最適化することができる。
ナノ粒子製剤にこれまでに使用されたさまざまな有機溶媒の中で、アセトンが注目されるが、これは濾過可能なナノ粒子の調製に以前に用いられていること、低毒性であること、および取り扱いが容易であることが理由である。L-およびD,L-乳酸(PLA)または乳酸とグリコール酸との混合物(ポリ(ラクチド-co-グリコリド))(PLGA)で構成されたさまざまなポリマーが、100%のL-PLAおよび100%のグリコール酸(PGA)を除き、アセトンに可溶である。100%のL-PLAで構成されたポリマーは塩化メチレンに溶解し、100%のL-PLAまたは100%のPGAのいずれかで構成されたポリマーはヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解すると考えられる。
溶媒置換法を用いてナノ粒子を調製する場合には、迅速混合を使用することができる。いくつかのそのような態様では、典型的には、500rpmまたは500rpm超の撹拌速度が使用される。混合時の溶媒交換速度を遅くすると、より大きい粒子が得られる。変動圧力勾配を用いることで、高いレイノルズ数および高度に発達した乱流での効率的な混合が生み出される。高重力反応混合の使用により、高いレイノルズ数での乱流混合によって達成されるものと同様な遠心粒子加速が達成されることにより、小さいナノ粒子(10nm)が生成されている。
超音波処理は、乱流混合を提供しうる方法の1つである。超音波処理は、二重エマルションナノ粒子製造法と併せて最も一般的に使用される方法であるが、溶媒置換法にはあまり適していない。超音波処理は、インライン超音波振動プレートを備えたチューブの中を通過する2つの液体流(例えば、溶解した粒子ポリマー材料を有する一方の流れ、ならびに、粒子を溶液から出現させて固化させる薬物および/または薬物の組み合わせを含むもう一方の流れ)を、流れの交差点で混合することによって行うことができる。振動微粒化による極めて小さい液滴の形成も、ナノ粒子の製造に使用されている。例えば、Dimatix,Inc.(Santa Clara, Calif.)のSpectra Printing Division(Lebanon, N.H.)によって製作されたDMP-2800 MEMSベースの圧電マイクロポンプ(インクジェット)システムにより、100,000pL/sで10〜50pL(1〜5×10-11リットル)サイズの液滴が形成される。マイクロポンプ(インクジェットシステム)は、均一な混合と、研究室から生産規模にこの工程を信頼性高く移行させる能力とをもたらすが、ポリマーが搭載された小さい液滴を圧電マイクロポンプを用いて生成させる場合、200nmよりも小さいナノ粒子の生成は、依然として混合動態(すなわち、混合時に生成される沈殿固体または液体中間体の固化のタイミング)に依拠すると考えられる。温度、界面活性剤および溶媒組成は、固化の動態および生成されるナノ粒子の密度を変化させることから、このアプローチを用いる上での重要な変数となる。
当業者に使用可能であって周知である多種多様な方法によって、ナノ粒子を誘導して凝集体を形成させることができる。PLGAベースのナノ粒子のような多くの疎水性ナノ粒子は、水性溶液中で自己凝集しうる。例えば、C.E. Astete and C.M. Sabliov, J. Biomater. Sci, Polymer Ed. 17:247 (2006)を参照されたい。このため、それらのナノ粒子を含む濃縮溶液は、ある期間にわたって室温またはそれ未満の温度で貯蔵することができる。いくつかの態様において、貯蔵温度は4℃以下である。限定はされないが、貯蔵期間は数分間から数日間または数週間まで継続することができる。例えば、貯蔵期間は、1日間、2日間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間であるかまたはそれよりも長い。
または、ナノ粒子の濃縮溶液を乾燥噴霧して、凝集体を形成させることもできる。例えば、Sung, et al., Pharm. Res. 26:1847 (2009) and Tsapis, et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 99:12001 (2002)を参照されたい。
濃縮溶液は、2mg/ml、3mg/ml、4mg/ml、5mg/ml、6mg/ml、7mg/ml、8mg/ml、9mg/ml、10mg/ml、11mg/ml、12mg/ml、13mg/ml、14mg/ml、15mg/ml、16mg/ml、17mg/ml、18mg/ml、19mg/ml、20mg/ml、またはそれ以上のナノ粒子を含みうる。
凝集体を形成させる他の方法には、w/o/w型エマルション法および単純な溶媒置換法が非限定的に含まれる。
1つの非限定的な例では、ナノ粒子をPLGAポリマーから製造する。PLGAポリマーはPEGおよび/またはリガンドとコンジュゲートさせることができる。したがって、本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、ナノ粒子は、ペプチド が連結されたPEG-PLGAポリマーから製造される。CREKA(SEQ ID NO:1)ペプチドは、多種多様な腫瘍に向かうことが知られている。理論によって拘束されることは望まないが、CREKA(SEQ ID NO:1)ペプチドは、腫瘍血管の内層には存在するが正常組織の血管には存在しない凝固血を認識する。さらに、CREKA(SEQ ID NO:1)ペプチドは、アテロームプラークの管腔表面に位置するフィブリンを標的とするために用いられる。
CRKRLDRNK(SEQ ID NO:2)ペプチドは、炎症内皮を標的とする公知のペプチドである。
CHVLWSTRC(SEQ ID NO:3)ペプチドは、膵島内皮細胞を標的とする公知のペプチドである。
薬物または造影剤/画像化剤の送達 別の局面において、本発明は、薬物または造影/画像化分子を対象における所望の部位に送達する方法、またはその部位でのそれらの放出を制御する方法を提供する。本方法は、それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階を含む。いくつかの態様において、本方法は、外部刺激、例えば、超音波、磁気、照射(例えば、可視光、UV、IR、近IR)、温度、圧力などを対象に適用するかまたは与える段階をさらに含む。理論によって拘束されることは望まないが、この外部刺激は、凝集体を脱凝集させ、それにより、凝集体の中に含まれる治療剤または画像化剤を放出させることができる。
本明細書に開示された方法は、薬物送達のために外部刺激を使用する、当技術分野で公知の薬物送達法とは異なる。当技術分野で公知の方法は、マイクロバブルまたはリポソームの破裂に基づく。薬物をマイクロバブル/リポソームの空洞に封入し、外部刺激によってマイクロバブルまたはリポソームを破裂させる。例えば、マイクロバブル/リポソームを解体させるために高強度の超音波を用いられるが、これは複雑な機器を必要とする。高強度の超音波の使用は局所的な組織損傷を引き起こす恐れがあり、癌以外の治療や非急性治療にはあまりにも有害である恐れがある。対照的に、本明細書に開示された方法は、刺激による凝集体の脱凝集およびナノ粒子の分散に基づく。例えば、超音波を用いて、凝集体を脱凝集させてナノ粒子を分散させることができる。理論によって拘束されることは望まないが、本明細書に開示された方法および凝集体は、より低強度の超音波を用いて、薬物を対象における所望の部位に送達することを可能にする。例えば、超音波強度は、約150W/cm-2、125W/cm-2、100W/cm-2、75W/cm-2、50W/cm-2、25W/cm-2、20W/cm-2、15W/cm-2、10W/cm-2、7.5W/cm-2、5W/cm-2、または2.5W/cm-2に等しいかまたはそれ未満であってよい。いくつかの態様において、超音波強度は0.1W/cm-2〜20W/cm-2;0.5W/cm-2〜15W/cm-2;または1W/cm-2〜10W/cm-2であってよい。
さらに、本明細書に開示された凝集体および方法は、現在提唱されている担体からのバースト放出とは異なり、ナノ粒子からの分子(例えば、薬物)の経時的な制御放出をもたらす。その上、本方法および凝集体は、標的指向性部分をナノ粒子または凝集体上に組み合わせることによって、所望の部位への薬物の標的指向化および送達ももたらすことができる。
以下のセクションでは、具体的な疾患に対する本明細書に記載の組成物および方法の適用について考察するが、本明細書に記載の組成物および方法を、それを必要とする対象に対する治療剤または画像化剤もしくは造影剤の送達のために用いうることが理解されると考えられる。
狭窄症の治療 別の局面において、本発明は、以下の段階を含む、対象における狭窄症および/または狭窄性病変を治療するための方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階。
本明細書で用いる場合、「狭窄症」という用語は、体内の中空通路(例えば、導管(duct)または管(canal))の狭小化または狭まりのことを指す。「血管狭窄」という用語は、循環系の管または管腔の閉塞または狭小化のことを指す。血管狭窄症は、多くの場合、脂肪沈着(アテローム性動脈硬化症の場合のように)、血管平滑筋細胞および内皮細胞の過度の遊走および増殖、血栓形成による急性狭小化によって、または血管形成異常の結果として生じる。本明細書で用いる場合、「血管狭窄」という用語は閉塞性病変を含む。動脈は、狭窄に特になりやすい。「狭窄症」という用語は、本明細書で用いる場合、具体的には、最初の狭窄および再狭窄を含む。管または管腔内の遮断の典型的な例には、疾患もしくは障害に起因するかまたは創傷治癒の部位にある血塊における、インサイチューまたは塞栓化したアテローム材料またはプラーク、血液成分、例えば血小板、フィブリンおよび/または他の細胞成分の凝集が含まれる。血塊形成性病状には、血栓症、塞栓症のほか、極端なケースでは異常な凝固状態が含まれる。他の血管遮断には、真菌感染またはイヌ糸状虫感染といった循環系内部の微生物またはマクロ生物による感染症に起因する遮断が含まれる。また、鎌状赤血球症も、RBCが鎌状化および積層によって微小血管の管腔よりも大きい構造になることの結果として血管閉鎖をもたらしうる。このように、鎌状赤血球クリーゼの間にRBCの形状/剛性が変化して、血管を閉塞させることがある。この現象はマラリアのクリーゼ期にも存在する。そのため、本明細書で用いる場合、「血管狭窄」という用語は動脈閉塞性疾患を含む。
「再狭窄」という用語は、最初の狭窄の治療が見かけ上成功した後の狭窄の再発のことを指す。例えば、血管狭窄の文脈における「再狭窄」という用語は、例えばバルーン血管形成術による脂肪沈着の除去によって、血管狭窄の治療が見かけ上成功した後の血管狭窄の再発のことを指す。再狭窄の寄与因子の1つは内膜過形成である。「内膜過形成」という用語は、「新生内膜過形成」および「新生内膜形成」と互換的に使用され、血管平滑筋細胞および内皮細胞の過度の増殖および遊走の結果として起こる、血管の最内層である内膜の肥厚のことを指す。再狭窄の間に起こるさまざまな変化は、しばしば「血管壁リモデリング」と総称される。限定はされないが、本明細書に記載の組成物および方法は、ステント再狭窄を治療するために用いることができる。
「バルーン血管形成術」および「経皮経管冠動脈形成術」(PTCA)という用語は、しばしば互換的に用いられ、冠動脈からプラークを除去するための非外科的なカテーテルベースの治療法のことを指す。狭窄または再狭窄は、血流に対する抵抗が増加する結果、高血圧につながることが多い。
「高血圧」という用語は、異常に高い血圧、すなわち、正常範囲の上限値を超えた血圧のことを指す。
狭窄症および/または狭窄性病変の例示的な原因のいくつかには、外傷または創傷、アテローム性動脈硬化、脳血管攣縮、先天異常、糖尿病、医原病、感染症、炎症、虚血、新生物、血管攣縮、冠動脈攣縮、レイノー現象、脳卒中、血液凝固、もやもや病、高安病、結節性多発動脈炎、播種性エリテマトーデス、関節リウマチ、脊椎腫瘍、骨パジェット病、フッ素症、体外デバイス(例えば、血液透析、血液ポンプなど)、血栓性障害および/または塞栓性障害、鎌状赤血球貧血、ならびにそれらの任意の組み合わせが非限定的に含まれる。
本明細書で用いる場合、「血栓性障害および/または塞栓性障害」という用語は、血栓または塞栓に起因する血管の閉塞または部分的閉塞によって生じる急性または慢性の病的状態または病状を意味する。同様に、「血栓性閉塞または塞栓性閉塞」という用語は、血栓または塞栓に起因する血管の閉塞または部分的閉塞を意味する。血栓性または塞栓性障害の例には、大脳の血栓性障害および塞栓性障害、例えば脳梗塞(脳卒中)、一過性脳虚血発作および血管性認知症など;心臓の血栓性障害および塞栓性障害、例えば心筋梗塞、急性冠動脈症候群、不安定狭心症および虚血性突然死など;腎梗塞、末梢循環障害および深部静脈血栓症が非限定的に含まれる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、狭窄病変または狭窄性病変は、動脈閉塞性疾患;血餅;内膜過形成;ステント再狭窄;間欠性跛行(末梢動脈狭窄);アンギナまたは心筋梗塞(冠動脈狭窄);頸動脈狭窄(脳卒中および一過性虚血エピソードにつながる);大動脈狭窄;ボタン穴狭窄;灰化結節性狭窄;冠動脈口狭窄;二重大動脈狭窄;魚口僧帽弁狭窄;特発性肥厚性大動脈弁下部狭窄;漏斗部狭窄;僧帽弁狭窄;筋性大動脈弁下部狭窄;大動脈弁下部狭窄;肺動脈狭窄;心臓弁膜症(弁膜狭窄)弁下部狭窄;大動脈弁上部狭窄;三尖弁狭窄;腎動脈狭窄;腸間膜動脈血栓症;静脈狭窄;静脈血栓症;流体を含有する流路の病変、疾患、または障害;およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される。
内出血の治療 本明細書で用いる場合、「内出血」という用語は、体の内部で起こっている出血のことを指す。そのような出血は、それが起こる場所(例えば、脳、胃、肺)によっては重篤となることがあり、適切な医学的治療を迅速に受けられない場合には、死亡および心拍停止の原因となる可能性がある。したがって、1つの態様において、本発明は、以下の段階を含む、対象における内出血または出血性障害の治療のための方法を提供する:それを必要とする対象に対して本明細書に記載の凝集体を投与する段階。出血の性質によっては、剪断応力が出血部位またはその近傍で高くなることがある。
内出血は、外傷、高血圧による血管破裂、感染症(例えば、エボラ、マールブルグ)、癌、壊血病、肝細胞癌、自己免疫性血小板減少症、子宮外妊娠、悪性低体温、卵巣嚢胞、肝臓癌、ビタミンK欠乏、血友病、または医薬の副作用に起因する可能性がある。
本明細書で用いる場合、「出血性障害」という用語は損傷を受けた血管からの出血に起因する急性または慢性の病的状態または病状を意味する。出血性障害の例には、脳内出血(ICH)、クモ膜下出血(SAH)および出血性脳卒中などの脳出血が非限定的に含まれる。
また、本明細書に記載の凝集体を、血液透析デバイス(おそらくは人工血管/バルブなども)などの体外デバイスに用いることもできる‐これらは、血小板などの剪断活性化を誘導する剪断応力の増大を引き起こすことができる。これらの体外デバイスに剪断応力の増大が存在する場合には、本明細書に記載の凝集体を体外デバイスに添加して、抗血小板薬を放出させることができる。
また、凝集体を、体内/体外デバイスにおける異常な流れの検出のために用いることもできる。例えば、標識分子の放出速度および/または放出量の測定による。
さらに、凝集体を、塞栓術治療と組み合わせて用いることもできる。塞栓術とは、出血の阻止もしくは防止のいずれかのために;その血液供給を閉塞させることによって組織、腫瘍、もしくは臓器を失活させるために;または動静脈奇形部への血流を減少させるために、血液循環の中にさまざまな物質を導入して血管を閉塞させることを指す。したがって、塞栓術には、血管内に意図的に塞栓を導入することによる血管の選択的な閉塞が含まれる。塞栓術は、動静脈奇形、脳動脈瘤、消化管出血、鼻出血、一次分娩後出血、外科的出血、血液供給を遅くするかまたは減少させてそれによって腫瘍サイズを減少させること、肝臓病変、腎臓病変および子宮筋腫を含む、人体のさまざまな臓器に影響を与える多種多様な病状を治療するために用いられる。
いくつかの態様において、凝集体は、既に閉塞した血管から閉塞を取り除くために、塞栓術治療と組み合わせて用いることができる。例えば、閉塞した血管に閉塞の近傍または閉塞部位でさらに塞栓術を行って、閉塞を含む凝集体を取り除く分子をその部位に送達させることができる。理論によって拘束されることは望まないが、これは、血管内の閉塞がそれ自体で凝集体を脱凝集させるのに不十分である場合には有用となりうる。
薬学的組成物 対象への投与のために、凝集体は、薬学的に許容される組成物として提供され得る。これらの薬学的に許容される組成物は、1つまたは複数の薬学的に許容される担体(添加物)および/または希釈剤と共に製剤化された凝集体を含む。以下に詳細に記載されるように、本発明の薬学的組成物は、以下に適合された投与を含む、固体または液体形態での投与のために特別に製剤化され得る:(1)経口投与、例えば、水薬(水性または非水性の溶液または懸濁物)、強制栄養薬(gavage)、ロゼンジ、糖衣錠、カプセル、丸剤、錠剤(例えば、頬側、舌下および全身吸収を目的とするもの)、ボーラス、粉末、顆粒、舌に適用するためのペースト;(2)非経口投与、例えば滅菌溶液もしくは懸濁物または持続放出製剤として、例えば皮下、筋内、静脈内または硬膜外注射による;(3)局所適用、例えば皮膚に適用されるクリーム、軟膏または制御放出パッチまたはスプレーとして;(4)膣内または直腸内、例えば坐薬、クリームまたはフォームとして;(5)舌下;(6)眼内;(7)経皮;(8)経粘膜;または(9)鼻内。加えて、化合物は、薬物送達システムを用いて患者に移植または注射され得る。例えば、そのすべての内容が参照により本明細書に組み入れられる、Urquhart, et al., Ann. Rev. Pharmacol. Toxicol. 24: 199-236 (1984); Lewis, ed. "Controlled Release of Pesticides and Pharmaceuticals" (Plenum Press, New York, 1981); 米国特許第3,773,919号; および米国特許第35 3,270,960号を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される」という用語は、妥当な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応またはその他の問題もしくは合併症を伴わずに、合理的な利益/危険比が保たれる、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適した、化合物、材料、組成物および/または剤形を表す。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体」という用語は、1つの臓器または身体の一部から別の臓器または身体の一部への対象化合物の運搬または輸送に関与する、薬学的に許容される材料、組成物またはビヒクル、例えば、液体または固体増量剤、希釈剤、賦形剤、製造補助剤(例えば、滑沢剤、タルクマグネシウム、ステアリン酸カルシウムもしくは亜鉛、またはステアリン酸(steric acid))または溶媒被包材料を意味する。各々の担体は、製剤の他の成分と適合しかつ患者に有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。薬学的に許容される担体として機能し得る材料のいくつかの例は、(1)糖、例えば、ラクトース、グルコースおよびスクロース;(2)デンプン、例えば、トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプン;(3)セルロースおよびその誘導体、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、微結晶セルロースおよび酢酸セルロース;(4)トラガカント末;(5)麦芽;(6)ゼラチン;(7)滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルク;(8)賦形剤、例えば、カカオバターおよび坐剤用ワックス;(9)油、例えば、ピーナツ油、綿実油、紅花油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油およびダイズ油;(10)グリコール、例えば、プロピレングリコール;(11)ポリオール、例えば、グリセリン、ソルビトール、マンニトールおよびポリエチレングリコール(PEG);(12)エステル、例えば、オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチル;(13)寒天;(14)緩衝剤、例えば、水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウム;(15)アルギン酸;(16)発熱物質非含有水;(17)等張食塩水;(18)リンガー溶液;(19)エチルアルコール;(20)pH緩衝溶液;(21)ポリエステル、ポリカーボネートおよび/またはポリ無水物;(22)バルク剤、例えば、ポリペプチドおよびアミノ酸(23)血清成分、例えば、血清アルブミン、HDLおよびLDL;(22)C2〜C12アルコール、例えば、エタノール;ならびに(23)薬学的製剤において使用されるその他の非毒性、適合性の物質を含む。湿潤剤、着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、香味剤、芳香剤、保存剤および抗酸化物質もまた、製剤中に存在し得る。「賦形剤」、「担体」、「薬学的に許与される担体」等の用語は、本明細書において言い換え可能に使用される。
いくつかの態様において、賦形剤には、ロイシン、マンニトール、グリコール酸ナトリウム、トレハロース、スクロース、デキストラン、PVA(ポリビニルアルコール)、セルロース、セルロースエーテル、HPC、ポリオックス(Polyox)、糖類、ゼラチンなどが含まれうる。
いくつかの態様において、治療剤または画像化剤を賦形剤として用いることができる。
本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様においては、対象に対して治療剤の治療的有効量を投与する。「治療的有効量」という語句は、本明細書で用いる場合、任意の医学的治療に適用しうる妥当なベネフィット/リスク比で、動物における細胞の少なくとも部分集団において、ある程度の所望の治療効果を生じさせるのに有効な治療剤の量を意味する。例えば、狭窄の統計的に有意で測定可能なモジュレーションを生じさせるのに十分な、対象に対して投与される治療剤の量。
治療的有効量の決定は、当業者の能力の十分な範囲内にある。一般に、治療的有効量は、対象の病歴、年齢、状態、性別、および対象における医学的病状の重症度および種類、ならびに他の薬学的活性物質の投与に応じて異なりうる。
本明細書で使用される場合、「投与」という用語は、組成物を所望の部位に少なくとも部分的に局在化させる方法または経路によりその組成物を対象内に投入し、所望の効果を生じさせることを表す。投与経路は、局所および全身の両方の投与を含む。通常、本発明の方法に適した局所投与は、対象のからだ全体に対して特定の位置により多くの治療剤を送達するものであり、他方、全身投与は、治療剤を本質的に対象のからだ全体に送達するものである。
対象への投与は、静脈内、筋内、皮下、経皮、直腸、および局所(頬側および舌下を含む)投与を含む経口または非経口経路を含むがこれらに限定されない、当技術分野で公知の任意の適切な経路によるものであり得る。
例示的な投与経路は、注射、滴下、吸入または摂取を含むがこれらに限定されない。「注射」は、非限定的に、静脈内、筋内、動脈内、くも膜下腔内、脳室内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、嚢下、くも膜下、脊髄内、脳脊髄内および胸骨内注射および注入を含む。本明細書に記載される局面のいくつかの態様において、投与は、静脈内注入または注射によるものである。
本明細書に記載のマイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルは、対象に対して血管閉鎖の除去のための当技術分野で公知の他の治療法とともに投与することができる。例えば、本明細書に記載の組成物および方法を、血管内(例えば、カテーテルを用いる)手法と組み合わせて用いることができる。いくつかの態様において、組成物、例えば、マイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルは、カテーテルを用いて投与することができる。限定はされないが、カテーテルは、血管閉鎖物(例えば、血塊)の中に小さい開口部を作製するために用いることができる。これにより、残存する閉鎖物(例えば、血塊)を除去するかまたはその量を減らすことのできる、マイクロ凝集体、RBCまたはマイクロカプセルによる適切な治療剤の流れおよび送達を惹起することができる。また、マイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルを、カテーテルを用いた血塊除去に起因する部分的な閉鎖または再狭窄を血管から取り除くために用いることもできる。いくつかの態様において、本明細書に記載の凝集体および方法は、閉塞を貫通するワイヤーの留置を含む第2の治療法と組み合わせて用いることができる。
いくつかの態様において、本明細書に記載の凝集体および方法は、機械的血栓除去と組み合わせて用いることができる。例えば、閉鎖を除去するために機械的血栓除去を用い、同時に本明細書に記載の凝集体を共投与することができる。例えば、本明細書に開示された凝集体および方法を、回収可能ステント(ステントリーバー(stentriever))または自己拡張型ステントとともに用いることができる。機械的血栓除去と組み合わせて用いる場合、凝集体は閉鎖または狭窄の部位に局所的に投与することができる。
いくつかの態様において、本明細書に記載の凝集体および方法は、塞栓術治療と組み合わせて用いることができる。
いくつかの態様において、マイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルは、血管閉鎖を取り除くかまたは除去するための当技術分野で公知の閉鎖除去剤と共投与することができる。例えば、血管閉鎖を取り除くかまたは除去するための当技術分野で公知の閉鎖除去剤を対象に対して投与することができる。理論によって拘束されることは望まないが、そのような剤は、ある程度の流れを誘導または惹起することができる。続いて、本明細書に記載のマイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルの投与を用いて、残っている閉鎖を一掃することができる。マイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルと閉鎖除去剤とは、同一の組成物として、または異なる組成物として共投与することができる。マイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルと閉鎖除去剤とを異なる組成物として投与する場合には、それらを同時に、例えば互いに30秒以内、1分以内、2分以内、または3分以内に投与することができる。または、閉鎖除去剤を最初に投与することもできる。続いて、マイクロ凝集体、RBC、またはマイクロカプセルを、閉鎖除去剤の投与から1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、90、120、150、180、210、240、270、300、330または360分以内に投与することができる。これに関して、閉鎖除去剤の推奨投与量を投与することは必要でない。閉鎖部で流れを誘導または惹起するのに十分な閉鎖除去剤の量を用いるとよい。一例としては、閉鎖部で流れを惹起するために、対象に対して少量の遊離tPAを共投与することができる。
本明細書で使用される場合、「対象」は、ヒトまたは動物を意味する。通常、動物は、脊椎動物、例えば霊長類、げっ歯類、家畜動物または狩猟動物である。霊長類は、チンパンジー、カニクイザル、クモザルおよびマカク、例えばアカゲザルを含む。げっ歯類は、マウス、ラット、マーモット、フェレット、ウサギおよびハムスターを含む。家畜および狩猟動物は、ウシ、ウマ、ブタ、シカ、バイソン、バッファロー、ネコ種、例えばイエネコ、イヌ種、例えばイヌ、キツネ、オオカミ、鳥種、例えばニワトリ、エミュー、ダチョウ、ならびに魚、例えばマス、ナマズおよびサケを含む。患者または対象は、前記の任意の部分集合、例えば、ヒト、霊長類、またはげっ歯類などの1つまたは複数の群または種を除く上記のすべてを含む。本明細書に記載される局面の特定の態様において、対象は、哺乳動物、例えば霊長類、例えばヒトである。「患者」および「対象」という用語は、本明細書において言い換え可能に使用される。「患者」および「対象」という用語は、本明細書において言い換え可能に使用される。対象は、オスまたはメスであり得る。
好ましくは、対象は哺乳動物である。哺乳動物は、ヒト、非ヒト霊長類、マウス、ラット、イヌ、ネコ、ウマまたはウシであり得るが、これらの例に限定されない。ヒト以外の哺乳動物は、自己免疫疾患または炎症に関連する障害の動物モデルとなる対象として使用できる利点がある。加えて、本明細書に記載される方法および組成物は、家畜化された動物および/またはペットを処置するために使用され得る。
対象は、狭窄もしくは狭窄性病変を特徴とする疾患もしくは障害、または血行動態の障害もしくは病状に罹患しているか、またはそれを有するとあらかじめ診断または特定された者でありうる。
対象は、狭窄症、狭窄性病変、狭窄もしくは狭窄性病変を特徴とする疾患もしくは障害、または血行動態の障害もしくは病状に対して現在治療されている者でありうる。
対象は、内出血に罹患しているか、またはそれを有するとあらかじめ診断または特定された者でありうる。
対象は、内出血に対して治療されている者でありうる。
本明細書に記載の局面のいくつかの態様において、本方法は、本発明の方法による治療の開始前に、狭窄症、狭窄性病変、内出血、または血行動態の障害もしくは病状について対象を診断する段階をさらに含む。
本明細書に記載の局面のいくつかの態様において、本方法は、本発明の方法による治療の開始前に、狭窄症、狭窄性病変、内出血、または血行動態の障害もしくは病状に罹患した対象を選択する段階をさらに含む。
毒性および治療有効性は、例えば、LD50(集団の50%にとって致死性である用量)およびED50(集団の50%に治療上有効な用量)の決定といった、細胞培養物または実験動物における標準的な薬学的手法によって決定することができる。毒性作用と治療効果との用量比は治療指数であり、比LD50/ED50として表現することができる。高い治療指数を示す組成物が好ましい。
本明細書で用いる場合、EDという用語は有効用量を示し、動物モデルに関して用いられる。ECという用語は有効濃度を示し、インビトロモデルに関して用いられる。
細胞培養アッセイ法および動物試験から得られるデータを用いて、ヒトで用いるための投与量の範囲を策定することができる。そのような化合物の投与量は、毒性がほとんどないかまたは無毒性である、ED50を含む流血中濃度の範囲内にあることが好ましい。投与量は、使用される剤形および用いられる投与経路に応じてこの範囲内で異なりうる。
治療的有効用量は、細胞培養アッセイ法でまず推定することができる。用量は、細胞培養で決定されたIC50(徴候の最大半値阻害が達成される治療薬の濃度)を含む流血血漿中濃度の範囲を達成するように、動物モデルで策定することができる。血漿中のレベルは、例えば、高速液体クロマトグラフィーによって測定することができる。任意の特定の投与量の効果を、適したバイオアッセイ法によってモニターすることができる。
投与量は、医師により決定され、観察された治療効果に適合するように、必要に応じて調整することができる。一般に、組成物は、治療剤が1μg/kg〜150mg/kg、1μg/kg〜100mg/kg、1μg/kg〜50mg/kg、1μg/kg〜20mg/kg、1μg/kg〜10mg/kg、1μg/kg〜1mg/kg、100μg/kg〜100mg/kg、100μg/kg〜50mg/kg、100μg/kg〜20mg/kg、100μg/kg〜10mg/kg、100μg/kg〜1mg/kg、1mg/kg〜100mg/kg、1mg/kg〜50mg/kg、1mg/kg〜20mg/kg、1mg/kg〜10mg/kg、10mg/kg〜100mg/kg、10mg/kg〜50mg/kg、または10mg/kg〜20mg/kgの用量で与えられるように投与される。ここで示された範囲は、あらゆる中間の範囲を含み、例えば、1mg/kg〜10mg/kgの範囲は、1mg/kg〜2mg/kg、1mg/kg〜3mg/kg、1mg/kg〜4mg/kg、1mg/kg〜5mg/kg、1mg/kg〜6mg/kg、1mg/kg〜7mg/kg、1mg/kg〜8mg/kg、1mg/kg〜9mg/kg、2mg/kg〜10mg/kg、3mg/kg〜10mg/kg、4mg/kg〜10mg/kg、5mg/kg〜10mg/kg、6mg/kg〜10mg/kg、7mg/kg〜10mg/kg,8mg/kg〜10mg/kg、9mg/kg〜10mg/kgなどの範囲を含むことを理解されたい。上記のものの中間の範囲、例えば、1mg/kg〜10mg/kgの範囲において、2mg/kg〜8mg/kg、3mg/kg〜7mg/kg、4mg/kg〜6mg/kgなどの用量範囲も本発明の範囲内にあることも理解されたい。
いくつかの態様において、組成物は、治療剤またはその代謝産物が、投与時点から15分後、30分後、1時間後、1.5時間後、2時間後、2.5時間後、3時間後、4時間後、5時間後、6時間後、7時間後、8時間後、9時間後、10時間後、11時間後、12時間後またはそれよりも後に、500nM未満、400nM未満、300nM未満、250nM未満、200nM未満、150nM未満、100nM未満、50nM未満、25nM未満、20nM未満、10nM未満、5nM未満、1nM未満、0.5nM未満、0.1nM未満、0.05nM未満、0.01nM未満、0.005nM未満、0.001nM未満のインビボ濃度を有するような投与量で投与される。
治療の継続期間および頻度に関しては、治療が治療上の有益性をもたらす時点を判定するために、かつ投与量の増加もしくは減少、投与頻度の増加もしくは減少、治療の中止、治療の再開、または治療レジメンに他の変更を加えることを決定するために対象をモニターすることは、熟練した臨床医にとっては典型的である。投薬スケジュールは、治療剤に対する対象の感受性などのいくつかの臨床的因子に応じて、週1回から毎日までさまざまであってよい。所望の用量を、毎日または3日毎、4日毎、5日毎、もしくは6日毎に投与することができる。所望の用量を一度に投与してもよく、または部分用量、例えば2〜4回の部分用量に分割して、ある時間にわたって、例えば、1日を通して適切な間隔で、もしくは他の適切なスケジュールで投与することもできる。そのような部分用量は単位剤形として投与することができる。本明細書に記載の局面のいくつかの態様において、投与は長期的であり、例えば数週間または数カ月の期間にわたって1日に1回または複数回が投与される。投薬スケジュールの例には、1週間、2週間、3週間、4週間、1カ月、2カ月、3カ月、4カ月、5カ月、または6カ月もしくはそれよりも長い期間にわたる、1日1回、1日2回、1日3回、もしくは1日4回またはそれ以上の投与がある。
非医学的使用 本明細書に記載の凝集体は産業用途にも有用である。例えば、凝集体は、パイプ詰まりの除去および/またはパイプ漏れの修復に用いることができる。限定はされないが、パイプはいかなる直径であってもよく、かついかなる物質、例えば化学物質、水、油、ガスなどのパイプを通って流れてもよい。本明細書で用いる場合、「パイプ」は、流体が流れることができる任意の種類の器具を含むものとする。例としては、水、ガス、および油といった化学供給システム、地方自治体サービス、および供給パイプラインが含まれる。本明細書で用いる場合、「流体」という用語は、流れることができる物質のことを指す。したがって、「流体」という用語には液状物質、ガス状物質、および半固形物質が含まれる。
理論によって拘束されることは望まないが、詰まった領域内の剪断応力は、詰まっていない領域内の剪断応力よりも大きい。このため、凝集体は、詰まった領域の近傍またはその領域で脱凝集し、詰まりを除去することができる剤を放出することになる。代替的または追加的に、凝集体を所望の部位またはその近傍に配置し、外部刺激を適用して凝集体を脱凝集させることもできる。したがって、本明細書のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体はパイプの詰まりを除くことができる剤を含む。パイプの詰まりを除くための剤には、発熱反応の生成、酸化反応の生成、酵素反応の生成、およびそれらの任意の組み合わせを可能にする剤が非限定的に含まれる。
発熱反応を生じることができる作用物質には、塩基と金属の組み合わせが含まれうる。塩基および金属を別々の凝集体として製剤化し、詰まりの箇所で塩基および金属が放出されると、発熱反応が起こり、詰まりを除去することができる。いくつかの態様において、塩基は水酸化ナトリウムである。いくつかの態様において、金属はアルミニウムである。
酸化反応を生じることができる作用物質には、過酸素物(peroxygen)、例えば過炭酸ナトリウム、過硫酸ナトリウム、および過ホウ酸ナトリウムなど;ならびにハロゲン含有酸化化合物、例えば次亜塩素酸カルシウム、アルカリ土類金属ヒポクロリット、アルカリ性土類金属ヒポクロリット、ナトリウムジクロロ-s-トリアジントリオン(sodium dichloro-striazinetrione)、塩素化イソシアヌレート、1,3-ジブロモおよび1,3-ジクロロ-5-イソブチルヒダントインが含まれうる。いくつかの態様において、酸化剤には、過酸素物質と有機物質、例えば炭水化物との組み合わせが含まれる。
酵素反応を生じることができる作用物質には細菌が含まれうる。細菌はリグニン分解細菌であってよい。本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、細菌は、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、またはプロテアーゼの少なくとも1つを産生する。
抗詰まり剤に加えて、凝集体は、界面活性剤、スリップ剤、泡抑制剤、固化防止剤、結合剤、剥離剤、防蝕剤、消泡剤、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される化合物を含むことができる。
以上に考察したように、漏れ口を通る流れも、大きい剪断応力につながりうる。漏れ口の性質に応じて、剪断応力は漏れ口またはその近傍で大きくなりうる。したがって、本発明のこの局面および他の局面のいくつかの態様において、凝集体はシーリング材料を含む。例示的なシーリング材には、アルギネート、粒子状物質(particlulate)、鉱油、シリコーンゴム、熱可塑性または熱硬化性樹脂(酢酸ビニル樹脂、またはアタクチックポリプロピレン)、ゴムラテックス、非シリコーンタイプゴム(天然ゴム(MR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、ポリ(l,2-ブタジエン)(1,2-BR)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(TfR)、エチレン-プロピレンゴム(EPM、EPDM)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、およびアクリルゴム(ACM、ANM)が非限定的に含まれる。
キット 別の局面において、本発明は、本明細書に記載の凝集体、凝集体を含む製剤、凝集体または凝集体を含む製剤を作製するための成分を含むキットを提供する。
上記の要素に加えて、キットは、情報資料を含み得る。情報資料は、本明細書に記載される方法および/または本明細書に記載される方法における凝集体の使用に関する解説、指示、広告またはその他の資料であり得る。例えば、情報資料は、対象に対して凝集体を投与するための方法を解説するものである。キットはまた、送達装置を含み得る。
1つの態様において、情報資料は、製剤を適切な様式で、例えば、適切な用量、剤形または投与様式(例えば、本明細書に記載される用量、剤形または投与様式)で投与するための指示書を含み得る。別の態様において、情報資料は、適切な対象、例えばヒト、例えば成人を特定するための指示書を含み得る。キットの情報資料は、その形態に関して限定されない。多くの場合、情報資料、例えば、指示書は、印刷物、例えば、印刷された文書、図面および/または写真、例えば、ラベルまたは印刷シートとして提供される。しかし、情報資料はまた、他の形態、例えば、点字、コンピュータ読み取り可能な資料、映像記録または音声記録で提供され得る。別の態様において、キットの情報資料は、キットの使用者がその製剤化および/または本明細書に記載される方法におけるその使用に関する十分な情報を入手することができるリンクまたは連絡先情報、例えば、現実の住所、電子メールのアドレス、ハイパーリンク、ウェブサイトまたは電話番号である。当然、情報資料はまた、任意の組み合わせ形態で提供され得る。
いくつかの態様において、製剤の個々の成分は、1つの容器で提供され得る。あるいは、製剤の成分を2つまたはそれ以上の容器で別々に、例えば、オリゴヌクレオチド調製用の1つの容器および担体化合物用の少なくとも別の容器で提供することが望ましい場合がある。異なる成分は、例えばキットと共に提供される指示書に従い、組み合わされ得る。成分は、例えば薬学的組成物を調製し投与するために、本明細書に記載される方法に従い組み合わされ得る。
製剤に加えて、キットの組成物は、他の成分、例えば、溶媒もしくは緩衝液、安定剤もしくは保存剤、および/または本明細書に記載される状態もしくは障害を処置するための第2の剤を含み得る。あるいは、他の成分は、製剤とは異なる組成物または容器として、キットに含まれ得る。そのような態様において、キットは、製剤および他の成分を混合するため、またはオリゴヌクレオチドを他の成分と共に使用するための指示書を含み得る。
製剤は、任意の形態、例えば液体、乾燥または凍結乾燥形態で提供され得る。製剤が実質的に純粋および/または無菌であることが好ましい。製剤が液体溶液で提供される場合、その液体溶液は好ましくは水性溶液であり、滅菌水性溶液が好ましい。製剤が乾燥形態で提供される場合、再構成は通常、適切な溶媒の添加による。溶媒、例えば滅菌水または緩衝液は、必要に応じてキットに提供され得る。
いくつかの態様において、キットは、製剤および情報資料のための別々の容器、仕切りまたは区画を含む。例えば、製剤は、ボトル、バイアルまたはシリンジに収納され得、かつ情報資料は、プラスチックスリーブまたは小包に収納され得る。他の態様において、キットの別々の要素は、単一の、仕切りされていない容器に収納され得る。例えば、製剤は、ラベルの形態で情報資料が添付されたボトル、バイアルまたはシリンジに収納される。
いくつかの態様において、キットは、各々が1つまたは複数の単位剤形の製剤を含む、複数の、例えば1パックの個々の容器を含む。例えば、キットは、各々が1回分の単位用量の製剤を含む、複数のシリンジ、アンプル、ホイル小包またはブリスターパックを含む。キットの容器は、気密性および/または防水性であり得る。
薬物の剪断応力制御送達のための組成物および方法は、2011年8月30日に提出された国際特許出願番号PCT/US2011/049691にも記載されており、その内容は参照により本明細書に組み入れられる。
本発明のいくつかの例示的な態様を、以下の項目の1つまたは複数によって記述することができる。 1. 複数のナノ粒子を含む凝集体であって、超音波、機械的歪み、振動、磁場、照射、温度、イオン強度、pH、圧力、乱流、流量の変化、流速、または化学的もしくは酵素的活性化からなる群より選択される所定の刺激を受けて脱凝集する、凝集体。 2. 小さいもしくは大きい有機分子もしくは無機分子;炭素系材料(例えば、ナノチューブ、フラーレン、バッキーボール(buckeyball)など);金属;金属酸化物;金属を含む錯体;無機ナノ粒子;金属ナノ粒子;単糖;二糖;三糖;オリゴ糖;多糖;グリコサミノグリカン;生体高分子;酵素;アミノ酸;ペプチド;タンパク質;ペプチド類似体およびその誘導体;ペプチド模倣体;抗体およびその一部分もしくは断片;脂質;糖質;核酸;ポリヌクレオチド;オリゴヌクレオチド;遺伝子;制御領域および終結領域を含む遺伝子;ウイルスDNAもしくはプラスミドDNAなどの自己複製システム;RNA;修飾RNA;一本鎖および二本鎖siRNAおよび他のRNA干渉試薬;ショートヘアピンRNA(shRNA);ヘアピンDNA;自己集合性DNAもしくはRNA;アンチセンスオリゴヌクレオチド;リボザイム;マイクロRNA;マイクロRNA模倣体;アプタマー;アンチミール(antimir);アンタゴミール(antagomir);三重鎖形成性オリゴヌクレオチド;RNA活性化因子;免疫刺激性オリゴヌクレオチド;デコイオリゴヌクレオチド;核酸類似体および核酸誘導体;細菌、植物、真菌、もしくは、動物細胞もしくは動物組織などの生体物質から得られる抽出物;天然起源組成物もしくは合成組成物;またはそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される分子をさらに含む、項目1に記載の凝集体。 3. 前記抗体が、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である、項目2に記載の凝集体。 4. 前記分子が、前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分と非共有結合的に連結されている、項目2または3に記載の凝集体。 5. 前記分子が、イオン相互作用、ファンデルワールス相互作用、双極子間相互作用、水素結合、静電相互作用、形状認識相互作用、イオン電荷複合体形成、π-π相互作用、およびホストゲスト相互作用(例えば、シクロデキストリン/アダマンチン)によって、前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分と非共有結合的に連結されている、項目1〜4のいずれかに記載の凝集体。 6. 前記分子が、前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分の表面に吸収/吸着されている、項目1〜5のいずれかに記載の凝集体。 7. 前記分子が、前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分の中に封入されている、項目1〜6のいずれかに記載の凝集体。 8. 前記分子が、前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分と共有結合的に連結されている、項目1〜7のいずれかに記載の凝集体。 9. 前記分子が、PEGリンカー、マレイミドリンカー、PAS化(PASylation)、HES化(HESylation)、ビス(スルホスクシンイミジル)スベラートリンカー、核酸リンカー、ペプチドリンカー、シランリンカー、多糖リンカー、結合、アミド結合、炭素-炭素多重結合への付加、アジドアルキンのヒュスゲン環化付加、ディールス・アルダー反応、ジスルフィド結合、エステル結合、マイケル付加、シラン結合、ウレタン、求核開環反応:エポキシド、非アルドールカルボニル化学作用、環化付加反応:1,3-双極子環化付加、トシル化、温度感受性、照射(IR、近IR、UV)感受性の結合またはリンカー、pH感受性の結合またはリンカー、および加水分解性)リンカーからなる群より選択されるリンカーまたは官能基によって、前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分と共有結合的に連結されている、項目1〜8のいずれかに記載の凝集体。 10. 前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分の表面が、塩酸1-エチル-3-[3-ジメチルアミノプロピル]カルボジイミド(EDCまたはEDAC)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)、2-(1H-7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートメタンアミニウム(HATU)、トシル化、シラン処理(silinazation)、および、プラズマ処理による表面活性化からなる群より選択される試薬によって、前記分子と連結させるために活性化されている、項目1〜9のいずれかに記載の凝集体。 11. 前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分が、前記分子と連結させるための表面反応基を含み、該表面反応基が、ハロゲン化アルキル、アルデヒド、アミノ、ブロモまたはヨードアセチル、カルボキシル、ヒドロキシル、エポキシ、エステル、シラン、チオールなどからなる群より選択される、項目1〜10のいずれかに記載の凝集体。 12. 前記分子が疎水性、親水性、または両親媒性である、項目1〜11のいずれかに記載の凝集体。 13. 前記分子が生物学的に活性である、項目1〜12のいずれかに記載の凝集体。 14. 生物学的活性が、生物学的アッセイ法における接着性、重合、刺激性、阻害性、調節性、栄養性、遊走性、毒性、または致死性の応答からなる群より選択される、項目1〜13のいずれかに記載の凝集体。 15. 生物学的活性が、酵素活性を示すかまたはモジュレートすること、受容体を遮断するかまたは阻害すること、受容体を刺激すること、1つまたは複数の遺伝子の発現レベルのモジュレーション、細胞増殖のモジュレーション、細胞分裂のモジュレーション、細胞遊走のモジュレーション、細胞分化のモジュレーション、細胞アポトーシスのモジュレーション、細胞形態のモジュレーション、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、項目1〜14のいずれかに記載の凝集体。 16. 前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分が細胞内に内部移行する、項目1〜15のいずれかに記載の凝集体。 17. 生物学的活性が細胞内で生じる、項目1〜16のいずれかに記載の凝集体。 18. 前記凝集体または該凝集体のナノ粒子成分が、前記細胞内への内部移行後に生物学的に活性となる、項目1〜17のいずれかに記載の凝集体。 19. 前記分子が、治療剤、またはその類似体、誘導体、プロドラッグ、もしくは薬学的に許容される塩である、項目1〜18のいずれかに記載の凝集体。 20. 前記治療剤が、抗血栓剤、血栓溶解剤、血栓形成性剤、抗炎症剤、抗アテローム性動脈硬化剤、抗感染症剤、抗敗血症剤、抗癌剤、血管新生阻害剤、血管新生促進(pro-angiogenesis)剤、血管拡張剤、血管収縮剤、抗腫瘍剤、増殖抑制剤、有糸分裂阻害剤、抗遊走剤、抗接着剤、抗血小板剤、または重合阻害剤である、項目1〜19のいずれかに記載の凝集体。 21. 前記分子がプラスミノーゲン活性化因子である、項目1〜20のいずれかに記載の凝集体。 22. 前記プラスミノーゲン活性化因子が、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、またはプラスミンである、項目1〜21のいずれかに記載の凝集体。 23. 前記分子が、治療剤であり、かつ、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である、項目1〜22のいずれかに記載の凝集体。 24. 前記分子が診断剤である、項目1〜23のいずれかに記載の凝集体。 25. 前記分子が、診断剤であり、かつ、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である、項目1〜24のいずれかに記載の凝集体。 26. 前記分子が標的指向性リガンドである、項目1〜25のいずれかに記載の凝集体。 27. 前記分子が、標的指向性リガンドであり、かつ、モノクローナル抗体もしくはその断片またはポリクローナル抗体もしくはその断片である、項目1〜26のいずれかに記載の凝集体。 28. 前記分子が画像化剤または造影剤である、項目1〜27のいずれかに記載の凝集体。 29. 前記画像化剤または前記造影剤が、エコー源性物質、非金属同位体、光学レポーター、蛍光分子、ホウ素中性子吸収体、常磁性金属イオン、強磁性金属、γ線放出放射性同位体、陽電子放出放射性同位体、またはX線吸収体である、項目1〜28のいずれかに記載の凝集体。 30. 前記分子が、アルカリ金属、土類金属、遷移金属、ポスト遷移(post-transition)金属、ランタニド、アクチニド、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される金属または金属を含む金属酸化物である、項目1〜29のいずれかに記載の凝集体。 31. 治療剤と画像化剤または造影剤との両方を含む、項目1〜30のいずれかに記載の凝集体。 32. 前記治療剤がtPAであり、かつ、前記画像化剤または前記造影剤が蛍光色素である、項目1〜31のいずれかに記載の凝集体。 33. 前記複数のナノ粒子が、第1の型、第1の形状、第1の形態、第1のサイズ、第1の化学的性質、治療剤、または画像化剤もしくは造影剤を含む第1の部分集団と、第2の型、第2の形状、第2の形態、第2のサイズ、第2の化学的性質、治療剤、または画像化剤もしくは造影剤を含む少なくとも1つの第2の部分集団とを含み、該第1の型、該第1の形状、該第1の形態、該第1のサイズ、該第1の化学的性質、治療剤、または画像化剤もしくは造影剤のうち少なくとも1つが、該第2の型、該第2の形状、該第2の形態、該第2のサイズ、該第2の化学的性質、治療剤、または画像化剤もしくは造影剤とは異なる、項目1〜32のいずれかに記載の凝集体。 34. 前記分子がプロドラッグであり、かつ、前記凝集体が、該プロドラッグを活性化するための試薬をさらに含む、項目1〜33のいずれかに記載の凝集体。 35. 前記プロドラッグが、前記凝集体の中に封入されている、項目1〜34のいずれかに記載の凝集体。 36. 前記プロドラッグを活性化するための試薬が、前記凝集体の外表面上に存在する、項目1〜35のいずれかに記載の凝集体。 37. 前記プロドラッグを活性化するための試薬が、前記凝集体の外表面と共有結合的に連結されている、項目1〜36のいずれかに記載の凝集体。 38. 前記プロドラッグが、前記凝集体の外表面上に存在する、項目1〜37のいずれかに記載の凝集体。 39. 前記プロドラッグを活性化するための試薬が、前記凝集体の中に封入されている、項目1〜38のいずれかに記載の凝集体。 40. 前記プロドラッグが、前記凝集体の外表面と共有結合的に連結されている、項目1〜39のいずれかに記載の凝集体。 41. 前記プロドラッグがプラスミノーゲンであり、かつ、該プロドラッグを活性化するための試薬がプラスミノーゲン活性化因子である、項目1〜40のいずれかに記載の凝集体。 42. 前記プラスミノーゲン活性化因子が、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ストレプトキナーゼ、プラスミン、またはtPAである、項目1〜41のいずれかに記載の凝集体。 43. 前記分子が、脱凝集していない凝集体に比べてより高速でかつ/またはより多量に、脱凝集した凝集体から放出される、項目1〜42のいずれかに記載の凝集体。 44. 凝集体がリガンドを含む、項目1〜43のいずれかに記載の凝集体。 45. 前記リガンドが標的指向性リガンドである、項目1〜44のいずれかに記載の凝集体。 46. 前記リガンドが、ペプチド;ポリペプチド;タンパク質;酵素;ペプチド模倣体;抗体またはその一部分もしくは断片;モノクローナル抗体またはその一部分もしくは断片;ポリクローナル抗体またはその一部分もしくは断片;糖タンパク質;レクチン;ヌクレオシド;ヌクレオチド;核酸;核酸の類似体および誘導体;単糖;二糖;三糖;オリゴ糖;多糖;グリコサミノグリカン;リポ多糖;脂質;ビタミン;ステロイド;ホルモン;補因子;受容体;受容体リガンド;ならびにそれらの類似体および誘導体からなる群より選択される、項目1〜45のいずれかに記載の凝集体。 47. 前記リガンドが、CD47またはその断片、tPA、ポリリジン(PLL)、細胞間接着分子(ICAMS)、細胞接着分子(CAMS)、ポリL-アスパラギン酸、ポリL-グルタミン酸、スチレン-無水マレイン酸コポリマー、ポリ(L-ラクチド-co-グリコリド)コポリマー、ジビニルエーテル-無水マレイン酸コポリマー、N-(2-ヒドロキシプロピル)メタクリルアミドコポリマー(HMPA)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタン、ポリ(2-エチルアクリル酸)、N-イソプロピルアクリルアミドポリマー、ポリホスファジン、ポリエチレンイミン、スペルミン、スペルミジン、ポリアミン、プソイドペプチド(pseudopeptide)-ポリアミン、ペプチド模倣ポリアミン、デンドリマーポリアミン、アルギニン、アミジン、プロタミン、チロトロピン、メラノトロピン、レクチン、サーファクタントタンパク質A、ムチン、トランスフェリン、ビスホスホネート、ポリグルタミン酸、ポリアスパルテート、アプタマー、アシアロフェツイン、ヒアルロナン、プロコラーゲン、インスリン、トランスフェリン、アルブミン、アクリジン、クロス-ソラレン(cross-psoralen)、マイトマイシンC、TPPC4、テキサフィリン、サフィリン(Sapphyrin)、多環芳香族炭化水素(例えば、フェナジン、ジヒドロフェナジン)、胆汁酸、コレステロール、コール酸、アダマンタン酢酸、1-ピレン酪酸、ジヒドロテストステロン、1,3-ビス-O(ヘキサデシル)グリセロール、ゲラニルオキシヘキシル基、ヘキサデシルグリセロール、ボルネオール、メントール、1,3-プロパンジオール、ヘプタデシル基、パルミチン酸、ミリスチン酸、O3-(オレオイル)リトコール酸、O3-(オレオイル)コレン酸、ジメトキシトリチル、またはフェノキサジン)、RGDペプチド、放射標識マーカー、ハプテン、ナプロキセン、アスピリン、ジニトロフェニル、HRP、AP、レクチン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、葉酸、B12、リボフラビン、ビオチン、ピリドキサール、タクソン(taxon)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、サイトカラシン、ノコダゾール、ジャスプラキノリド、ラトランクリンA、ファロイジン、スウィンホリドA、インダノシン、ミオセルビン(myoservin)、腫瘍壊死因子α(TNFα)、インターロイキン-1β、γインターフェロン、GalNAc、ガラクトース、マンノース、マンノース-6P、GalNAcクラスター、マンノースクラスター、ガラクトースクラスターなどの糖クラスター、アプタマー、インテグリン受容体リガンド、ケモカイン受容体リガンド、セロトニン受容体リガンド、PSMA、エンドセリン、GCPII、ソマトスタチン、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、項目1〜47のいずれかに記載の凝集体。 48. 前記細胞接着分子(CAM)が免疫グロブリン、インテグリン、セレクチン、またはカドヘリンである、項目1〜47のいずれかに記載の凝集体。 49. 球状の形状、円柱状の形状、円板状の形状、矩形の形状、立方形の形状、レンズ状の形状、または不規則な形状である、項目1〜48のいずれかに記載の凝集体。 50. 前記ナノ粒子が、球状の形状、円柱状の形状、円板状の形状、矩形の形状、立方形の形状、レンズ状の形状、または不規則な形状である、項目1〜49のいずれかに記載の凝集体。 51. 前記ナノ粒子の表面が、2つまたはそれ以上のナノ粒子間の分子間静電相互作用、水素結合相互作用、双極子間相互作用、親水性相互作用、疎水性相互作用、ファンデルワールス力、およびそれらの任意の組み合わせをモジュレートするように修飾されている、項目1〜50のいずれかに記載の凝集体。 52. サイズが約1μm〜約20μmである、項目1〜51のいずれかに記載の凝集体。 53. 前記分子のインビボ寿命を延長または短縮させる、項目1〜52のいずれかに記載の凝集体。 54. 前記分子の生体内分布を変化させる、項目1〜53のいずれかに記載の凝集体。 55. 前記ナノ粒子が、前記凝集体のインビボ寿命を延長させる少なくとも1つの部分を含む、項目1〜54のいずれかに記載の凝集体。 56. 前記少なくとも1つの部分が、ポリエチレングリコールまたはCD47もしくはその断片である、項目1〜55のいずれかに記載の凝集体。 57. 前記ナノ粒子が、多糖、ポリペプチド、ポリヌクレオチド、フマル酸/セバシン酸のコポリマー、ポロキサマー、ポリラクチド、ポリグリコリド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリ酸無水物、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステルアミド、ポリオルトエステル、ポリジオキサノン、ポリアセタール、ポリケタール、ポリカーボネート、ポリオルトカーボネート、ポリジヒドロピラン、ポリホスファゼン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリヒドロキシ吉草酸、ポリアルキレンシュウ酸、ポリアルキレンコハク酸、ポリ(リンゴ酸)、ポリ(アミノ酸)、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシセルロース、ポリメタクリル酸メチル、キチン、キトサン、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリ(セバシン酸グリセロール)(PGS)、ゼラチン、コラーゲン、シルク、アルギネート、セルロース、ポリ核酸、酢酸セルロース(二酢酸セルロースを含む)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ナイロン、ポリカーボネート、ポリスルフィド、ポリスルホン、ヒドロゲル(例えば、アクリル系)、ポリアクリロニトリル、ポリ酢酸ビニル、酢酸酪酸セルロース、ニトロセルロース、ウレタン/カーボネートのコポリマー、スチレン/マレイン酸のコポリマー、ポリ(エチレンイミン)、ヒアルロン、ヘパリン、アガロース、プルラン、ならびに、それらの任意の組み合わせを含むコポリマー、ターポリマー、およびコポリマーからなる群より選択されるポリマーを含む、項目1〜56のいずれかに記載の凝集体。 58. 前記ナノ粒子がリポソームである、項目1〜57のいずれかに記載の凝集体。 59. 前記ナノ粒子が非共有結合的に凝集している、項目1〜58のいずれかに記載の凝集体。 60. 凝集性マトリックスをさらに含む、項目1〜59のいずれかに記載の凝集体。 61. 前記凝集性マトリックスが、賦形剤、治療剤、画像化剤もしくは造影剤、または切断可能リンカーである、項目1〜60のいずれかに記載の凝集体。 62. 項目1〜61のいずれかに記載の凝集体と薬学的に許容される担体または賦形剤とを含む、薬学的組成物。 63. 以下の段階を含む、対象に対する薬物送達の方法:該対象に対して項目1〜61のいずれかに記載の凝集体または項目62に記載の薬学的組成物を投与する段階であって、該凝集体が治療剤を含む、段階;および、該凝集体を脱凝集させるために該対象に刺激を与え、かつそれによって該凝集体からの該治療剤の放出を制御する段階。 64. 前記刺激が、超音波、機械的歪み、振動、磁場、照射、温度、イオン強度、pH、圧力、乱流、流量の変化、流速、または化学的もしくは酵素的活性化からなる群より選択される、項目63に記載の方法。 65. 以下の段階を含む、対象における血管狭窄症および/または狭窄性病変および/または塞栓性もしくは血管閉塞性病変を治療する方法:それを必要とする対象に対して、項目1〜61のいずれかに記載の凝集体または項目62に記載の薬学的組成物を投与する段階。 66. 以下の段階を含む、対象における血管狭窄症および/または狭窄性病変および/または塞栓性もしくは血管閉塞性病変を画像化する方法:それを必要とする対象に対して、項目1〜61のいずれかに記載の凝集体または項目62に記載の薬学的組成物を投与する段階。 67. 前記狭窄症、前記狭窄性病変、または前記閉塞性病変が、動脈閉塞性疾患;血餅;内膜過形成;ステント再狭窄;間欠性跛行(末梢動脈狭窄);アンジナまたは心筋梗塞(冠動脈狭窄);頸動脈狭窄;大動脈狭窄;ボタン穴狭窄;灰化結節性狭窄;冠動脈口狭窄;二重大動脈狭窄;魚口僧帽弁狭窄;特発性肥厚性大動脈弁下部狭窄;漏斗部狭窄;僧帽弁狭窄;筋性大動脈弁下部狭窄;大動脈弁下部狭窄;弁下部狭窄;大動脈弁上部狭窄;三尖弁狭窄;腎動脈狭窄;腸間膜動脈血栓症;静脈狭窄;静脈血栓症;流体を含有する流路の病変、疾患、または障害;およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、項目65または66に記載の方法。 68. 前記狭窄症、前記狭窄性病変、または前記閉塞性病変が、外傷または創傷、アテローム性動脈硬化、脳血管攣縮、先天異常、糖尿病、医原病、感染症、炎症、虚血、新生物、血管攣縮、冠動脈攣縮、レイノー現象、脳卒中、血液凝固、もやもや病、高安病、結節性多発動脈炎、播種性エリテマトーデス、関節リウマチ、脊椎腫瘍、骨パジェット病、フッ素症、血液透析、鎌状赤血球貧血、およびそれらの任意の組み合わせに起因する、項目65〜67のいずれかに記載の方法。 69. 以下の段階を含む、対象における内出血を治療する方法:それを必要とする対象に対して、項目1〜61のいずれかに記載の凝集体または項目62に記載の薬学的組成物を投与する段階。 70. 前記内出血が、外傷、高血圧による血管破裂、感染症(例えば、エボラ、マールブルグ)、癌、壊血病、肝細胞癌、自己免疫性血小板減少症、子宮外妊娠、悪性低体温、卵巣嚢胞、肝臓癌、ビタミンK欠乏、血友病、医薬の副作用の結果である、項目69に記載の方法。 71. 以下の段階を含む、対象におけるセラノスティック分類の方法:それを必要とする対象に対して、項目1〜61のいずれかに記載の凝集体または項目62に記載の薬学的組成物を投与する段階であって、該凝集体が治療剤と画像化剤または造影剤とを含む、段階。 72. 前記投与する段階が注射、注入、点滴注入、または経口摂取による、項目63〜71のいずれかに記載の方法。 73. 前記凝集体が、第2の治療法と共投与される、項目63〜72のいずれかに記載の方法。 74. 前記第2の治療法が血管内(例えば、カテーテルを用いる)手法である、項目63〜73のいずれかに記載の方法。 75. 前記第2の治療法が、閉塞部を貫通するワイヤーの留置を含む、項目63〜74のいずれかに記載の方法。 76. 前記第2の治療法が機械的血栓除去を含む、項目63〜75のいずれかに記載の方法。 77. 前記第2の治療法が、血管閉鎖を除去または解消するための治療剤を投与する段階を含む、項目63〜77のいずれかに記載の方法。 78. 前記第2の治療剤が、該第2の治療剤の推奨用量よりも低用量で投与される、項目63〜77のいずれかに記載の方法。 79. 前記第2の治療剤が前記凝集体を投与する前に投与される、項目63〜78のいずれかに記載の方法。 80. 前記凝集体を脱凝集させるために前記対象に刺激を与え、かつそれによって前記治療剤の放出を制御する段階をさらに含む、項目63〜79のいずれかのいずれかに記載の方法。 81. 前記刺激が、超音波、機械的歪み、磁場、照射、温度、圧力、流量の変化、化学的または酵素活性化、およびそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、項目63〜80のいずれかに記載の方法。
定義 そうでないことが示されていない限り、またはそれが文脈から暗示されていない限り、以下の用語およびフレーズは以下に提供される意味を含んでいる。そうでないことが明示的に示されていない限り、またはそれが文脈から明白でない限り、以下の用語およびフレーズは、その用語またはフレーズがそれらの属する技術分野において獲得している意味を排除しない。これらの定義は、本明細書に記載される局面の個々の態様の説明を補助するために提供されるものであり、特許請求の範囲に記載の発明を限定することは意図されておらず、本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定される。さらに、そうでないことが文脈によって必要とされない限り、単数形の用語はその複数形を包含し、複数形の用語はその単数形を包含している。
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」または「含む(comprise)」という用語は、その発明に必須となる組成物、方法およびそれらの各成分を参照する際に使用されるが、特定されていない要素についても、それが必須であるかそうでないかによらず、含む余地を残している。
本明細書で使用される場合、「から本質的になる」という用語は、所定の態様に必要とされる要素を表す。この用語は、その発明のその態様の基本的かつ新規のまたは機能的な特徴に実質的に影響を与えない追加の要素の存在を許容する。
「からなる」という用語は、本明細書に記載される組成物、方法および各成分を表し、その態様の説明の中で言及されていないあらゆる要素に対して排他的である。
実施例を実行する以外では、またはそうでないことが示されていない場合、本明細書で使用される成分の量または反応条件を表すすべての数値は、すべての場合において、「約」という用語によって修飾されるべきことを理解されたい。「約」という用語は、百分率に関連して使用される場合、±1%を意味し得る。
単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」という用語は、文脈が明らかにそうでないことを示していない限り、複数の参照を包含する。同様に、「または」という単語は、文脈が明らかにそうでないことを示していない限り、「および」を包含することが意図されている。
この開示の実施または試験においては、本明細書に記載されているのと同様または同等の方法および材料を使用することができるが、以下には適切な方法および材料が記載されている。「含む」という用語は、「包含する(include)」を意味する。「例えば(e.g.)」という略語は、ラテン語のexempli gratiaを語源とするものであり、本明細書においては非限定的な例を示すのに使用される。したがって、「例えば(e.g.)」という略語は、「例えば(for example)」という用語の同義語である。
「減少する」、「低下した」、「低下」、「減少する」、または「阻害する」という用語はすべて、統計的に有意な量の減少を意味して、本明細書で一般に用いられる。しかし、不明確さを避けるために、「低下した」、「低下」、「減少する」または「阻害する」は、参照レベルと比較して少なくとも10%の減少、例えば少なくとも約20%、または少なくとも約30%、または少なくとも約40%、または少なくとも約50%、または少なくとも約60%、または少なくとも約70%、または少なくとも約80%、または少なくとも約90%、または100%自体を含む最大で100%(例えば、参照試料と比較してレベルなし)の減少、または参照レベルと比較して10〜100%の間の任意の減少を意味するものとする。
「増加した」、「増加する」または「強化する」または「活性化する」という用語はすべて、統計的に有意な量の増加を一般に意味して、本明細書で用いられ;不明確さを避けるために、「増加した」、「増加する」または「強化する」または「活性化する」という用語は、参照レベルと比較して少なくとも10%の増加、例えば少なくとも約20%、または少なくとも約30%、または少なくとも約40%、または少なくとも約50%、または少なくとも約60%、または少なくとも約70%、または少なくとも約80%、または少なくとも約90%、または100%自体を含む最大で100%の増加、または参照レベルと比較して10〜100%の間の任意の増加、または少なくとも約2倍、または少なくとも約3倍、または少なくとも約4倍、または少なくとも約5倍、または少なくとも約10倍の増加、または参照レベルと比較して2倍〜10倍もしくはそれ以上の倍数の間の任意の増加を意味するものとする。
本明細書で用いる場合、「治療すること」および「治療」という用語は、対象に対して有効量の組成物を投与し、その結果、対象に、疾患の症状の少なくとも1つの軽減または疾患の改善、例えば有益であるかまたは所望の臨床結果をもたらすことを指す。本発明において、有益であるかまたは所望の臨床結果には、検出可能であるか否かにかかわらず、1つまたは複数の症状の緩和、疾患の程度の減弱、疾患の安定した(例えば、悪化していない)状態、疾患進行の遅延または緩徐化、疾患状態の改善または緩和、および寛解(部分的であるか完全であるかにかかわらず)が非限定的に含まれる。いくつかの態様において、治療することとは、治療を受けていない場合に予想される生存期間と比較して、生存期間を延長させることを指すこともある。したがって、当業者は、治療は疾患状態を改善することはできるが、その疾患を完全に治癒させるものではない場合もあることを理解している。本明細書で用いる場合、「治療」という用語は予防処置を含む。または、疾患の進行が低下または停止する場合にも、治療は「有効」である。いくつかの態様において、「治療」という用語はまた、治療を受けていない場合に予想される生存期間と比較して、生存期間を延長させることも意味しうる。治療を必要とする者には、疾患または病状を有すると既に診断された者のほかに、その疾患または病状に寄与する遺伝的感受性または他の因子が原因で疾患または病状を発症する可能性の高い対象が含まれ、例えば、非限定的な例として、対象の体重、食事および健康状態は、真性糖尿病を発症する可能性が高い対象に寄与しうる因子である。治療を必要とする者には、内科的または外科的な配慮、看護、または管理を必要とする対象も含まれる。これらの対象は通常、罹病もしくは負傷しているか、または集団の平均的な構成員に比べて罹病するリスクが高く、そのような配慮、看護、または管理を必要としている。
「統計的に有意」または「有意」という用語は、統計的有意性を表し、概して参照レベルを2標準偏差(2SD)上回るまたは下回ることを意味する。この用語は、そこに差が存在することの統計的証拠を表す。これは、帰無仮説が実際に真であったときにその帰無仮説を却下する決定が為される蓋然性と定義される。この決定はしばしば、p値を用いて行われる。
「ナノスフェア」という用語は、最大3:1のアスペクト比を有するナノ粒子を意味する。「アスペクト比」という用語は、目的物の最長の軸 対 目的物の最短の軸の比を意味し、ここでこれらの軸は直交している必要はない。
ナノ粒子の「最長寸法」という用語は、ナノ粒子の最長の直線路(direct path)を意味する。「直線路」という用語は、ナノ粒子の表面上の2点間の、ナノ粒子内に含まれる最短の経路を意味する。例えば、らせん状のナノ粒子は、それをまっすぐな線状に延ばしたときにそのらせんの長さに対応する最長寸法を有すると考えられる。
「ナノロッド体」という用語は、最大200nmの最長寸法を有しかつ3:1〜20:1のアスペクト比を有するナノ粒子を意味する。
「ナノプリズム体」という用語は、共通の辺によって接続された少なくとも2つ平行でない面を有するナノ粒子を表す。
ナノ粒子の「長さ」は、そのナノ粒子の最長寸法を意味する。
ナノ粒子の「幅」は、そのナノ粒子の幅の平均を意味し;ナノ粒子の「直径」は、そのナノ粒子の直径の平均を意味する。
複数のナノ粒子の「平均」寸法は、複数存在するその寸法の平均を意味する。例えば、複数個のナノスフェアの「平均直径」は、それら複数個のナノスフェアの直径の平均を意味し、1個のナノスフェアの直径はそのナノスフェアの複数の直径の平均である。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物の従来的な非毒性の塩または第4級アンモニウム塩、例えば、非毒性の有機または無機酸由来の塩を表す。これらの塩は、インサイチューで、投与ビヒクルまたは剤形製造プロセスの中で、または、その遊離塩基もしくは酸形態の精製された化合物を適切な有機もしくは無機酸もしくは塩基と別途反応させ、それによって形成される塩をその後の精製の間に単離することによって、調製され得る。従来的な非毒性の塩は、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸等の無機酸から得られるもの;および酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸(salicyclic)、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イソチオン酸等の有機酸から調製される塩を含む。例えば、その内容の全体が参照により本明細書に組み入れられる、Berge et al., "Pharmaceutical Salts", J. Pharm. Sci. 66: 1-19 (1977)を参照されたい。
本明細書に記載される局面のいくつかの態様において、代表的な塩は、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフタレート(napthylate)、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、およびラウリル硫酸塩等を含む。
本明細書で用いる場合、「プロドラッグ」とは、何らかの化学的または生理的な過程(例えば、酵素過程および代謝的加水分解)を介して、活性化合物に変換されうる化合物のことを指す。このため、「プロドラッグ」という用語は、薬学的に許容される生物学的活性化合物の前駆体のことも指す。あるプロドラッグ、すなわちエステルは、対象に投与された場合には不活性でありうるが、インビボで、例えば、遊離カルボン酸または遊離ヒドロキシルへの加水分解によって活性化合物に変換される。プロドラッグ化合物には、多くの場合、生物体における溶解性、組織適合性、または遅延放出性という利点がある。「プロドラッグ」という用語はまた、そのようなプロドラッグが対象に投与された場合に活性化合物をインビボで放出する、共有結合した任意の担体も含むものとする。活性化合物のプロドラッグは、修飾が慣行的な操作またはインビボのいずれかで切断されて親活性化合物となるように、活性化合物に存在する官能基を修飾することによって調製することができる。プロドラッグには、活性化合物のプロドラッグが対象に投与された場合に切断されて遊離ヒドロキシ基、遊離アミノ基または遊離メルカプト基をそれぞれ形成する、ヒドロキシ基、アミノ基、またはメルカプト基が任意の基に結合している化合物が含まれる。プロドラッグの例には、活性化合物中のアルコールの酢酸エステル、ギ酸エステルおよび安息香酸エステル誘導体、またはアミン官能基のアセトアミド、ホルムアミドおよびベンズアミド誘導体などが非限定的に含まれる。 を参照されたく、それらのすべての内容はその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
「類似体」という用語は、本明細書で用いる場合、親化合物からのさまざまな有機基または水素原子の置換、交換または欠失によって生じる化合物のことを指す。そのため、モノテルペノイドの一部はモノテルペンの類似体とみなすことができ、または場合によっては、モノテルペンの誘導体を含む他のモノテルペノイドの類似体とみなすことができる。類似体は、親化合物と構造上類似しているが、それが置換する元素と同じ原子価および周期表の族の単一元素だけ異なっていてもよい。
「誘導体」という用語は、本明細書で用いる場合、別のもの、すなわち、「親」化合物と称することができる「元の」物質と構造上関連する化学物質のことを指す。「誘導体」は、構造上関連する親化合物から、1つまたは複数の工程で作ることができる。「密接に関連する誘導体」とは、その分子量が親化合物の分子量を50%超えては上回らない誘導体を意味する。密接に関連する誘導体の全般的な物理的および化学的性質も、親化合物に類似している。
「セラノスティック」という用語は、治療手法の成果を、診断用のデバイスおよび方法を用いることによって判定しうることを指す。セラノスティクス(治療と診断の混成語)は、医薬を服用した際に起こる可能性のある反応に関して患者を検査し、検査結果に基づいて患者に対する治療法を個別に調整するための、個々の患者に対する診断的治療法の過程のことを指す。セラノティクスは個別化医療の重要な一部となりうるが、通常は、予防医学のかなりの進歩を必要とし、かつ通常は、ファーマコゲノミクス、遺伝学を用いる創薬、分子生物学およびマイクロアレイチップ技術に依拠している。しかし、本明細書に記載の組成物および方法は、予防医学または機器の大きい進歩を何ら必要とすることなしにセラノスティック目的に用いることができる。
本明細書で用いる場合、「抗体」という用語は、完全抗体、または特異的結合をめぐって完全抗体と競合するその一部分もしくは断片のことを指し、これにはキメラ抗体、ヒト化抗体、完全ヒト抗体、および二重特異性抗体が含まれる。いくつかの態様において、結合性断片は組換えDNA技術によって作製される。さらなる態様において、結合性断片は完全抗体の酵素的または化学的切断によって作製される。結合性断片には、Fab、Fab'、F(ab')2、Fvおよび単鎖抗体が非限定的に含まれる。「抗体」という用語には、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、ヒト化抗体またはキメラ抗体、単鎖Fv抗体断片、Fab断片、およびF(ab)2断片が含まれる。別に具体的に指定する場合を除き、本明細書で用いる場合、抗体に言及した「その一部分」または「その断片」は、免疫特異的断片、すなわち、抗原特異的断片または結合性断片のことを指す。
モノクローナル抗体は、抗原内部に含まれる特定のエピトープに対する抗体の均一な集団のことであり、標準的なハイブリドーマ技術を用いて調製することができる。特に、モノクローナル抗体は、Kohler, G. et al., Nature, 1975, 256:495によって記載されたような連続継代培養株による抗体分子の産生のための任意の技術、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(Kosbor et al., Immunology Today, 1983, 4:72;Cole et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1983, 80:2026)、およびEBV-ハイブリドーマ法(Cole et al., Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, Alan R. Liss, Inc., 1983, pp. 77-96)によって入手することができる。そのような抗体は、IgG、IgM、IgE、IgA、IgDを含む任意の免疫グロブリンクラス、およびそれらの任意のサブクラスのものであってよい。ポリクローナル抗体は、特定の抗原に対して特異的な抗体分子の異種混交的な集団であり、免疫処置を受けた動物の血清中に含まれる。ポリクローナル抗体は周知の方法を用いて生成される。キメラ抗体とは、異なる部分が異なる動物種に由来する分子、例えば、マウスモノクローナル抗体に由来する可変領域およびヒト免疫グロブリン定常領域を有するもののことである。キメラ抗体は標準的な技術により生成させることができる。複合体のある成分に対して特異的な結合親和性を有する抗体断片は、公知の技術によって作製することができる。例えば、そのような断片には、抗体分子のペプシン消化によって生成されうるF(ab')2断片、およびF(ab')2断片のジスルフィド架橋を還元することによって作製しうるFab断片が非限定的に含まれる。または、Fab発現ライブラリーを構築することもできる。例えば、Huse et al., 1989, Science, 246: 1275を参照されたい。単鎖Fv抗体断片は、Fv領域の重鎖断片および軽鎖断片をアミノ酸架橋(例えば、15〜18アミノ酸)を介して連結させて、単鎖ポリペプチドを生じさせることによって形成される。単鎖Fv抗体断片は、標準的な技術により生成させることができる。例えば、米国特許第4,946,778号を参照されたい。
いくつかの態様において、抗体またはその抗原結合性断片は、組換え性、操作されたもの、ヒト化されたもの、および/またはキメラ性である。いくつかの態様において、抗体またはその抗原結合性断片はヒトのものである。
抗体またはその断片をナノ粒子または凝集体と組み合わせて、治療剤または診断剤を作製することができる。凝集体およびその構成成分であるナノ粒子は、病変(例えば、狭窄)を同定すること、および前記病変を治療することの両方に役立ちうる、治療用かつ診断用の抗体をその表面に含みうる。または、そのような抗体またはその断片を、凝集体およびその構成成分であるナノ粒子を細胞表面受容体/分子(例えば、タンパク質、糖質)または細胞外/細胞間分子に結合させるためのリガンドとして役立てることもできる。
これまでに示されていない範囲についても、当業者には、本明細書に記載および説明されたさまざまな態様のいずれかをさらに改変して、本明細書に開示された他の態様のいずれかに示された特徴を組み入れることができることが理解されると考えられる。
以下の実施例は、本発明のいくつかの態様および局面を例示するものである。関連分野の当業者には、本発明の趣旨または範囲を変更することなく、さまざまな改変、追加、置換などを行いうること、ならびにそのような改変物および変形物が、以下の特許請求の範囲において定義される本発明の範囲に含まれることが明らかであると考えられる。以下の実施例は、いかなる面においても、本発明を限定するものではない。
実施例1: ナノ粒子の調製‐ナノ粒子(NP)を、簡易な溶媒置換法を用いて、PLGA(50:50、17kDa、酸末端;Lakeshore Biomaterials, AL)から調製した(26)。蛍光性疎水性色素であるクマリン-6を、本研究における可視化および定量を可能にするためにNP中に含めた。手短に述べると、1mg/mlのポリマーを0.1wt%のクマリンとともにジメチルスルホキシド(DMSO, Sigma, MO)中に溶解させ、室温で水に対して透析して、溶媒置換およびその後の水性溶液中での自己集合によってナノ粒子を形成させた。形成されたNPのサイズ分布および形態は、動的光散乱(DLS)、走査型電子顕微鏡検査(SEM)および透過型電子顕微鏡検査(TEM)を用いて特徴決定した。
SA-NTの製造‐PLGA NPを遠心分離して、10mg/mlの水性懸濁液として濃縮し、1mg/mlのL-ロイシン(Spectrum Chemicals & Laboratory Products, CA)を添加した。NP凝集体(SA-NT)は、Mobile Minor噴霧乾燥器(Niro, Inc.;Columbia, MD)を用いる噴霧乾燥技術によって調製した。ロイシン-NP水性懸濁液を、有機相(エタノール)とは別に1.5:1の比で注入し、微粒化の直前にインラインで混合した(27)。入口温度は80℃とし、液体供給速度は50ml/分とした。ガス流速は25g/分に設定し、ノズル圧は40psiとした。噴霧乾燥粉末をサイクロンの出口で容器内に収集した。この粉末を水中に所望の濃度で再構成することにより、SA-NT懸濁液を形成させた。20μmフィルターを通して凝集体懸濁液を濾過し、サイズが過大な凝集体を取り除いた。 また、遠心分離(2000gで5分間)とその後の洗浄も用いて、個々の非結合ナノ粒子を除去した。ゼータ粒子サイズ分析装置(Malvern instruments, UK)をHeNeレーザー、173°後方散乱検出器とともに作動させて用い、DLSを用いて希薄溶液におけるNPサイズを決定した。試料はPBS緩衝液、pH7.4中に1mg/mlの濃度で調製した。データの収集および分析は、Malvern機器用ソフトウェアを用いて行った。
tPAによる官能化‐NP凝集体(1mg/ml)を、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)(EDC)およびスルホ-NHS(N-ヒドロキシスルホスクシンイミド)を用いて、1:5:10(PLGA:EDC:NHS)のモル比で、0.1M MES緩衝液、pH 6.0中で1時間、あらかじめ活性化させた。続いて、反応混合物の遠心分離およびPBSによる洗浄を2回行った後に、リンカーNH2-PEGビオチン(Thermofisher Scientific, Rockford, IL)と、1:10のモル比で、PBS、pH7.4中で、室温にて2時間反応させた。続いて、凝集体を遠心分離および洗浄を2回行い、ストレプトアビジン(Thermofisher Scientific, Rockford, IL)と室温で15分間反応させた。未反応試薬を除去するために、遠心分離および洗浄を繰り返して凝集体を精製した。これとは別に、ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA, Cell Sciences, MA)を、NHS-PEG-ビオチンを1:10のモル比で用いて、PBS中、室温にて2時間かけてビオチンで官能化した(23)。続いて、官能化されたtPAを、ストレプトアビジン-ビオチン凝集体と室温で30分間反応させた。続いて、tPA官能化NP凝集体tPAを遠心分離および洗浄によって精製し、凝集体とコンジュゲートしたtPAの量を蛍光分光分析法によって決定した。手短に述べると、凝集体を37℃でほぼ6時間、撹拌しながら1M NaOH中に溶解させて、透明なポリマー溶液を得た。続いて、ポリマー溶液中のtPA(TRITC標識、Cell Sciences, MA)の量を594nmで測定した。tPAでコーティングした粒子の活性は、蛍光定量的tPA活性アッセイ法(SensoLyte, AnaSpec, CA)を用いて確認した。固定化の後に、tPAでコーティングしたNPは、可溶性tPAが示す活性のほぼ70%を保っていた。凝集ナノ粒子のSEMは、Zeiss FESEM Supra55vP(Center for Nanosystems(CNS), Harvard University)を用いて行った。試料をカーボンテープ接着基材の上にマウントし、スパッタコーティング装置(Center for Nanosystems(CNS), Harvard University)を用いて、真空下で金によりコーティングした。コーティングされたNP凝集体を、9mmの作動距離でインレンズ検出器を用いて、4kVで画像化した。
レオメーターによる剪断アッセイ法‐SA-NT溶液(8%ポリビニルピロリドン溶液中に5mg/ml)を、レオメーター(AR-G2 TA Instruments, DE)において20mmコーン・プレートの構成を用いて1分間剪断した。続いて、溶液を収集し、0.45μmのフィルター(Millipore, MA)を通して濾過して、大きいマイクロスケールの凝集体をNPから除去した上で、水で1:3に希釈した。これらのNP懸濁液の蛍光強度をPTI QM40蛍光光度計(PTI-FL)(Photon Technology International, NJ)を用いて測定し、最大剪断レベル(1,000ダイン/cm2)の値に対して規準化した。
数値流体力学(CFD)シミュレーション‐マイクロ流体チャンネルに関するCFDシミュレーションを、有限要素法に基づき、ソフトウェアパッケージComsol 3.5(Comsol, USA)を用いて行った。本発明者らは、流れは定常的で圧縮不能であると考え、壁でのノンスリップ境界条件、および流体媒質(PBS)が1000kg/m3の一定密度および1mPa-秒の粘度を有することを仮定した。IVUS再構築血管のCFDシミュレーションは、以前に記載されたように行った(28)。血管狭窄症のマイクロ流体モデル‐微小塞栓形成に関する試験に用いた、血管絞窄を模倣するマイクロチャンネルは、従来のソフトリソグラフィー(29)を用いて、ポリジメチルシロキサン(PDMS)から作製した。種型は、CADプログラムを用いて設計した80μmの層を並べることによって準備し、カッタープロッター(CE5000, Graphtec, CA)を用いて形成させた。このデバイスには、上流および下流のチャンネル領域(それぞれ:高さ640μm×幅2mm×長さ20mm)に比して90%絞窄を有する領域(高さ160μm×幅400μm×長さ10mm)を含めた。PDMSチャンネルを、プラズマボンディングを用いて、ガラス製マイクロスライド(厚さ170μm)で密封した。一部の試験では、SA-NT溶液(5ml、100μg/ml)を、ペリスタポンプ(ISM 834C, Ismatec SA, Switzerland)を用いて、90%閉塞を有するマイクロ流体装置または絞窄のないマイクロ流体装置を通して再循環させた。流速は、絞窄のない(unconstructed)チャンネルで10ダイン/cm2の壁剪断応力が得られるように調整した。懸濁液を20分間流した後に収集し、μm未満(0.45um)のフィルターを通して濾過した。収集したNP懸濁液の蛍光強度を分光計(Photon Technology International, NJ)を用いて測定し、絞窄のないチャンネル値に対して規準化した。狭窄領域におけるNPの放出およびそれらの内皮細胞との結合に関する試験のために、マイクロ流体装置を酸素プラズマを用いて滅菌し、細胞接着を促進するためにフィブロネクチン(50ug/ml、30分)でコーティングした。ウシ大動脈内皮細胞(Lonza, MD)をマイクロチャンネルに導入し、静的条件(37℃で2時間)下で接着させた。続いて、デバイスを組織培養インキュベーター内に配置し、シリンジポンプ(Braintree Scientific, Braintree, MA)を用いて、培地(EGM(登録商標)-MV BulletKit, Lonza, MD)を注入した(50μL/hr)。内皮細胞をデバイス内で3〜4日間培養して、連続した細胞単層を形成させた。続いて、SA-NTを含有する溶液(10μg/ml)を、絞窄のない(unconstructed)チャンネル内にほぼ10ダイン/cm2の壁剪断応力を生成する流速で、デバイスに10分間注入した。付着していない粒子は、同じ流速でチャンネル内に水を5分間注入することによって洗い流した。絞窄に近接した上流および下流領域内にある細胞および結合NPの位相顕微鏡および蛍光顕微鏡の画像を、Zeiss顕微鏡を用いて取得した。これらの視野から得られた、細胞と結びついたクマリン負荷NPの平均蛍光強度を用いて、狭窄前領域と狭窄後領域との間のNP蓄積の差を評価した。
血管塞栓症のマイクロ流体モデル‐横断面が狭くなった部(高さ80μm×幅0.5mm×長さ200mm)を有するマイクロ流体装置を、上記のように、ソフトリソグラフィーを用いて製造した。主チャンネルに注入された、以下に記載のように形成されたフィブリン凝塊は、これらのより細いチャンネルの流れを止めて閉塞させた。tPAまたはtPAでコーティングしたSA-NTの溶液を、非閉塞チャンネルにおける10ダイン/cm2の剪断応力に対応する流速で注入した。tPA溶液の注入前に、ウシプラスミノーゲン(Cell Sciences, MA)を、最終濃度が2.2μMとなるように添加した(30)。繊維素溶解過程の間、フィブリン凝塊のサイズを、Zeiss倒立顕微鏡にてリアルタイム(画像を30秒ごとに取得)でモニターした。
実験的なフィブリン塞栓‐フィブリン凝塊は、以前に記載されたように(23, 31)、ヒトフィブリノーゲン(5mg/ml、Enzyme Research Laboratories, IN)にCaCl2(20mM)およびヒトα-トロンビン(最終濃度1単位/ml、Enzyme Research Laboratories, IN)を添加することによって形成させた。この溶液を、Span-80(0.05%)を含むキャノーラ油溶液に直ちに滴加した。エマルションを350rpmで4時間混合し、遠心分離(500g、5分間)を行った後、エタノールおよび水による洗浄を繰り返した。その結果得られたフィブリンビーズの直径は、光学顕微鏡検査による判定でほぼ250μmであった。記載したプロトコールの混合速度を調整することによって、より小さい規定サイズのフィブリンビーズを生成させた。
エクスビボのマウス肺塞栓症モデル‐6〜8週齢の雄性C57BL/6マウス(Jackson Laboratory, Bar Harbor ME)を体重測定し、アベルチン(200mg/kg、IP)で麻酔を施した。気管を外科的気管切開によって切開し、鈍らせた22Gステンレス鋼ニードルチップによりカニューレ処置を行った。続いて、マウス用人工呼吸器(VCM-R, Hugo Sachs Elektroniks, Germany)を用いて、圧縮空気による10cm H2Oの最大吸気圧(Pip)および3cm H2Oの呼気終末陽圧(Peep)を用いて、60呼吸/分の速度で肺の換気を行った。マウス肺のエクスビボ換気および潅流を、IL1エクスビボマウス肺換気潅流システム(Harvard Apparatus, Natick, MA)(32)を用いて行った。機械的換気の開始後に、開胸術によって胸を開き、ヘパリン(100IU)を右心室に注射した。30秒後に、胸部大動脈および上大静脈を切断し、動物を失血させた。肺動脈および大動脈のまわりを縫合した。ポリエチレンチューブ(PE90(内径0.86mm、外径1.7mm))から作製したカニューレを肺動脈(PA)および左心房(LA)内に留置し、システム容積6mLの再循環システムにて0.5ml/分の一定流速に設定したローラーポンプ(ISM 834C, Ismatec SA, Switzerland)セットを介して、4%ウシアルブミン(PROBUMIN(商標)Reagent Grade, Billerica, MA)および0.7gのNaCl/500mlを含有するRPMI-1640による肺の潅流を行った。潅流液および肺の温度は、CO2なしの標準的な細胞インキュベーター(Forma Scientific, Ohio)の内部にエクスビボ換気潅流システム全体を収容することによって、37℃に維持した。湿度は90〜95%の範囲に維持した。肺動脈圧および肺静脈圧ならびに気道流量および気道内圧は、専用のType 379血管圧およびDLP2.5流量トランスデューサー、ならびにMPX Type 399/2気道内圧トランスデューサーおよびTAM-A増幅器(Hugo Sachs Elektroniks, Germany)によって記録した。血管圧は各実験の前に肺中央レベルでゼロに設定し、Polyview16(著作権)ソフトウェア(Grass Technologies, West Warwick, RI)を用いて記録した。実験的フィブリン凝塊(上記のように調製)の注射の前に、測定される圧力を安定化させ、10分を超える時間にわたり、安定な状態に保った。潅流媒質中に懸濁させたフィブリン凝塊の溶液を0.1ml/分の流速で注入し、肺動脈に入る通常の潅流ラインと混合した。肺動脈圧がベースラインよりもほぼ3倍の高さに上昇するまで、フィブリン凝塊懸濁液を注入した。続いて、システムを平衡化し、少なくとも10分間安定な状態に保った。次に、tPAでコーティングしたSA-NTまたは遊離可溶性tPAを主潅流ラインに添加し、潅流システムを通して循環させた。マイクロ流体デバイスの実験と同じように、tPAを潅流する場合にはプラスミノーゲンを最終濃度2.2μMになるように加えた。肺動脈圧および肺静脈圧を、潅流期間中、継続して取得した。各実験の終了時に、4%パラホルムアルデヒドで肺を潅流し、4%パラホルムアルデヒド中、続いてスクロースおよびOCTの中でインキュベートすることによって、切片作製のための準備を行った。実験動物プロトコールはすべて、Children's Hospital Boston and Harvard Medical SchoolのInstitutional Animal Care and Use Committeeによる承認を受けた。
インビボのマウス肺塞栓症モデル(PE)‐6〜8週齡の雄性C57BL/6マウス(Jackson Laboratory, Bar Harbor, ME)を体重測定し、アベルチン(200mg/kg、IP)で麻酔を施した。腹外側切開を頸部に加えて、頸静脈カテーテル(PE10チューブ(内径0.28mm、外径0.61mm、BD Biosciences)を挿入し、その中を通して、あらかじめ形成させたフィブリン凝塊を含有する溶液を、シリンジポンプ(Braintree Scientific Inc)を用いて注入した。種々のサイズの塞栓を用いた:急性PEモデルでは大きいフィブリン凝塊を用い(150±80μm;0.1mlを、1×103個の凝塊/mlで2分間)、一方、末梢PEモデルではより小さい塞栓を注射した(30±25μm;0.1mlを、1×104個の凝塊/mlで2分間)。マウスにはその後、tPAでコーティングしたSA-NT(PBS中に粒子1mg/mlを、3ul/分で;合計500ngのtPA)または担体流体を、頸静脈カテーテルを介して45分間かけて注射した。処置期間の後に、マウスをさらに15分間モニターした。マウスの核心温度は、温度調節式加熱灯を用いて37℃に維持した。実験の完了後に、標準的な技術を用いて、マウスを安楽死させ、それらの肺および臓器を組織検査用に調製した。組織検査の前に、インタクトな肺を正立蛍光顕微鏡下に置き、末梢血管内に位置する塞栓を観察した。肺の明視野画像および蛍光画像を取り込んだ。末梢血管内で観察された塞栓のサイズ分布を、それらの対応する明視野画像に焦点を合わせた領域に関して、閾値を用い、かつ蛍光画像のサイズ分析(ImageJ)を行って求めた。
マウスの塩化第二鉄動脈損傷モデル‐以前に記載されたモデルに、わずかな変更を加えた上で用いた(16)。手短に述べると、雄性C57BL/6マウス(3〜4週齡)に2.5%トリブロモエタノール(0.15ml/10g)で麻酔を施した上で、蛍光標識した血小板(calceinRed/Orange、血小板ほぼ1×109個/kg)を注射した。腹壁に切開を加えて腸間膜を露出させ、細動脈(直径ほぼ100μm)をZeiss Axiovert 135倒立顕微鏡(対物レンズ:10倍および32倍、Carl Zeiss MicroImaging, Inc.)を用いて可視化し、ビデオテープに記録した。FeCl3(10%)溶液を十分に含ませたWhatman濾紙を5分間局所適用して、内皮を裸出させた。t-PAでコーティングしたSA-NT(50ng tPA、1mg)、裸のSA-NT、可溶性tPA(50ng)、t-PA SA-NTをNP中にあらかじめ分散させたもの(マイクロ流体デバイスにおいて1,000ダイン/cm2の壁剪断応力で30分間の流れを用いてあらかじめ剪断し、その後に超音波処理を60Wで2分間行った)、tPAでコーティングした壊れにくい剪断非感受性SA-NT(SA-NT中のNPを、60℃での4時間超のインキュベーションによって融合させた)のいずれかを含有する100μlのPBS溶液、またはPBSのみを、塩化第二鉄濾紙の除去から7〜8分後に、眼の後眼窩叢を通して投与した。このボーラス注射後に、血管を、完全閉塞(血流の停止)が起こり、10秒間を超えて持続するまでモニターした。剪断速度を、光学式ドップラー速度計(Microcirculation Research Institute, Texas A&M College of Medicine, College Station, TX)(17)を用いて算出した。マウス1匹当たり1本の細動脈を選択した。
流動下でのNPおよびマイクロ凝集体の接着‐狭くなったチャンネル(高さ80μm×幅2mm×長さ200mm)を含むマイクロ流体デバイスを、上記のようにソフトリソグラフィーを用いて製造した。フィブリンの乾燥した薄層(厚さ1μm未満)をコーティングしたスライドガラスを、チャンネルの底部に結合させた。蛍光性NP(200nm)およびマイクロ粒子(2μm)を、上記に詳述したようにtPAでコーティングした。コーティングされたNPまたはマイクロ凝集体(100ug/ml)の溶液を、10ダイン/cm2の壁剪断応力に対応する流速でチャンネルに15分間注入した。実験の終了時に、チャンネルを同じ流速の水で10分間を超えて洗浄した。蛍光顕微鏡画像を取得して分析し、粒子によって覆われた領域を評価した。
マウスにおける粒子の生体内分布‐100μlのSA-NTまたは分散NP溶液(5mg/ml)を、麻酔を施した雄性6〜8週齡C57BL/6マウスの頸静脈からボーラス注射した。注射から5分後にマウスを屠殺し、主要臓器(肝臓、肺、脾臓および腎臓)を採取した。これらの臓器をDMSO中でホモジネート化し、振盪機上で30分間混合した。続いて、混合した溶液を遠心分離し(10,000gで10分間)、上清を収集した。上清の蛍光強度を、PTI QM40蛍光光度計(PTI-FL)(Photon Technology International, NJ)を460/515nmの励起および発光で用いて測定した。対照マウスからの臓器を同様に処理し、測定されたベースラインの臓器自己蛍光値を投与群の測定値から差し引いた。種々の濃度のSA-NT溶液を用いて作成した較正曲線を用いて、組織測定値をそれらの注射用量(ID)値と相関づけた。血液中の粒子の蓄積を、血液試料の蛍光強度測定値によって推定した。
心臓、肺、および脳への正常な血流の途絶は、西洋諸国における死亡および成人の長期的な身体障害の代表的な原因である(1)。虚血発作、冠動脈梗塞、および肺塞栓症に対する緊急治療のための現行のアプローチは血栓溶解薬の注入を必要とし、これには通常、救急病院環境での全身投与または閉塞血管内部に留置されたカテーテルを介した投与が必要である(2〜4)。有効であるためには、患者は症状の発現から数時間以内に治療を受けなければならず、投与しうる血塊溶解薬の用量は、活性薬物が全身に自由に分布することができるため、出血の潜在的リスクによって制限される。これらの制限を克服するために、本発明者らは、薬物を流れの閉塞部位に選択的に標的化し、活性薬物をこれらの領域内に集中させる血栓溶解送達システムを設計した。
狭窄血管および血栓が生じた血管は、流体剪断応力が正常血管における約70ダイン/cm2未満から、高度に絞窄した動脈における1,000ダイン/cm2超へと1〜2桁、局所的に増加しうる点で、近傍の正常血管と識別されるユニークな物理的特性を示す(5〜8)。正常な流血中血小板は、これらの領域の大きい剪断応力によって局所的に活性化され、狭小化した血管の隣接表面内層に迅速に接着し(9〜11)、これは脆弱なアテローム硬化プラークの発生における主要な寄与因子である。血小板標的指向化のこの自然な物理的機序に触発されて、本発明者らは、血塊、狭窄または発生異常によって絞窄する血管領域に治療を標的化するための一般的機序として局所的に高い剪断応力を用いる治療戦略を開発した。
本発明者らの剪断活性化ナノ治療薬(SA-NT)は、自然の血小板(直径1〜5μm)にサイズが類似しているが;しかし、それらは複数のより小さいナノ粒子(NP)の凝集体として製造されている。このマイクロスケールの凝集体は、生理的な流動条件下で血液中を流れる場合はインタクトなままであるが、大きい局所剪断応力に曝露されると個々のナノスケール成分に分かれる。マイクロスケールの凝集体に比べてサイズが小さいことから、剪断により分散されたNPが受ける抗力はより小さく、それ故にそれらは、より大きいマイクロ凝集体よりも効率的に、隣接血管壁の表面と接着する(図5)。この局所接着の効率は、NPを、内皮細胞または関連標的、例えばフィブリン凝塊と結合する分子でコーティングすることによって、さらに強化することができる。このようにして、関連薬物または酵素をNP上に固定化することによって、高濃度の治療剤を血管閉塞または塞栓の部位に局所的に集中させることができる。SA-NTは、生体適合性で生分解性のポリ乳酸-co-グリコール酸(PLGA 50:50、MW 17kDa)の濃縮溶液を噴霧乾燥させて、小さい(180±70nm)NPで構成されるマイクロメートルサイズ(3.8±1.6μm)の凝集体を形成させることによって生成させた(図1A)。PLGA NPのマイクロ凝集体は、その疎水性のために水溶液中で安定である(12, 13)。しかし、NPを一緒に保持する引力に打ち勝つ血行力学的剪断応力などの機械力に曝露されると、凝集体は、湿った砂の球を手でこすると個々の粒に分散するのとよく似たようにばらばらになる(図1B)。
このNP配置機構の剪断感受性を明らかにするために、レオメーターを用いて、蛍光タグで標識されたNPから製造したSA-NTに対して、制御された剪断応力をインビトロで適用した。本発明者らは、剪断レベルが100ダイン/cm2またはそれを上回った場合に、放出されるNPの濃度が8〜12倍に増加することを観察した(図1C)。この流体剪断応力の範囲は、多くの血管疾患に該当する。例えば、超音波画像化に基づくヒトの正常なおよび狭窄した左冠動脈内の流れの数値流体力学(CFD)モデリング(方法の項を参照されたい;15、6)により、インビトロでNP放出を誘導する剪断のレベルは60%の管腔閉塞によって生じるものと同程度であり(図1D)、一方、正常な冠血管は、SA-NTの崩壊を引き起こさない、1/5の小ささである剪断応力レベル(ほぼ10〜30ダイン/cm2)を受けることが判明した。
これらのSA-NTが該当する血行力学的流動条件下で剤を狭窄領域を選択的に標的化しうるか否かを明らかにするために、本発明者らは、90%の管腔閉塞を有する生体血管領域を模倣するように設計されたポリ-ジメチルシロキサン(PDMS)から製造された血管狭小化の三次元(3D)マイクロ流体モデルにおいて試験を実施した(図2Aおよび図2B)。CFDモデリングに基づくと、そのような絞窄により、狭窄部位で剪断がほぼ100倍増大する(図2C)。これらのマイクロ流体デバイスを通してのSA-NT溶液(PBS中、100μg/ml)の潅流により、類似の寸法の非閉塞マイクロ流体チャンネルを流れる流体と比較して、閉塞の下流を流れる溶液で測定すると、遊離NPの放出が16倍増大した(図2D)。その上、蛍光顕微鏡イメージングにより、狭小化した領域からすぐ遠位にある人工マイクロ流体導管の内部表面上で培養された内皮細胞には放出されたNPが蓄積するが、一方、絞窄前方のチャンネルの内層の細胞では取り込みが最小限であることが確認された(図2E)。
それらの機能的潜在能力を評価するために、本発明者らは、FDA認可の血栓溶解薬である組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)でコーティングした蛍光NPを含有するSA-NTを、ビオチン-ストレプトアビジン化学反応を用いて製造し(ほぼ5×105個のtPA分子/マイクロ凝集体)、それらが血塊を溶解させる能力を試験した。内因性に形成された天然の血塊のインビボの除去に対するこの剪断標的指向性ナノ治療アプローチ(図3A)の一般的有用性を検討するために、本発明者らは、塩化第二鉄への直接曝露によって血管壁を損傷させることによって血塊形成を誘発させる、確立されたマウス動脈血栓モデルにおける血栓溶解性SA-NTのボーラス注射の効果を試験した(14〜16)。リアルタイムの生体内蛍光顕微鏡試験により、この処置が、損傷した腸間膜動脈(ほぼ100μm直径、正常な壁剪断応力はほぼ30ダイン/cm2(17))において数分以内に大きい血塊の形成をもたらし、それが直径の80%超を閉塞させ(図3Bおよび3C)、かつ、光学式ドップラー速度計を用いた評価で、これらの領域における局所的剪断応力を15倍超に増大させた(ほぼ450ダイン/cm2)ことが確かめられた。化学的損傷から8分後に静脈内に注射した蛍光標識tPA担持SA-NTは、血塊形成領域に選好的に蓄積して、これらの病変の明らかな顕微鏡上の可視化をもたらした(図3B)。加えて、局所的に配置された、tPAでコーティングしたNPは、血栓の漸進的な表面浸食を誘導し、SA-NT注射から5分以内に閉塞の完全排除が起こった(図3Bおよび3C)。腸間膜床における非閉塞血管の最長15分までの連続モニタリングでは、インタクトなマイクロスケールNP凝集体が試験の過程を通じて継続して観察され、このことから、正常血管系を通じてのSA-NTの循環はマイクロ凝集体の崩壊を誘導しないことが確認された。
重要なこととして、剪断で誘導される、SA-NTからのtPAでコーティングしたNPの放出により、蛍光標識血小板(全血小板のほぼ2.5%)の静脈内注射を用いて血管開通性をモニターしたところ、閉塞した腸間膜動脈が再開通し、血管閉塞までの時間が有意に遅延した(tPAでコーティングしたSA-NTでは29±7分に対して、PBSでは12±3分)(図3C, D)。対照的に、同じtPA用量を負荷したところ、遊離tPAも、あらかじめ解離させたtPA-NPも、熱融合tPA-NPマイクロ凝集体(高剪断下でも解離しない)も、このモデルにおいて検出可能な効果を生じなかった(図3D)。これらの結果の綿密な分析により、血管たほぼ完全に閉塞している場合でさえ、血塊の表面と結合する、tPAでコーティングしたマイクロスケールのSA-NTは、血塊を活発に分解して「再疎通」させうることも判明した。ひとたびこれが起こると、流量および剪断応力が再び急速に増大し、これがフィードバックされてtPAを担持する他のSA-NTを活性化し、完全な血塊除去をもたらす(図3C)。以上を総合すると、これらの結果は、SA-NT技術は、血塊溶解剤を血管閉塞に標的化するために用いることができ、加えてインサイチューでこれらの病変をリアルタイムに画像化する方法も提供するという原理証明を提供するものである。
命にかかわる塞栓性閉塞の治療に対するSA-NTの潜在的な意義を探るために、本発明者らはまず、実験的に誘導したフィブリン凝塊をそれがインビトロで溶解させる能力について検討した。あらかじめ形成させたフィブリン凝塊(油中水型エマルション技術によって生成させた直径250±150μmのもの;(18))を、絞窄領域(高さ80□m、幅500μm)を有するマイクロ流体チャンネルに注入したところ、フィブリン塞栓はデバイス内に留まり、チャンネルの流れを部分的に閉塞させた(図4A)。tPA(50ng/ml)を担持するSA-NT(100μg/ml)を、血塊で閉塞された同じデバイスに生理的な流速で注入したところ、剪断により分散された蛍光性tPAでコーティングしたNPは人工的塞栓の表面に蓄積し、血塊を漸進的に溶解させて、処置から1時間以内にそれらのサイズを半分に縮小させた(図4A)。対照的に、同じ濃度および流動条件下での可溶性tPAによる処置の影響は無視しうるものであった(血塊サイズの5%未満の縮小;図4B)。
次に、本発明者らは、この剪断活性化tPA送達システムが、エクスビボ全マウス肺換気潅流モデルにおける急性肺血管閉塞の影響を好転させる能力を検討した。マイクロ流体チャンネルで検討されたものと同様のあらかじめ形成させたフィブリン凝塊を含有する溶液を、潅流肺の肺動脈を通して注入した(0.1ml/分でほぼ5分間;凝塊1×103個/ml)。複数のマイクロ塞栓による肺血管の閉塞(図4C)は、肺動脈圧をその正常値と比較して約3倍増大させた(30mmHgに対して8mmHg;図4E)。続いて、本発明者らは、tPAでコーティングしたSA-NT(50ng/mlのtPAでコーティングしたNPを含有する100μg/mlの凝集体)を、生理的な流速(0.5ml/分)で肺動脈を通して潅流させた。組織切片の蛍光顕微鏡分析により、tPA-NPが血管閉塞領域に選択的に局在し、これらの部位でNPの蓄積が25倍を超えて増大することが改めて確認された(図4C、D)。tPA-NPによる塞栓の漸進的な溶解により、このエクスビボモデルにおいて1時間以内に肺動脈圧レベルの正常化がもたらされた(図4E)。対照的に、可溶性tPAの潅流は、注入されたtPAでコーティングしたNP上で送達されたものと同じ濃度(50ng/ml)でも、10倍高い用量(500ng/ml)でさえも、有意な応答をもたらすことができなかった(図4F)。実際には、同程度の血塊溶解効果および血行力学的変化が観察されたのは、本発明者らが可溶性tPAを同一流動条件下で100倍高濃度で投与した場合のみであった(図4F);マウスにおけるこの用量(ほぼ2mg/kg)は、ヒトで一般的に用いられる治療用量(ほぼ1mg/kg)と同等である。
本発明者らは続いて、以前に記載されたように肺内の末梢血管に蓄積する(19)、より小さいあらかじめ形成させた蛍光性フィブリン凝塊(<70μm;ほぼ1,000個の凝塊)を麻酔を施したマウスの頸静脈に注入することにより、生きたマウスで肺塞栓症について検討した。続いて、tPAでコーティングしたSA-NTを、塞栓の注射の直後に、またはそれらが形成されて30分後に注入した。コンピュータ画像解析を用いて肺内で可視化された蛍光性塞栓の総面積の定量により、tPAでコーティングしたSA-NTの投与が、塞栓の注射の直後に投与した場合には総血塊面積および血塊数の両方の60%を上回る減少をもたらし、塞栓症になって30分後に注入した場合には30%を上回る減少をもたらしたことが確かめられた(図6)。命にかかわる急性の高度な塞栓症の治療のための本発明者らのアプローチの臨床的な意義についてさらに検討するために、本発明者らは、肺塞栓症のヒトの場合と同じように主な肺動脈内に蓄積する(19)、より大きいフィブリン凝塊(直径150±80μm;ほぼ100個/注射1回)を含有する溶液を注入し、その直後にマウスにtPAでコーティングしたSA-NTまたは担体流体を45分間かけて注入した。対照動物はすべて、血塊の注入から1時間以内に死亡したが(生存率0%、n=7、図4G)、一方、処置マウスの80%超は生存し(7匹中6匹)、これらのSA-NT投与マウスのうち、視認しうる呼吸促迫の症状を呈したものは1匹もいなかった。
SA-NTの主要な潜在的利点は、遊離tPAによって同程度の血塊溶解効果を誘導するために必要なよりもほぼ100分の1のtPA用量でコーティングした場合にSA-NTが肺塞栓を除去する能力によって実証されているように、有効であるために必要な薬物用量を大幅に減少させることにより、血栓溶解治療法の安全性を高めるその能力である。SA-NTはまた、それらが流血中から急速に排除されること(5分間で80%排除、図7)、およびそれらのサイズが比較的大きいためにそれらが遊離tPAほど容易には損傷組織中に拡散しないはずであることから、望まれない出血および神経毒性を最小限に抑えることにも役立つと考えられる。マイクロスケール凝集体のサイズおよびそれらの薬物動態のより精細な制御を用いることで、それらがすべての微小血管を安全に通過し、流血中に有効レベルで持続することを確実にすることができる(20)。tPAをNPに連結させるための代替的な方法(例えば、アミン-カルボン酸カップリングまたは生体適合性ヘテロ二官能性PEGリンカーに基づくカップリングによる直接的コンジュゲーション;(21、22))を用いて、ストレプトアビジン/ビオチンコンジュゲーションに関連する免疫応答を回避すること、およびコンジュゲーション効率を高めること、ならびにtPA活性を最適化することもできる。
プラスミノーゲン活性化因子を担体赤血球とカップリングさせることに基づく、以前に記載された血栓予防戦略は、さまざまな動物モデルにおける血栓症を予防する上で有望な結果を示している(23〜25)。本明細書に記載のSA-NTは、例えば安定したアテローム硬化プラークが命にかかわる脆弱なプラークに変換した場合に起こるような、血管流を部分的に閉塞させる血栓の形成を予防するために用いることができる。しかし、新生血塊形成の予防に対しては限定的である赤血球送達アプローチとは対照的に、本明細書に記載の剪断活性化薬物標的指向化戦略は、アテローム性動脈硬化だけでなく、脳卒中および心筋梗塞にも認められるような既存のフィブリン凝塊を治療して溶解させる能力も与える。また、本研究におけるPAの送達に加えて、用いたSA-NTには蛍光色素も負荷されており、それも同じく効果的にこれらの部位に局在したことも指摘しておくことが重要である。すなわち、血管閉鎖と関連のある多種多様な病態における限局的治療およびリアルタイム可視化のためのさまざまな薬物または画像化剤を含有するSA-NTを設計して製造することが可能である。
以上をまとめると、これらの知見は、より安全でより有効な治療戦略の一例を提供するものである。組織間または患者間で異なる可能性のある特異な分子種の発現に着目した薬物標的指向化機序とは対照的に、剪断応力は、閉鎖の原因にも位置にもかかわらず、すべての患者において管腔直径の狭小化の関数として増大し、それ故に頑健性があって幅広く適用可能な標的指向化戦略をもたらす。本明細書に記載の剪断活性化による薬物標的指向化ナノ技術は、脳、肺または他の重要臓器に命にかかわる血塊を有する疑いのある患者に対して、患者が病院環境に到着する前の時点であっても、救急医療技師または他の看護者による血塊溶解薬の即時投与のために用いることができる。
実施例1に関する参照文献
実施例2:RBCからの剪断応力制御放出 赤血球ゴーストを低張溶血法を用いて調製した。手短に述べると、RBCを血液から遠心分離し(2000g、10分)、カルシウム/マグネシウムを含まない希釈PBS(PBSとDD水との容積比が1:10)に再懸濁させた。細胞を4℃で15分間インキュベートし、続いて遠心分離を行った(12,000g、10分間)。この工程を4回繰り返した。その後、希釈PBS中で細胞を5mg/mlのデキストランとともに4℃で1時間インキュベートすることによって、FITC-デキストランを細胞に負荷した。細胞を遠心分離し、Ca/Mgを含むPBS緩衝液中に懸濁させて、37℃インキュベーター内で2時間超にわたって再封止させた。再封止手法の後に、溶液中の残留物を除去するために細胞をPBS中で4回洗浄した。図8は、FITC-デキストラン負荷ゴーストの調製から5日後に取得したFITC-デキストラン負荷RBCゴーストの蛍光画像を示している。
FITC-デキストラン負荷RBCゴーストの懸濁液を、狭窄領域のないデバイス(高さ640μmのチャンネル、壁剪断応力10ダイン/cm2)または狭窄領域のあるデバイス(80%の狭窄、高さ80μm)内に注入した。続いて、懸濁液を遠心分離して、0.22μmフィルターに通して濾過してRBCを除去し、蛍光強度を測定した。図9に示すように、流動により誘導される放出は、狭窄のない場合と比較して、狭窄がある場合の方が2倍を上回る多さであった。
実施例3:マイクロカプセルからの剪断応力制御放出 ナノカプセルについては、ローダミン色素を封入したプルロニック/ポリ(エチレンイミン)(F127/PEI)ナノカプセルを、以前に報告された方法を幾分変更した乳化/溶媒蒸発によって調製した(S.H. Choi, S.H. Lee and T.G., Park, Temperature-sensitive pluronic/poly(ethylenimine) nanocapsules for thermally triggered disruption of intracellular endosomal compartment, Biomacromolecules. 2006 Jun;7(6):1864-70)。手短に述べると、プルロニック F127を、トルエン中でp-ニトロフェニルクロロホルマートにより、室温で24時間活性化した。生成物をエーテル中に沈殿させ、1H NMRによって特徴決定した。ナノカプセルを調製するためには、30%の活性化F127および少量の疎水性色素(ローダミン)をジクロロメタン(1ml)に溶解させ、続いて、10mlのPEI水溶液(7.5w/v、pH 9)に滴加した。この混合物を室温で約1時間撹拌して、ナノ/マイクロカプセルを得た上で、取り込まれたジクロロメタンを蒸発させた。続いて、得られたマイクロカプセルを、遠心分離によって、または中和してpH4の水に対して透析を行うかのいずれかによって精製した。
FITCデキストラン(70kDa)負荷プルロニック-PEIマイクロカプセルの懸濁液を、狭窄領域のないデバイス(高さ640μmのチャンネル、壁剪断応力10ダイン/cm2)または狭窄領域があるデバイス(80%狭窄、高さ80μm)の中に注入した。続いて、この懸濁液を遠心分離し、0.22μmフィルターを通して濾過してマイクロカプセルを除去し、蛍光強度を測定した。図10に示すように、流れが誘導した放出は、狭窄なしの場合と比較して、狭窄ありの場合に2倍超増加した。
参照文献
実施例4:超音波を用いる薬物標的指向化のためのナノ粒子凝集体 剪断活性化マイクロ凝集体を、超音波刺激に曝露させた場合にナノ粒子に分散させて、薬物を体内の特定領域に送達させることもできる。マイクロバブルまたはリポソームの破裂に基づく超音波による他の薬物送達法とは対照的に、本明細書に開示された方法は、ナノ粒子を分散させて関心対象の分子(例えば、薬物)を放出させることに基づく。これにより、以下が可能になる:複雑な設備を必要とし、局所組織損傷を引き起こす恐れがあり、かつ癌以外の治療または非急性治療にとっては過度に有害と考えられる、マイクロバブル/リポソームを解体させるために用いられる高強度の超音波に対比して、より低強度の超音波を用いること。さらに、これはまた、現在提唱されている担体からのバースト放出とは異なり、ナノ粒子からの分子の経時的な制御放出をもたらす。その上、これはまた、標的指向性部分をナノ粒子上に組み合わせることも可能にする。一般に、ナノ粒子は破裂しない。
図12は、剪断(1,000ダイン/cm2)による狭窄性狭小化を通じての分散と同様に、臨床的治療用超音波が凝集体をナノ粒子に分散させる能力を実証している。手短に述べると、10 mlのマイクロ粒子懸濁液(0.5mg/ml)を10cmペトリ皿に入れた。理学療法に用いられる臨床的治療用超音波デバイス(Sonicator 730-Mettler Electronics, Anaheim, CA)を用いて超音波撹拌を適用した。トランスデューサーでの強度2W/cm-2および1 MHzパルスシグナルをデューティサイクル50%で用いた。懸濁液をその後に収集し、μm未満(0.45um)のフィルターに通して濾過した。
実施例5:PLGAマイクロ凝集体の表面でのtPAのPEG化ベースのコンジュゲーション PLGA粒子上にtPAをコーティングするために、ビオチン/ストレプトアビジンコンジュゲーション化学に置き換えて、PEG化ベースのアプローチを選択した。このアイデアは、生体適合性戦略を用いることによってシステムを臨床的に妥当にするためであった。化学アプローチの各工程は図13に描写されている。まず、PLGAナノ粒子上のカルボン酸基をEDC/NHS化学によって活性化する。その後に、ヘテロ二官能性アミノPEG酸を、アミンと活性化カルボン酸基とのカップリングを介して、粒子とコンジュゲートさせる。続いて、これらのカルボン酸基をEDC/NHS化学によって活性化させ、その後にtPAアミン基を介してtPAとコンジュゲートさせる。精製工程はすべて透析または遠心分離/洗浄によって行う。
この方法により、PEG10,000およびPEG3,400を用いた場合にそれぞれ23±2%および28±4%というtPA結合効率が首尾良く得られた。このtPA結合効率は、以前のビオチン/ストレプトアビジンアプローチ(<10%)と比較して2倍の高さである。最も高い結合効率のケース(PEG3,400を用いた場合)で、PEG化のグラフト密度はローダミン-PEG3,400-NH2を用いて評価されており、PLGAカルボン酸基の65%がローダミンPEGとコンジュゲートされたことが示されている。カルボン酸基は粒子の表面上のみに位置するわけではないため、粒子の表面が広範囲に覆われたと仮定することができる。tPAの活性はこの新たなグラフト法によっては影響を受けず、コンジュゲーション後に、対照tPAの活性と比較して90%よりも高く保たれた(SensoLyte(登録商標)AMC tPA活性アッセイ法、AnaSpec, Inc.,およびヒト組織プラスミノーゲン活性化因子活性ELISAアッセイ法、Cell Sciences, Inc.に基づくデータ)。
この方法を用いて、PLGAナノ粒子の表面上の他の分子、例えば薬物を、種々の分子量の直鎖状または分枝状のヘテロ二官能性PEGの使用に基づいてコンジュゲートさせることができる。
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